【感想・ネタバレ】昭和モダン建築巡礼 西日本編のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

たまに見る日経アーキの中でも気になっていた連載が単行本化された。
著者たちが昭和モダンと呼ぶ建築は1945年から75年にかけて建てられた所謂「モダニズム建築」である。昭和に直せば20年代から40年代までの30年間、日本の復興期~高度成長期を体現する遺産としての側面もあるこれらの建築たちが、今まさに耐用年数を迎えつつあり、「何の話題にもなることなく」ひっそりと壊され始めていることに危機感をもったことが本書の執筆動機とのこと。
一方で「何でも保存すれば言いというものでもない」という著者は「その建物があるうちに少しでも使ってあげるのが大事」と、建築への愛あふれる言葉を述べる。
実際、宮沢の達者すぎるイラストと、磯のこだわり感ある若干こじつけ気味の文章を目にすると、ものすごく現地へ足を運びたくなってくるから不思議だ。
今から東日本編が楽しみです。

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2013年12月22日

Posted by ブクログ

村野藤吾展を見に行くために予習として
この本では、甲南女子大学が紹介されています
イラスト解説も面白いしいい本です(^_^)
本文解説も良かったです!
どうしてウルトラセブンの解説が??
…って所もありましたが(;^^)ゞ

戦後の貴重な建物が
どんどん建て替えられていくのは惜しいです
メンテナンスとか経営とかいろいろあるんだろうけどな

ところで、村野藤吾の建築といえば
梅田吸気塔に代表されるらしく
「やわらかな」という表現がされていました
建築家には珍しく家具にもこだわりを見せて
椅子や扉の取っ手も展示がありました
椅子かわいいんですよ足が短くって
取っ手など鉄部も、くにゅっと(^_^)

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2014年09月29日

Posted by ブクログ

日本の近代建築は力強くって魅力的なものが多い。
戦前の名作は保存されるようになったものの、戦後の名作は一般人には理解しにくいのか、老朽化とともにどんどん壊されていくという「戦前の建築が残り、戦後の建築が消えていく」という逆転現象が、現在の日本で起こっている。
それを危機に思った筆者二人が、主に1950〜70年代に建てられた名作建築をターゲットに見学しに行き、ここはこうだとかウンチクをイラストや写真と共に紹介してくれるおもしろい本。

2年前、全くと言っていいほど建築を知らなかった僕は、建築MAPに載っている建築を片っ端から見ていくことにした。その時好きだったのはなんといっても分かりやすい安藤建築、そして日本の伝統建築。戦前、戦後のあらゆる建築も好き嫌いなく見ていたものの、何がいいのかさっぱりわからず、見とれることもなくすぐ別の建築を探しに行ったものだった。
それが、今ではこんな本を思わず買ってしまうくらい好きになってしまったのはどういうことだ。
なんといっても、あの力強さがたまらない。そして、メタボリズムの夢ある建築。今からみると本当に微笑ましい。それが資本主義の原理によってどんどん消されていっているなんて悲しすぎる。まだまだ見たい建築はたくさんあるというのに。

昭和モダン建築巡礼の東日本編はきっと買います。
本の最後に、ポストモダンの建築巡礼もやってみようと思っていると言っていたので、それがすごく楽しみ。ポストモダンは僕らからするとやっぱりツマラナイ建築なんです。理解ができないんです。ポストモダン建築の見方を教えてほしいです。

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2010年08月14日

Posted by ブクログ

もっと写真が欲しいですね、折角の良いところを写真で残してほしいです。未来への夢があった建築にばんざい。

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2009年10月04日

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