感情タグBEST3
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自立できない夫との生活に疲れた女は逃げ場を求めた。しかしそれが彼女の「脱線」の始まりだった...。表題作のほか、「最後の花束」「脱出」など、怖くて意外な結末が詰まった全10編。
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目が離せなくって、それでも空寒い。ぞくって、きた。
初めて乃南さんの小説これだった。
最初から最後まで目が離せなかった。
心の動きと身体の動きとが合ってるのね。
チャコールグレーみたいな色の薄いベールが覆ってる感じ。
実は2度目でした^ - ^
読み進めるうちにあれ?
実は2度目でした^ - ^
ですがやはり面白かった。グロテスクな表現や言葉ではなく文章を読むことで自分なりに自由に思い描けるのでそこも深く楽しめました。まだ読んでない方が羨ましいです。たくさんぞくっとして下さい^ - ^
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・薬缶
・寝言
・向日葵
・愛情弁当
・今夜も笑ってる
・他人の背広
・留守番電話
・脱出
上記8作の短編集。
それぞれゾッとする所がありますが、個人的には「愛情弁当」が一番ゾッとしました。
乃南さんは短い文章で読者を引きこませるのがうまいですね。
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R様オススメ本。乃南さんのブラックな短編集。
とにかく最後がうわあと暗澹とした感じのする話が多い。というかそういう話を集めた本か?
読み始めながら、もしかしたらそうかな?と読めてしまうあたりも多かったけど、それにも増して文章が面白いので読み進めてしまう。
愛情弁当などは、クール便を見つけた瞬間にそうだろうと思ってしまったけど、心の内はとうなんだろうとかいろいろ考えてしまって、ページを捲らずにはいられなかった。
留守番電話も、そんなことしてると危ないよと思いながら読み進め、最後はああああ~思った通りだよと思いつつ面白く読んいるという、やっぱり乃南さんすごいなと思わせる本でした。
しかし、この次はちょっと幸せそうな本を読みたいかな。
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名前には見覚えがあって、でも初めて読んだ作家さんの短編集だった。直木賞作家さんでした。テーマと切り口が斬新で、10編それぞれに「えっ」と思わせる意外性があり、面白かった。受賞作も読んでみようと思う。
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私はえてして長編作品が好きなのだけれど、乃南アサの短編で物足りなさを感じたことがない。10の短編が収められていて、どれもゾッとする内容なうえ、驚きの展開もあったりしてとても楽しめた。「脱出」が特に気に入った。
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男女間のありそうでないような、ビミョウできわどい物語。
しんみりとまとわりつくような女性の情念が重たくてコワイ。
でも、さらっと読めて後を引かずに読めるので、就寝前の一冊におすすめ。
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人間って壊れやすいんだなぁ
少しずつ少しずつ蓄積されたものがある瞬間にドシャアっと溢れ出す。
そうなればもう元には戻れない。
リアルな恐怖感を味わいたいなら是非。
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これはショート・ショートなので
どんどん読めてしまうんだけど
大どんでんあり
ちょっと怖いendingばっかりで
ちょっと背筋がゾクゾクする感じ
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10本の短編。ちょこっと読みにはちょうどいいボリューム。乃南アサさんの本を読んだのはこれが初めて。さまざまな人の業。なんとも言えない読後感。久しぶりに背筋が寒くなった。もう一度読むかと言われればNOだけど、面白かった。
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短編が10編。やっぱり乃南さんの短編はスゴイと思う。こんな短い中でよくこんな展開のさせかたができるなぁ、と感心してしまう。日常に潜む落とし穴。ともすれば身の回りで、あるいは自分自身がはまり込んでしまうのではないかという不安。下手なホラーよりもずっと怖い。
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淡々とした中に冷たい怖さが潜む短編集。短い中で、的確に人間を抉る手腕には感服です。さらさら読めますが、後に残る。「脱出」「最後の花束」が好き。表題作の「貴方がくれたものは桜の小枝、奪っていったものは私の全て」的な文はよかったです。
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面白かった。人間の心理的部分がすごく。すぐ横にありそうな。自分の感情と変わらないものから生まれる。上手いなぁ〜と思ってしまった。長編も読みたい。04-8-1?
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ミステリーの短編集。さすが乃南アサという女性の描写の上手さ。ものによって、展開の意外性に結構差があるのですが、特に、表題作より「愛情弁当」「最後の花束」が上手いと感じました。どれも、日常の歯車が少し狂う様子が、短い分で上手く纏まってるところに、余計に怖さを感じます。
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とにかく、生々しい。
短編のひとつひとつに、執着心だったり、怨恨だったり、コンプレックスだったりが、濃密に織り込まれていて、何となく、首の辺りに絡みついてくるような、独特の不快感。登場する女性たちも、そんな感じ。
ストーリーは 良く出来ていますが。
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短いものは10ページ程度で終わってしまう短編集。
その後どうなったの!? という所で終わっているの多数で
想像するのが『苦しい』です。
2番目の話の『寝言』は、一体どうしたかったのか、と。
その状態で別れたら、それはそれで酷い人、みたいな感じがしますが
男性側女性側、としたらそうでもないのでしょうか?
しかし疑いでそうなってるわけですし、いいのか??
一番怖かったのは『脱出』ですか?
この後の人生が怖い。
しかし中に入っていた時の事は忘れていってしまう、とも言います。
いやでも何かの拍子に…と思うと怖いです。
そして別の意味で怖いのが、表題。
子供も夫も妻も、甘やかしすぎたら何もできないただの邪魔物件。
まだ子供の方が、引き取り手に渡った場合どうにかなりそうですが。
人間って怖いです。
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◆あらすじ◆
「あなたが私にくれたものは、あの桜の小枝だけ。あなたが盗っていったものは、私のすべて」───。
自立できない夫との生活に疲れた女は逃げ場を求めた。
しかしそれが彼女の「脱線」の始まりだった……。
表題作のほか、「最後の花束」「脱出」など、怖くて意外な結末が詰まった全10編。
デビュー当時から直木賞受賞第一作まで、乃南アサの幅広い作風が楽しめる文庫オリジナル短編集。