【感想・ネタバレ】100万回生きたねこのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

100万回亡くなっても、1回も泣かなかったねこが、のらねこになった時に出会った白ネコに惹かれ、他を自分以上に愛すことを知り、大切な存在を失い、初めて涙を流す。
泣かなかった時代は自分が大好きで、飼い主である存在は嫌いだった。しかし、白ネコに出会うことで、主人公のねこが初めて自分から他にアピールをする
自分が他へ視点を向けて主体的に動いたとき、心は通うのではないか。
白ネコちゃんの凛とした感じも素敵で、のらねこちゃん幸せになってよかった。
人生の本質を少ないページの絵本で表現している名作である。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童向けと思うことなかれ。
ただ良かったとか、悲しいとか、嬉しいなどと言う、簡単な言葉で言い表せない、余韻の残る絵本だった。
わずか10分で味わえるのも、絵本の良いところかも。

王さま、船乗り、サーカス、どろぼう、ひとりぼっちのおばあさん、小さな女の子 と言うご主人に飼われていたねこだが、ご主人が大嫌い。そして飼われている中で死んでしまい、ご主人は大泣きする。
しかしねこは復活する。

あるとき、ねこはご主人のいない野良猫だった。
自尊心の高いねこは、言い寄る雌ねこに見向きもしなかったが、関心を示さない美しい白ねこがいて、逆に一緒にいて欲しいと告白する。
やがて子どもたちが産まれ、育ち、旅立つ。
ねこは幸せを感じ、白ねことの時間が永遠に続くことを願う。

しかし、ある日……

佐野洋子さんが、絵も描く多才な方だったんですね。
そして夫は谷川俊太郎さんだったと言うのは、驚きでした。

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2024年02月24日

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100万回目の人生(猫生?)にして、はじめての自由、はじめての愛情、自分よりも愛おしい者、はじめての別れ、はじめての永遠の死。

こどもへの読み聞かせに。
7歳のこどもは、さいごに100万回泣いて生き返らなかった猫を見て、おかあさん(白猫)と天国にいきたかったんだね、とひとこと。

大人向けな絵本かなと思いますが、こどもでも十分に何かを感じ取れる素敵な絵本でした。

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2023年12月11日

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100万という回数、生と死をくりかえした猫。

本物の愛にふれ、これまでと心が変わっていく様子が印象的。

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2023年04月11日

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ネタバレ

この絵本は本当に深いなと感じる。

様々な人に愛され、命が尽きるたびに大泣きをされるが、飼い主を嫌いだった猫は一切泣かずにまた生きる。
しかし、たった一匹の猫を愛し、その猫との子猫たちを愛す。その猫が静かに動かなくなったときは、朝も晩も泣いて、泣きながら自分も動かなくなる。
その後、決して生きかえることはなかった。

愛を知れたからこそ、猫は生きかえることがなかったわけで、愛があるからこそ、人は生きて死ぬということなのかなと考えさせられる。

小学生の頃に読んだときは一切意味が分からなかったが、改めて読むと震わせられた。これからも何度でも読みたい作品。

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2022年12月23日

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自分のことが大好きで、誰のこともきらいだった「ねこ」。
「おれは、100万回もしんだんだぜ!」と自慢して暮らしていた中で、見向きもしない白いねこが気になって近づくようになる。

今まで何度死んでも泣かず、死ぬのなんか平気だったねこは、白いねこが亡くなって初めて泣いた。
本当に好きな相手ができて、愛を知って、死ぬことができたねこを、可哀想だとは思わない。

以下のシーンが、とても好きだった。

「おれは、100万回も……」
といいかけて、ねこは、
「そばにいてもいいかい。」
と、白いねこにたずねました。
(P22)

誰かと一緒にいたいと、ねこが初めて感じた瞬間なんだろうなぁと思った。

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2022年10月07日

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ラストの一文は、どうみてもバッドエンドなのに、このストーリーの場合は幸せで満たされている。
飼い主や、飼われる環境が大嫌い、自分も好きではないとらねこは、100万回も転生を繰り返す。あるときとらねこは、誰のねこでもないのらねこになり、自由を手にし、はじめて自分が大好きになる。ヒーローとなったとらねこは、自分に見向きもしない美しい白ねこに言い寄ります。しらーっとしてる白ねこですが、やがて結ばれ本当の幸せを見つけます。
とらねこはきっと100万人の飼い主に感謝する気持ちも芽生えたでしょう。
好きなセリフ
そばにいてもいいかい
ねこは、白ねこと たくさんの子ねこを、自分よりもすきなくらいでした

何気に手に取った、いつか読みたいとは思ってた本でした。こんなに深いとは。今のタイミング、必然だったのかも。自分より大事な者が出来る人生は尊い。一回で終わる人生、今を大切に生きる。
子供というより大人向け、染みる。声に出して読むと泣けてしまう。

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2021年11月05日

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有名な絵本。タイトルは『100万回生きたねこ』。『100万回死んだねこ』ではない笑。

何度も生まれ変わって、どんな飼い主にも愛されていても100万回生きたねこは彼らを愛することはなかった。もし彼が少しでも飼い主を愛していたなら死を躊躇ったのではないか。白いねことの出会いと別れはそんなことを考える印象的な出来事だったと思う。

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2023年02月22日

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実はちゃんと読んだことありませんでした。
さすが100刷を超える不朽の名作。

100万回の生を生き、100万回の死を経てきたねこは飼い主の誰も彼も嫌いで、受ける愛情にも興味を示さず、好きなのは自分のことばかり。
他のねこ達からもちやほやされ、傲慢で王様気取り。

そこで出会った白いねこ。
他の取りまきねこ達と違い、どんなにオラオラ風を吹かせてもそっけないそぶり。
そこでふと心からの本音を素のことばで伝える。
「そばに いても いいかい。」

真の愛情を知ったねこ。
白いねこが亡くなったとき流した涙の痛々しさが胸をつく。
心を入替え、素直であればこそ本当の喜び、悲しみがあるということ。

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2023年01月21日

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何度読んだかもう忘れましたが、読めば心に(何かが)宿る絵本です。次世代に語り継ぎたいものです。死生観的なものもありますね。最終的には猫が死ぬわけですが、「ゆっくり休んでね」といった安堵を感じるのは何故でしょうか。普通は死んだらバッドエンドのはずなのに、です。この辺は考えていきたいですね。

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2022年10月14日

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