【感想・ネタバレ】D-ZOIC 1のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この作品は戦記物なんだなあとあらためてしみじみ思う。各国軍が竜と共に行進する様のまあ大迫力でカッコいいこと。地理的に離れた他国の王同士が唯一のたったちっぽけな「鍵」のためにきわどい駆け引きをめぐらすのも、ファンタジーの戦記ならではでゾクゾクする。
かと思えばわれらがフリード串刺公が八面六臂の大活躍。いやあ、最初見たときは単なる噛ませ不良キャラだと思ってたのに、いつのまにか一番頼れる男の座を手に入れてしまった。パウルス・ケンペル親子の歴戦の剣士っぷりも格好いい。なのに主役のユタときたら……。いやこういうキャラなのはわかってるし別にいいんですけどね。周囲の情勢がユタ達の想像をはるかに超える速度で移り変わっていく中、ユタの成長ペースが本当に物語に追いつくのかちょっと不安ではある。
本当、扉絵のウソ肖像画くらいカッコよくなってくれると嬉しいんだけどなあ。『ユタ』から『D-ZOIC』になる転換点で見た目も精神性もリニューアルするいい機会だったのに、あえてたいした変更をしなかったのは作者なりの勝算があってのことだとは思うんだけれど。

ディアブロケラトプスは名前と見た目だけで異様にキャラ立ってるなあ。世界の恐竜ファンも「学名もぜひこの名前で(なぜならカッコいいからだ)!」とか思ってたりするんだろうか。
巻末の特別対談、字数が少なすぎてほとんど対談の体さえなしてなかったのは苦笑。もっと級数を減らしてギチギチレイアウトで濃い話をしてほしいと思ったが、そういやよく考えたらこれ少年マンガだからこれが普通なのか……。

0
2009年10月04日

「少年マンガ」ランキング