【感想・ネタバレ】幻の女のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ここまで愛した女は一体本当は誰なんだ?設定が面白く、死後すべてをなげうって探す男の純情さと、むなしさ。

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2020年11月21日

Posted by ブクログ

「義務教育と、受験戦争と、弁護士になるための徹夜の勉強で、十代から二十代の前半を過ごし、人間はみな平等だと、煮ても焼いても食えないような戯言を押しつけられ、それを押しつけられている方が楽だとどこかで思いさえしながら生きてきた。
頭のなかでだけ、様々なことを理解して、理解しきれないことにはなるべく関わらないようにして、理解できる範囲で正義と正義じゃないものとを分けたがっている。」

700ページあったけど、飽きずに楽しめるハードボイルド。弁護士である主人公が徹底的に謎を追及する姿がたまらない。底無しの謎と腐敗した人間のドラマが面白い作品。

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2014年01月17日

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「五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。手がかりを求めて彼女の故郷を訪ねると、そこには別の人間の少女時代が…。」
すごく興味のある内容だったので読んでみた。
すごくおもしろくて読んでいてわくわくして読めた。

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2009年12月18日

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1999年度、第52回 日本推理作家協会賞 長編部門受賞。普通の推理小説が文庫で700ページはいささか長い。世界を舞台にするとか、大映ドラマほどの劇的なストーリー展開があるとか、ならば納得はするのだが・・・しかしながら、この作品はもの凄く考えられて書かれている。著者がインタビューで、完成した2つのストーリーをボツにして世に出した作品と語るほどの力の入れようなのだ。読ませるし、飽きさせない。

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2017年12月31日

Posted by ブクログ

主人公・栖本が5年前に別れた恋人・小林遼子に再会し、直後に彼女が殺害されたことをきっかけに物語が展開していく。
彼女の正体、過去を知ろうとする栖本が探偵と協力しながら、裏社会に足を踏み込み徐々に真実に迫っていく。
長編。分厚い。
面白かった。

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2013年03月28日

Posted by ブクログ

長かった。

再会した女性が直後に殺され、留守番電話には「調べてほしいことがある」とのメッセージ。
女性を調べれば調べるほど謎が深まる。
彼女はそもそも誰なのか?

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2012年10月05日

Posted by ブクログ


読み応えありました(笑)
愛した女性の過去を調べていく弁護士。
どういう風な展開になるのか
凄く気になりながらページをめくってましたw
700ページという厚さですが
読んでる感があり、読み終わった後
満足感がありました(笑)

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2009年10月04日

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単純に、面白かった。スケールが大きいのだけれど。
予想通り、文章が自分好みで(つまるところ、たまに詞的な文が入るのだね)、そういう点からも読みやすかった。
殺された自分の知り合いの女性は、本当は誰だったのかー…。暴かれることが彼女のためか、それとも別人として眠らせてあげるほうが幸せだったのか…。
後の手紙から考えると、個人的には前者だと思う。彼女は、元の人間として眠った方が幸せだったんではないだろうか、ふとそんな風に思った。

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2009年10月04日

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香納諒一の作品を讀んだのは、これが初めてである。
第52囘日本推理協會賞受賞作品だと裏表紙に書いてあつたので、面白くない譯はあるまいと考へて購入した。

面白かつた。
主人公が愛した女は5年前に突然、主人公の前から姿を消した。
そして偶然、再會したその日の夜に何者かに殺されてしまふ。
女は何故殺されたのか?
その理由を探るうちに、殺された女は自分の知つてゐた名前ではないことが判明する。
自分の愛した女の正體は?正體を隱したことと殺されたこととの關係は?
主人公は次第におほきな陰謀の存在に氣づき始める。

主人公は辯護士なのだが、スーパーマンではない。
ハードボイルドなのだが、ことさら意志の勁い人間でもない。
等身大の生身の人間臭さが感じられて、質の高い作品に仕上がつてゐる。
難くせをつけるとすれば、主人公が、その女を愛するにいたつた背景や、その女への愛の強さをもう少し書込んで欲しかつたといふ點だらう。
生命を賭けてまで謎を解かうとする、主人公のモティヴェーションが傳はつてこない。

ちなみに主人公の酒の好みは私と一致してゐる。
作中で何度もアイラモルト、特にラガブーリンが出てきて、私は嬉しかつた。

2004年1月3日讀了

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2009年10月04日

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過去に付き合っていた女性の過去に関して追求する。
政治家、行政、ヤクザ、ホステスの裏の世界を、弁護士を中心に追求する。

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2021年11月10日

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本屋のお薦めコメントに乗せられ衝動買い。いわゆるハードボイルド。最後まで飽きさせなかったけど、展開は結構ありがちかも。

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2015年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。

色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。

ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動かし、気が晴れるのか晴れないのか判然としない事実にまで向かわせたことが、読後、なんだかこれで良かったような想いにもさせる。

愛している、を後から気が付くなんて、馬鹿な男だし、
無言で消える女も罪深い。
でも、そんな二人でも良いかも知れない。

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2014年07月09日

Posted by ブクログ

正統派のハードボイルドです。
文章に癖があり、事象の説明が長く少々読み辛く感じました。もう少し簡略して欲しかったです。
ストーリーはベタな展開でしたがうまくまとまっていると思います。
最後の彼女からの手紙は辛いものでしたが、余韻の残る終わり方で良かったと思います。

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2013年07月26日

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5年前に突然姿を消した不倫相手・小林瞭子と偶然再会した弁護士・栖本。
しかし瞭子はその夜、弁護士事務所の留守電に「相談したいことがある」とメッセージを残した数時間後に殺害された。
手がかりを探るうちに浮上した新たな謎。「小林瞭子」とは誰なのか?
そして事件は20年前の工場誘致に絡む陰謀へとつながっていく。
やがて明らかになる事実。彼女は誰なのか?

初めての作家さんです。第52回日本推理作家協会賞受賞作。
このときは小野不由美さんの『屍鬼』、東野圭吾さんの『秘密』を抑えての受賞だったそうです。
ハードボイルドとのことですが、他には桐野夏生さんのミロシリーズぐらいしか読んだことがないのでそのへんはよくわかりません。

全編栖本視点なのですが、初めはやたらプライドが高く鼻持ちならなかった栖本にだんだん血が通ってくるのが感じられて、いつの間にか応援していました。
彼の葛藤にはちょっとイライラさせられましたが、舞台が移動したあたりから動きがでてきて一気に読んじゃいました。
そしてラスト、落ち着いたと思ったらひっくり返されました!そして新たに出てくる真実。
残っていた「ひっかかっていた部分」もすっきりしました。
薫子と瞭子の顔が似ていたこととかね。
そしてダメ押しの手紙。これは反則じゃないですか~。

まあとにかく「地味!」なのですが、面白かったです。

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2010年09月29日

Posted by ブクログ

やっと読み終わった~という感じです。
とても分厚かった&ちょっと刺激が足りなかった のが原因かな?

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2010年08月09日

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