【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズの冒険のレビュー

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Posted by ブクログ

2世紀前に書かれたとは思えないくらい面白くて読みやすい本。
今どきの読者を巻き込むタイプのミステリーではないが、ホームズというキャラクターの個性をより感じられるような描かれかたがされ、頭を必死に働かせる必要もなく、純粋に物語として楽しむことができる。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

名探偵の金字塔を現代の作家による再翻訳で生まれ変わり。

様々な翻訳がある中、平易な文で読みやすいとのことで
購入。えすとえむさんの表紙も素敵だったので、それも後押しとなった。翻訳としては他の古典調のものに比べて大分読みやすくなっており、現代の我々と変わらぬ口調となっている。特にアイリーンアドラーの手紙は、その明朗さが滲み出るものとなっており非常に良かった。
ただ、あの謎のジェームズは上手くカットされていて残念笑

やはりホームズは他のミステリーと異なり、事件の持ち込まれる時のワクワクドキドキ感が違う。悲壮感や恐怖もあるが、それをどんな風にホームズが解くのか、それを思うと夢中に読んでしまう。正直ちょっとががっかりするような結末もあるのだが、しかしそのドキドキはどの事件でも味わえるので、無駄だったとは思わない。
以下はお気に入りの短編ごとの感想。

•ボヘミア王のスキャンダル
ホームズの前に、彼の計画を全て見破りそれを出し抜く女性が現れ、今までの女性への考えを改める話。その為、今まで一緒くたであった【女性】が彼女だけ【あの人】と特別視に至る。ホームズシリーズ上、非常に有名な話のため、アイリーンアドラー=ホームズシリーズのヒロインとする向きもあるが、登場がこれ一度きりであったこと、彼女が既に結婚していることも考えれば、ホームズにとってはやはり記憶するに値する人というのに留まるだろう。
アイリーンアドラーに焦点が当てられるが、ホームズの探偵ぶりも素晴らしいので、そこも是非楽しんで欲しい。
これか名作なのはやはりアイリーンが写真を残し、ホームズがそれを所望するところだなぁ。アイリーンはボヘミア王の為とか言ってるけど、あれはホームズ宛だと私は信じている笑

・唇のねじれた男
これは全然思いつかなかったので、1本とられたと感じた。
ミステリーとしてはその奇抜さから、星五つ。
そして物語の入りと結末が相対していることが分かり、
コナンドイルの小説家としての技量がよく分かる短編でもある。

・ぶな屋敷
特筆すべき謎はないが、ホームズが好感を持った女性が登場。凛とした姿と理路整然とした物言いは、ホームズでもきっと一瞬心が動いたはずだと思いたい。最後の数行で、二人の仲について、ワトソンがヤキモキしていたようで、結局何も進展せずガッカリしているが、それなら後押ししなよーーーと叫びたくなった笑 ワトソンの後押しから上手くいったのでは!?(・Д・)
アイリーンアドラーよりハンター嬢の方がお似合いだと個人時には思う。

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2019年11月13日

Posted by ブクログ

ホームズ読んだの小学生ぶり。

昔はさほど物を知らなかったからか感受性豊かだったからなのか、技師の親指やオレンジの種五つなどもうひたすら「怖い」とブルブル震えながら読んだ、気がします。
今は「うん、そうそう、これこれ」ってな感じ。
昔は薄暗い夜道を歩けば、車の影の向こうに何かが潜んでいる気がしたし、街頭の下の自分の影も怖かったけれど、大人になってしまえば夜中だろうが早朝だろうが、一人でさくさく歩けてしまうし、手元にはスマフォがあるし、道すがらには24H営業のコンビニエンスストアがある。


全然レビューじゃない。思い出語りになってる。すみません。
とても読みやすい翻訳でした。

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2014年12月17日

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面白かった。
どの事件もトリックや犯人が気になる展開とテンポの良さで、思ったより読みやすかった。
辻馬車だとか煙草のパイプ、帽子などの描写が度々出てくるので、1800年代のイギリスの雰囲気を味わえるのもとても良い。
ホームズの真似をして人や風景をただ見るのではなく「観察」したら、人生がもっと充実したものになりそうだと思った。
2014/1/24

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2014年01月24日

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いくつかの出版社で迷って角川文庫を選択。初期の傑作短編集ということでどれも面白かった。
些細な事件に潜む不思議な出来事を緻密な観察と推理で痛快解決。中には謎を残したりスッキリしない事件があったのもよかった。

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2013年04月29日

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角川版の新訳。
私が初めて読んだホームズはこれと同じ「シャーロック・ホームズの冒険」だった。ただし、ホームズの最初の短編集であるこのなかから数編選り抜かれた小学生向けの易しい訳のものだった。しかも読んだのは小学校のころじゃなくて多分中学のときだ。おそらく従兄かだれかがうちにおいていったものだと思うが家の本棚にあってシャーロック・ホームズか名前は知ってるな、くらいの気持ちで読んでみた。初っぱなが赤毛連盟だった。なんだこれ、面白い!と飛びついた。これが私がホームズを読み始めた原点だ。
とりあえずこの新訳は半ばジャケ買い。ついでにかなり読みやすい訳だと思う。

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2012年06月30日

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世界一有名な探偵シャーロック・ホームズとその助手ワトスンの名コンビが12の不可思議な事件に挑む短編集。

ホームズ作品を読むのは8,9年ぶりくらいでしたが当時の記憶よりも抜群に面白く感じられたのは、ホームズの推理がしっかりと理解できるくらい自分が成長したからかもしれません。子供の頃はなんだか雰囲気で読んでいた覚えがあります。

古典だけあってミステリのネタ的には目新しいものはなかったのですが、魅力的な二人のやり取りや、訳の上手さも手伝って作中は終始とても良い雰囲気が漂っています。

出てくる事件も普通の殺人事件のものは少なかったのが意外な印象。不可思議な事件が思わぬ犯罪につながったり、またその逆もあったりと、さまざまな展開があって飽きさせません。

奇抜な発想が面白い『赤毛連盟』や単なる落し物から意外な展開につながる『青いガーネット』
不気味な雰囲気の『まだらのひも』そして魅力的な女性キャラが登場する『ボヘミア王のスキャンダル』が印象的でした。

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2012年06月25日

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昔コナン・ドイルを読んだときは、全然おもしろいと思わなかったのに、BBCのSHERLOCKを見てから読んだら、とんでもなく面白かった。

読みやすい訳にしたのも功を奏したか?

とりあえずまだシリーズの一冊だけ。スキマ時間に他も読んでみよう。

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2024年05月06日

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ホームズが唯一勝てなかった女性アイリーン・アドラーの登場や赤毛のトリックの元ネタなど結構有名な短編が多くて嬉しい一冊。
現代の捜査技術があれば割とすぐ解決しそうじゃね?って事件も多いのがまた当時の風情を感じて良いですね。

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2024年04月22日

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何回読んでも良い。ストーリー展開のバリエーションは多く、いつまで経っても色褪せない。
キャラクターの魅力は未だに世界一と言って良いくらい魅力的。愛すべき変人でも正義感はあり、機転と思いやりもある。舞台にも好きなものが詰まっている。
ホームズの世界観に触れたくて、イギリスへ旅行に行くことになったので、再読。

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2023年05月20日

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シャーロックホームズ
昔から親父がいつの物かわからないくらい古い単行本を読んでいました。
私の中でのホームズはジェレミーブレット、本作でも彼を重ねて読みました。
題目そのものが良い味を出していて、内容もすごくおもしろい。

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2023年04月30日

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シャーロック・ホームズは小学生の時によく読んでて(子供向けのだが)、久しぶりに読んだ。
短編だがサクサクと謎解きしていくさまは痛快そのもの。
たまにシャーロック・ホームズのシリーズは読みたい。

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2022年03月21日

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赤毛連盟と技師の親指は既読。ボヘミア王のスキャンダルと独身の貴族、エメラルドの王冠が好き。そしてホームズがチャーミングでたまらん。ワトスンのホームズ愛もいいなぁ。相方好き過ぎ笑。次は緋色を読みたい。

この時代の身分差っていうのがガッチガチに出てるのが良き。不平等やし身分が上なだけでプライド高いし身分が低いやつを見下すんだけど、きちんと自分をわかってる感がいいよね。独身の貴族の公爵が握手するシーン、好きだなー。嫌なやつだけどしっかりしてる。

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2022年02月16日

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シャーロック・ホームズシリーズ三作目
 初期の作品十二篇を集めた

1.ボヘミア王のスキャンダル
 生涯女性と距離を置いて、色恋にはまったく無関心なホームズが唯一認めた人物の事件
2.赤毛連盟
3.花婿の正体
4.ボスコム谷の惨劇
5.五つのオレンジの種
6.唇のねじれた男
7.青いガーネット
8.まだらのひも ※コナン・ドイルが一番気に入っていた作品
9.技師の親指
10.独身の貴族
11.エメラルドの宝冠
12.ぶな屋敷

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2021年09月27日

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とにかく読みやすい翻訳!ほとんど不自然さもなくスラスラ読める。

私は推理力がないので素直にワトソンと一緒にホームズの推理に時には驚き、感心し、とても楽しめた。
「花婿の正体」はタイトルの通り、そうきたか!と驚きがあったし、「技師の親指」は依頼人の不思議な状況に先が気になって夢中で読んだ。他の短編もどれも、なんで?どういうこと?と疑問符がつくような依頼ばかりで、ホームズの推理によってその疑問符がとれたときの爽快感は多くの人に感じてもらいたいなと思った。

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2021年01月15日

Posted by ブクログ

訳者さん女性だからか、言い回しが柔らかく読みやすい印象。
翻訳ものの本を読み慣れていない人や翻訳の文章が苦手な人に勧めたい。

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2015年12月07日

Posted by ブクログ

ホームズの名作短編を集めた一冊。石田さんの訳のホームズは冷静な時や外面や面白い事件に出会って感情が高ぶっている様子がはっきりと描かれていて好きだなと思う。常に勝利し犯人を捕まえているように思うホームズだけれど、アイリーン・アドラーにしてやられているし、依頼人を失うという事もあって人間味溢れるホームズが見れる。当時のロンドンの様子も描かれており、物語と共に想像出来て楽しい。

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2015年02月21日

Posted by ブクログ

この「シャーロック・ホームズの冒険」は初期の人気を博した短編12作品が収められています。シャーロッキアンでない自分でも、ずいぶん久しぶりに読んだ作品がイッパイでとても楽しめました。満足!

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2014年10月10日

Posted by ブクログ

12編収録の短篇集。
「まだらのひも」「赤毛連盟」などは昔読んだのでトリックや結末を知っている。それでも面白い。
シャーロック・ホームズが魅力的なキャラクターなのはもちろんだけど、ワトソンあってのホームズなのだなと改めて思った。
二人の友情は、さっぱりしていて気持ちが良い。
一番好きな作品をあえて選ぶとしたら「ぶな屋敷」かな。一番読後感が良かった。

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2014年07月29日

Posted by ブクログ

初めて読んだホームズの作品!
短編集でしたが、沢山入っていて充実してました。
ホームズイケメン過ぎでしょ・・・。(笑)
読みやすくてすらすら一気に読めました。

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2012年10月19日

Posted by ブクログ

4-
ホームズは新潮文庫版で全て読んでいて、既に何周もしているのだが、せっかく色々な訳で出ているのでたまには他の訳者のものでもと思い比較的新しい角川文庫版の「冒険」を手に取った。
新潮のリズミカルな延原訳に慣れ親しんだ私でも、すんなり物語の世界に入り込めるような大変読みやすい翻訳で、特に中高生には向いているだろう。お話については言わずもがなの名作集であることから問題はない。それから表紙が妙にかっこいい、特にワトスン。

ただし、地の文のワトスンの一人称が「ぼく」であることには、他の翻訳に慣れた者ほど違和感があるかもしれない。自分は最後までダメだった。(表紙のイラストにも合わないし…)「私」かせめて「わたし」であれば良かったのにと残念に思う。

気になったので書店で他社版をパラパラめくって調べてみたら、新潮、創元推理、ハヤカワの他、児童書籍の偕成社、講談社青い鳥、岩波少年が「私」か「わたし」で、ポプラポケット文庫だけが「ぼく」だった(と思う)。光文社文庫は書店になく確認できなかったが訳者が青い鳥文庫と同じ日暮氏なのでおそらく「私」だろうと推測。
その後調べたら角川つばさ文庫から本書と同じ訳者でほぼ同時期に「赤毛/まだら」が出ているので、その都合もあったのかもしれないと余計な想像。

また、角川文庫版は2012年春の時点でシリーズが完結しておらず、本書の他は「回想」と「緋色」のみで訳者も替わり、ワトスンの地の文の一人称も「私」となっている。

ちなみにホームズシリーズを揃えたいとき考慮したいこと覚え書き。
新潮版はいつのまにか字が大きくなって読みやすくなり、書店でも手に入りやすいが、「叡智」の分1冊多くなる。
創元版は徐々にゆーっくりと深町訳にリプレイス中なので、どのタイミングで揃えるかで阿部訳の割合が変わる。
ハヤカワ版は9冊見つけるのが困難。
光文社版は割と新しいのに最近あまり見かけない。
角川版は9冊出るかどうかわからない。

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2012年05月18日

Posted by ブクログ

好きなエピソードは個人で分かれる?

12編収録。
何も知らない私はこれが第1作目と勘違い。
他のエピソードも少し織り込まれてます。
※ネタバレはありません。

次は長編を読みたい。

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

またホームズというキャラクターについては社会不適合者で神経質、偏屈といった描かれ方をしていますが、これも現代ミステリー小説の探偵役によくあるキャラ設定です。文化、風俗、時代が自分の生活環境とかけ離れているためなかなか入り込めないところもありますが、探偵小説の原点という前提で読むとまた違った面白さが見えてくる気がします。

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2023年05月04日

Posted by ブクログ


1.おすすめする人
→探偵小説がすき、イギリスに興味がある、
 短編集がすき、推理小説のベースを知りたい。

2.感想
→シャーロック・ホームズの友人である
 ワトスン目線で描かれる短編集。
 推理小説を読み始めたいけど、
 どれから読んだら良いかわからない人に
 ぜひ読んでほしい。
 この1冊を読むだけで、
 全く違う人が書いた推理小説の中に出てくる、
 シャーロックホームズの一節がよくわかる。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

シャーロック・ホームズの短編集。
海外の人命や地名などに耐性がまだ付いていないのと、
短編と言えど一つひとつの情報がぎっしり詰まっているので、
非常に楽しく読むことができた。
名前をちらちらと聞いた事のあったアイリーン・アドラーが出てきて興奮。
他の方も書いてらっしゃったが、見るのと観察するのは全くの別物、というホームズの言葉は刺さった。
トリックもいいが、その見せ方や描き方が素晴らしく、
発想もこの時代にして素晴らしいものだと感じた。

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2021年08月24日

Posted by ブクログ

シャーロックホームズの冒険

なんだか本格的な推理小説を読んでみたかったのでまずはシャーロックホームズシリーズを読んでみようと思った。物語はパターン化できそうだが、目を引くのはホームズの推理の精密さと観察力。ワトソンやクライアントの様子を一目見ただけでそこに至るまでの状況を言いあててしまう。からくりは実に簡単だが、聞かれるまでは思い浮かばない。そのような観察力は日ごろから物事に対して観察し、答えを出すところまでを訓練しているからであるとか。多くの人は観察こそしているが自分で答えを出すという習慣がない。かつて僕に運転を教えてくださった教習所の教官は危険予測ということではまるでホームズのようだったことを思い出した。彼は毎回の教習で答えを出すところまで脳内で訓練をしているといっていた。日ごろの訓練が天才を生み出す好例だ。バレーの球の軌道の予測もそうだが、万人に共通する上達の秘訣なのだろう。そんなホームズのロジカルシンキングを象徴する言葉がこれだ「不可能なことを除去していけば、残ったものがいかにありえなそうなものでも、真実である」。ホームズシリーズはまだまだ読み進めたい。

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2016年05月19日

Posted by ブクログ

シャーロック短編集。
長編も面白かったけど、短編の方がサクサク読めるし、ホームズとワトスン二人の日常的なやりとりとかが垣間見えて面白い。

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2014年08月28日

Posted by ブクログ

イギリスBBCの某ドラマが大好きで、もうこれは原作を読まなきゃ!と思って友人に借してもらった。

先にドラマから入ったせいか、読んでいるときは頭の中でドラマのシャーロックとジョンがうろうろ。
小説の描写とドラマのシーンが重なり、ドラマが原作に忠実につくられていることもわかって、面白かった。
100年以上前の小説にもかかわらず、現代でもホームズが名探偵の代名詞となりえているのは、彼が現代人から見てもあこがれる様な能力や身の振る舞い、ユーモアのセンスを持っているからだろう。

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2014年04月10日

Posted by ブクログ

10数年振りに再読。
夢中で全巻読み切ったなーという記憶しかなかったけれど、再読してやっと面白さに気付けたような。

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2012年03月31日

Posted by ブクログ

今更ながら初ホームズ。12の短編集。
翻訳本はあまり得意でないのですが、この本はすごく読みやすかったです。
ホームズの変態紳士っぷりがすばらしい。このキャラは後の探偵小説の探偵役に大きな影響を与えたんだろうなぁ。

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2015年04月04日

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