【感想・ネタバレ】迷犬ルパンと里見八犬伝のレビュー

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Posted by ブクログ

新春ドラマとして放映するはずだった里見八犬伝。ところが進行役の女優・玉木梓が不慮の事故で命を落とす。代役に抜擢されたのは、どこか浮世離れした女優・滝沢さとみ。しかし彼女は房総に旅行中。そのさとみとひょんなことで知り合った朝日刑事とルパン達。さとみと共に犬や猫たちを保護してきた老女の不審な死を巡っているうちに、ある事件に巻き込まれてしまう――犬達の命を守る為に、走れ朝日刑事、迷犬ルパン!

迷犬ルパンシリーズの一冊なので(三毛猫ホームズみたいだなー)朝日刑事を始めとして他のキャラとかはよくわからなかったのですが、八犬伝ものなので読書開始。やっぱこういう現代を舞台に八犬伝をある種メタ的に扱う作品は好きですねー。レギュラー陣はよくわからなかったけど読んでいくうちに掴めていけたしどのキャラも好きでした。話もすごく面白かった。特に最後の芳流閣の見立てのように朝日刑事と犯人が向かい合う展開はしばらくページから目が離せなくなったくらい。やっぱ芳流閣やるよねー八犬伝ものならねー! 若干事件が強引でねーか? とは思ったけどね。キツかったのは動物の死骸、残虐描写ですねえ…この話に限った話でなく、たとえば春樹の海辺のカフカみたいに動物が残酷に殺されていく、あるいはその死体の様を読むのはかなりキツいっす…おうふ
最後にそれぞれ八犬士に見立てられるところがあるのですが毛野ちゃんだろこの人って思ってた人がまさかの仁だった\(^ ^)/ それで仁だなんて思えないよw

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2014年11月22日

Posted by ブクログ

読書録「迷犬ルパンと里見八犬伝」3

著者 辻真先
出版 光文社

p35より引用
“「テレビの後日談でいってたわ、お婆さんの
話がワイドショーで流れたら、ついでにうちの
犬や猫も世話してくれってテレビ局に電話して
きた人が、三十四人いたんだって」”

 目次より抜粋引用
“さとみと「八犬伝」の巻
 我王と福の巻
 タケシとヤスシの巻
 ルパンとサファイアの巻
 梓と「八犬伝」の巻”

 頭のいい雑種犬と生真面目な刑事を主人公と
した、長編ユーモアミステリー小説。
 新春番組の制作が終わり、スタッフたちとバ
ーで打ち上げをしてたプロデューサー。気持よ
くカウンターにキスをしている彼にかかってき
た電話は、とんでもなくツイてないものだっ
た…。

 上記の引用は、捨てられた犬猫を引き取っ
て、誰にも迷惑をかけにくい山奥で暮らしてい
たお婆さんがなくなったことについての一言。
テレビや雑誌の言うことが、全て本当と言うわ
けではないでしょうけれど、実際にこういう人
は結構いることでしょう。こういう人のおかげ
で、適当に捨てられた外来生物が増えに増え
て、こういう人が住んでいる場所以外の人に、
多大な迷惑をかけている現実があります。
自分の住んでいる近くには、捨てないでしょう
からね。
 初めてこのシリーズを読んだときは、どうし
ても三毛猫某と比べてしまいましたが、なれる
と別の作品として楽しめます。

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2015年03月22日

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