【感想・ネタバレ】プシュケの涙のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

絵に惹かれてたまたま手に取った作品でしたが、
彼方の考え方にも共感できる部分がたくさんあり読み始めたら止まらず一気に読み切ってしまいました。
最後の二人の会話の内容に思わず胸がギューっとなりました。

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2023年03月16日

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青春小説は甘酸っぱさを押し出すものからカーストやイジメを描くものまで多彩な設定が置けるから小説とも当然相性が良い。数多ある青春小説の中で今回は由良シリーズ。二部構成で前半読んでその出来事を理解した上での後半は切なさが募る。やはり中高生に読んでほしいし、日常では体験できない出来事にも触れていろんな感情を抱いてほしい。

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2022年12月23日

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面白かったなあ。独特な構成なんだけど、その構成が物語を本当に切なくさせている。青春小説でありながら、青春を手放している小説でもあり……。心にしっかりと残るものがある作品でした。

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2022年02月17日

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ネタバレ

二部構成であり、一部は自殺した吉野の真相を確かめていくミステリーだと思っていたが、読み進めていくうちに良い意味で期待を裏切られた。人間の裏の顔(悪意、独善的な感情)が見えた瞬間のゾクゾクッ!とした不快な心の動きが忘れられない。まさか主人公と旭、織江が関わっていたとは。人間のちょっとした悪意で人を殺すことがあるんだな。現実にはそれが偶然行われなったの繰り返しで、自分ももしかしたら知らないうちに狙われているのかもしれないと思うと世界の見え方が変わる。
二部は一部と対照に甘美で優しい物語だった。変人である由良と家庭環境が劣悪で人間が嫌いな吉野の出会い、仲良くなっていく過程。公式の言葉を借りれば「みんなと同じになれない2人だけど誰かを好きになることはあるわけで…。」
前半があるからこそ、後半がとても切なく優しく感じられる。救われることはないけれど、後半があって良かったと思う。絵の続きはどうなんだろうな。
繊細な文章で読みやすく、続編が気になりました。

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2018年01月04日

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ネタバレ

初めはありふれた学園探偵ものかと思いきや、徐々に明らかとなる事件の内容と主人公の状況に嫌なものを感じ、救いのないラスト……。そして、追撃を加えてくる後半が、心にトドメをさしました。
読後感がすさまじい一冊でした。またしばらく落ち込みそう…。
(2014/10/27)

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2016年08月21日

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プシュケは訳によりますが「いのち」という意味のようです。
前半と後半でテイストがガラッと変わってびっくりしました。前半はどちらかというとホラーテイストの話のように感じましたが、後半を読むと印象がガラッと変わり、美しくとっても切ない物語に変貌します。色々と読者に考えさせる終わり方だったように思います。

背表紙には「青春ミステリー」と評されていましたが、ミステリーな印象はあまり受けませんでした。
また、これは個人的な感想になりますが、旭が最後まで悪者キャラで、それに触れられずに終わったことが少し心残りでした(あんまりいい印象を受けなかったので、、)

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2024年05月02日

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24年はセツナイ系に挑戦してます。
本作はそういう意味では実にセツナイです。
道半ば…コレから…
なのにと考えると前半のストーリーが実に憎い。

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2024年01月13日

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ネタバレ

おもしろかった。けど、吉野サイドの後編はなくてもよかったかな〜。後半なければ★×5
てかこれシリーズもんなの?確かにシリーズにできそうなキャラやけど。

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2022年12月15日

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ネタバレ

二部構成。後半最後の1文に感情が堰を切ったように溢れてしまう、何度読んでも。静謐な美術室、ふたりきりの時間を思えば思うほど救いのなさに何度も本を閉じては描きかけの絵に、タイトルに、思いを馳せる。

シリーズらしいのでいつか続きを手にとりたい。

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2022年12月05日

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ネタバレ

前半と後半の2部構成になってて、
前半は、かなりあっさり終わる印象。
この後、どんな話に繋がるのか疑問だったけど、
後半によって、物語が膨らんでいく感じがしてよかった。

後半だけで読むとすごくハッピーエンドなのに、前半があるから、読み進めるほど切なくなる。

っていうか、旭が最低すぎる。

あと、5ページの×の伏せ字に綺麗に言葉を嵌められなくてもやもやする。

でも、由良シリーズ次も読みたい。

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2022年03月06日

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ネタバレ

キャラの面白さもあり、割かしサクッと読めるミステリーでした。
学校を舞台にしたミステリーは初めて読んだので新鮮でしたし、まだ未熟な学生の心情がとても良く書かれていました。

半分程で真相にたどり着き、あとの半分は回想シーンと言ったところでしょうか。
面白い1冊でした。

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2021年03月22日

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p.19
トラウマという言葉を笠に着て、僕は誰よりも傷ついてるんですと主張するだけ。人間なら誰だって塞ぎきれない傷の一つや二つ負ってるもんなのに、殊更にそれを主張するのは『俺って呼吸してるんだぜ』と自慢するようなもの。そう思わない?

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2016年07月20日

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読む前から切ない、切ないと聞いていたけど確かに評判どおりで、後半は一気に読んじゃいました。
シリーズ化してるみたいなのでそっちも読みたいなー
由良みたいなキャラクターは好みなので。

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2015年05月29日

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二章立てのような感じになっており、由良が事件の謎を追う→由良と吉野彼方の出会いという普通とは逆の順番。だからなのだろう、最後まで読み終わった時の切なさが増す。
最初に死ぬことを前提に読み始めた吉野彼方の物語が切なすぎて。父とのいざこざによる一種の男性不信、そして同級生たちとの諍いを由良の存在によって乗り越えた未来が開けた矢先に待ち受ける死。
吉野彼方にとって由良はかけがえない存在だろうし、きっと逆もそう。だから読み終わって初めてに由良のやるせなさがわかる。

最後まで読み終わった時には一章の主人公への同情が全く残っていないことに驚き。

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2015年05月15日

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読みやすくてあっという間に読めました。
が、なにこれ、とても、切ない。
順番が、逆でも、きっと切ない。

夏休みの補習中に一人の女子生徒が窓の外を落下していった。
目撃者もおり、自殺としてひそかに葬られた少女の死。

「あいつは、自殺なんか、しない」
同じ美術部だった男子生徒・由良が彼女の死の真相を追う青春ミステリ。

青春ミステリだけど、ミステリ+青春。
この構成にはやられました。
後半は読み進めるほど胸が詰まる。
一度読み終わった後で、もう一回読み直すと全然違う印象。
シリーズのようなので次巻も読みます。

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2014年11月16日

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学生生活という異質な窮屈さを帯びた日々。もう一度嗅ぎたい青春と、思い出したくない青春が蘇ってまさしく高校生だった頃の、不完全な自分に立ち戻った感覚に陥った。
あの頃の私達は何故もそう必死に順応し、特殊な社会を創り、未熟なふりをして残酷なことをしたのだろう、と。

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2023年01月29日

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由良くん、名前もさることながら、自由で突拍子なくて顔が良くて頭がいい、しかもなんか絵もうまい、絶対みんな好きなやつ〜!にこにこ!としていたら、冒頭の女の子の自殺が彼にとっては誰かが思うよりもつらい話だったんだな、というのが二部でわかる、という構成。おもしろいけど悲しいなと思いました。一部は死んだ女の子がなぜ自殺したのか、という真相パート。二部はその女の子が色々あったけど前向きに生きていくまでの話。このあとに彼女が死んでしまう、というのが待っていると知っている身からすると、めちゃ青春でキラキラな思い出がさみしいものになってる。

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2022年10月26日

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最初この本の概要を読んで、〝絵を描きかけのまま彼女が死ぬはずがない〟だけ読むとストーリーが薄い感じがしましたが、読み終えるとこの一文ですら想いがつまってる深いフレーズだなと思えます

なぜ由良はこんなにも彼女の死に執着するのか、
彼女を取り巻く環境だったり、少し変わった彼女との出会いと関係、そして別れがとても切なかったです。

自殺、青春ミステリと書いてあるからハッピーエンドではないことはわかるけどストーリーも面白かったので他の由良シリーズも読んでみたいなと思いました。

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2022年08月20日

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読み終わったあと悲しい気持ちになった…。少女が落ちて意識不明になってしまったけど最後には目が覚める、とかだったらよかった…。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

前半と後半のギャップよ…後半は普通に周囲から浮いてる2人の青春学生物語じゃん…もう1人このあと死ぬんだなと思うと後半読むの辛くて飛ばしまくったわ。

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2022年05月28日

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ミステリというよりは、青春系だったかな。
一章のあとの二章は結末が分かってるからこそ、悲しくなってくる。

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2020年08月27日

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夏休みの補修中に少女が学校から落下して死亡。どうして落下したのか、疑問を持った少年が原因を究明するといった青春小説。
前半は少女の落下を補習中の教室で見た少年「榎戸川」目線での話。後半は落下した少女「吉野彼方」目線の話になってる。
はじめはミステリーなのかなと読んでたんだけれど、ミステリー感はうすい。どうして落下したのか!という確信部分はなにか弱いような気がする。
後半からは青春感たっぷりでけっこう好きかも。少女目線の青春のお話になっても、最後に落下するのわかってるし、なんだかもやもや。

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2019年09月07日

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地平線から不吉に膨れ上がる積乱雲 吉野彼方 「俺は、トラウマという言葉を免罪符にしようという考え方、好きになれない」 殊更ことさら=わざと 優越感を覚えつつ慰める 由良彼方 宛アタカ 高専 ドッペルゲンガー シャボン玉大量発生ツール 高津さん 織恵 フリーダムな人 世界軒の豚骨ラーメン 俯きがちな顔 花束のような蝶達を描こう

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2015年04月06日

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切ない。
ありがちな日常風景の中に、人の数だけある「視点」と「解釈」。それらが交差してできあがったストーリーは何とも言い難い切なさを持ち、冬に思い出す蝉の鳴き声みたいな儚さがぐっと胸を締め付けました。
大勢に理解されなくても、たった一人に理解されれば良かった救いと無責任な他者の勝手な解釈に突き落とされる現実がひたすらつらいです。

前半があっけない感じがしたところの後半の話には、反則的な読みがいがあります。

初めて読む著者作品かつ学園探偵ものかな?と思いながら読みだした予想に反して、踏み込んだ深い心理描写に、良い意味で騙されました。

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2014年11月07日

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