感情タグBEST3
Posted by ブクログ
善人が悪人を倒して悔しがらせる。只それだけの漫画のはずなのです。普通昨今の漫画には悪人は悪人でも1%ぐらいは憎めない点があったり「確かにこの境遇は悪いことの一つもしたくなる、かも?」というほんの少しぐらいの「どっちもどっち」感があるもんだと思います。でもこの雄飛にはそれがほとんど無い、なんにもない。悪人は完全無欠の悪人で100人いたら100人が憎悪するであろう完璧な悪人で、対して善人である雄飛の方も「完璧超人」というような非の打ち所もない善人なのです。こんな漫画を描いたら説得力のかけらもなくなると思う。昭和前期の世界征服を企む悪の組織を討ち果たすSF漫画じゃあるまいしそんな極端な描き方で我々が感情移入できるはずがないじゃないか。
でも何故だ!そんな完全無欠の悪人が完全無欠の善人に正論を言われ悔しさで慟哭する姿が私達を心の奥底からスカッとさせられる!完全無欠の善人、こんな超人いるか?と思える程の雄飛を見て私達は心の底から15巻応援し続けるのだ!「頑張れ!頑張れ雄飛!そして絶対に幸せになってくれ!」完全な悪と完全な善、我々には何故こんな子供騙しが通じるのだろう?この漫画はどうなっているんだろう?
頑張れ!頑張れ雄飛!絶対に!!!絶対に幸せになってくれ!!!!
Posted by ブクログ
大垣雄飛と橘青葉が結ばれる。坂東勝太郎が英雄に狙われる。自信があったが頸動脈を切られ、海に落ち難を逃れる。幹部の江島が、馬小燕に殺される。北原真慎一の誘いで、直接峻堂巌と会い、彼を没落させたのは自分であると雄飛が話をする。峻堂巌は馬小燕に雄飛の殺害を依頼するが、未成年ということで断られる。
天賦の才と邂逅の妙が拓く人生
雄飛の人生はあまりにも過酷だ。戦争による敗走の最中、母と姉を奪った強姦魔の所業を6歳で目の当たりにした雄飛は、復讐の燠火をひとり燃やしながら生き抜き、偶然の出逢いながら彼の天賦の才と折れない意志に惹きつけられた人たちに育まれて復讐の相手に辿り着いた。ドラマチックだがあくまで雄飛自身が切り拓いていく運命を、読者もまち子姉ちゃんや大垣親分や由美の立場に成り代わって見守る気分だ。