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エジプト、ギザの大ピラミッドを再現したアメリカ、ビッチ・ポイントのピラミッドで起こる怪事。
ピラミッドに併設した塔の地上30メートルにある密室で発見されたのは溺死した男?
古代エジプトとタイタニック号の物語の先にある事件に、御手洗潔が挑む!
これこれ!これが読みたかったんだよ〜!!島田荘司氏の大胆なトリック!!いやもう最高!!バカミスなんだよー!!こういう力技大好き!
前半の古代エジプトのミクルの話も読んでいて引き込まれるし、タイタニック号の描写も!!大好きだぁぁぁぁ!!!脳内セリーヌディオンんんんっっ!!→
エレナというキャラも、この時代なら全然アリ(というか、魅力的)だし、御手洗は相変わらず御手洗だし、石岡も相変わらず(以下略)
前半の歴史ストーリーから一転、中盤のエレナパートで謎が提示されてからの御手洗よ……いやぁ、相変わらず変人だわ(褒めてます)
ラストも良い。次が楽しみ!!
以下、実況ツイート
おおお……?208ページ目で二つの物語が終わったんだが……?笑
700ページ超えの作品なんで、たぶんここからが本編?
いやぁ、すごいもん読んだわ。もうすでに満足。
さて、ここからどう繋がるのか……わくわく。
(水晶のピラミッド、読書中)
レオナ出てきたー!!
そういえば私、御手洗潔シリーズ読んでたわ。
なお、まだ御手洗も石岡も出てきてませんね。(236ページ現在)
主要メンバーがなかなか出てこないシリーズは例の鈍器本シリーズで慣らされているから大丈夫
名探偵、大不調
シリーズでも、もっとも不調な御手洗の
姿が記憶に残る一冊。
実際ヘンクツな面は色々な作品でも出てき
ますが、鬱々とした描写が続くのは珍しい
のでは?
解決も一捻りあったり、ピラミッドの不思議
を御手洗が石岡くんに解いて見せたり、色々
豪華。
それでも真相が解ると見えてくる登場人物
の背景なども印象深い
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ピラミッドの新解釈にまさかの真相。
レオナと御手洗の関係は、すこし不思議。
古代エジプト、タイタニック号それぞれを舞台に語られる悲劇が前半を占め、現代起こる事件への因果を連想させられる構成。現代の事件にいたるまで別世界のお話にかなりのページが割かれるので、3作品分の物語を読んだような充実感。。然るに全体でかなりの長編ですが、遺跡ロマン、華やかな業界、鬱病に謎に冒険にと盛り沢山でどんどん読めちゃいます。
個人的には古代エジプトでの物語が悲しくて、現代までに起こる事件の端々に遺された想いの強さを存在を感じさせるような持ってきかたも楽しめました。
現代において、最後まで事件との特別な関わりを持たなかった指輪の存在も本作に占めるロマンの比重を象徴しているような。
被害者最期の言葉を幻と片付けられたときにはどうしようかと思いましたが、更なるどんでんがえしでそうきたかと。ある意味ほっとしました。笑
理屈とロマンが絶妙に共存したすてきな作品。
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御手洗潔シリーズ
エジプト島にクフ王のピラミッドをまねた水晶のピラミッドを作ったポール・アレクスン。オーストラリアで発見されたポールの自殺遺体。ポールの後を継ぎ会社を経営する双子の弟リチャード。映画の撮影のため水晶のピラミッドを訪れた松崎レオナ。撮影中にあらわれた怪物。アヌビスのような容姿。ピラミッドの頂上の部屋で遺体となって発見されたリチャード。密室の中クロールをするように死んでいたリチャード。死因は溺死。ピラミッドの天窓の足跡。失踪した美術監督スティーブ・ミラー。事件解決まで映画の撮影を禁止する警察。御手洗に助けを求めるレオナ。雨の中の懇願。エジプト、オーストラリアでの調査。御手洗のピラミッドでの実験。解決された事件。試写会場で頭痛を訴える御手洗。介護についた医師ティモシー・ディレイニーの正体。御手洗の語る真相とレオナとの約束。
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前半の古代エジプトのターンとタイタニックのターンは、それだけで充分に面白くて、頁か進む進む
が、中盤の密室の説明のターンで急ブレーキ……シンドかった
御手洗登場後は期待以上に読み応えあって瞬く間に読み終えた。
御手洗〇〇疑惑には笑ったなぁ
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再読。
前回読んだ時は、紀元前のエジプトの悲恋、いらなくね?と思った。ミクルというのが、ミソだったんだね。やっと気づく。でもー・・・いるか?
ハリウッドにわたったレオナ。アイーダ87という映画を撮っていたが、殺人事件が起こり、中断を余儀なくされる。ので、早期解決を御手洗くんに依頼。御手洗くんたら、飼ってた
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途中までは「あ〜これは壁本だな〜でもこれこそが島田イズム〜好きやわ〜」って思ってたのが、最後10%くらいで覆された。良い意味で。あれほどまでのトリックを捨て駒に使えるの凄いよ…。個人的に翼ある闇に次ぐくらいの衝撃。御手洗のロマンスじみた(?)ものが見られるのも珍しくて良かった。
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「このまま御手洗潔が登場しなくても満足してしまいそう」なほど前半部は読みごたえがあった。
御手洗潔は「海外がとても似合う」。ミステリーは海外が舞台の方が映えると思っているので、今後海外の事件にどんどん首を突っ込んでいって欲しい。
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重厚長大という四字熟語がぴったりの、まるで辞書のような小説であったが、少しも疲労を感じさせなかった。
リーダビリティに関してはもう云うことはないだろう。冒頭のエピソードから、結局事件には直接関係は無かったのだが、物語に幻想味を持たせるためのファクターとなる古代エジプトの挿話とタイタニックの挿話がそれ自体1つの短編として機能するほどの質を備えている。
よく考えてみたら、なんと贅沢な一冊なんだろう、これは!!
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島田氏、また凄い本を書きよって。
『暗闇坂の人喰いの木』を読んだ時はスケールの大きさにびっくりしたけど、本作品はその比じゃない。
なんせ、古代エジプトの話と、タイタニック沈没の話と、現代の話がない交ぜに構成され、そこにピラミッドの謎が入り込んでくる。
現代に怪物も出てくるし、これ、さすがに収拾つかないのでは…と不安にさせられた。
アメリカのとある島に造られたクフ王のピラミッドをそっくり模した建造物で殺人が起こる。その現代ピラミッドに付属する塔の7階で溺死体が見つかるのだ。そこに『暗闇坂の…』に登場したレオナが絡んできて、レオナが御手洗に解決を依頼して、やっと御手洗登場。
ピラミッドに関する諸説の話は凄く興味深くて、専門書を読んでみたくなった。
『暗闇坂の…』の石岡君のスコットランド旅行記が、本作品ではエジプト旅行記に代わる訳だけど、これまた素晴らしい紀行文で、ギザに行きたくなる。島田氏、異文化に触れた人の感銘を表現するのホント上手い。
古代エジプトのターンも、田舎の娘が都会に出てくる高揚感とか、ギザの美しさとか、景色が目の前に浮かぶような文章で、なかなか読ませてくれた。ここに出てくるピラミッドの原型の様子はおそらく一説に基づく創造なんだろうけど、凄く説得力あった。
結局現代パートとのリンクはほのめかす程度のものだったけど、読み物として面白かった。
現代ピラミッドの下部に海からアクセスする通路や秘密部屋があることを御手洗が暴くあたりから「こんなの分かるか!」って気分にさせられて、現代ピラミッドの仕掛けを御手洗が解く場面では「バカミス!!!」とめちゃ突っ込みを入れた。殺されたはずのリチャードの声が幻?えっ、御手洗そんな非科学的な説明で済ませるの??みたいな。
しかし! そこからの大どんでん返しで本作品は逸品の仲間入りですよ。
まぁこれも突拍子もないし(禁断の双子オチだし)、密室のはめ殺し窓踏み外して脱出って!(褒めてる)とは思ったけど、ピラミッドポンプ説よりずっと現実味があって納得できた。
御手洗の頭の良さも堪能できたし。
レオナの突然の「ホモなの?」発言も良かった(?)。
島田氏の作品はいつも派手だ。
最終的には期待に応えてくれた、満足の一冊だった。
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御手洗潔シリーズの大作。ボリュームもさることながら、古代エジプト、タイタニック、現代と続く時間と空間の広がりに圧倒されました。ミステリー要素も最後までわからない展開。そしてピラミッドの解釈に驚きです。
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今回も長いお話だったけれど全く退屈しませんでした。ただ前半の所がもう少し暗闇坂のようにのちのち関連するのかと思ったからそれは残念。最後はお見事
御手洗の愛犬が死んだことがショック…御手洗が欝になるのもわかるよ
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御手洗潔シリーズ、7作目。
前作「暗闇坂~」に続いて、かなりの長編。ヒロイン、松崎レオナも引き続き登場。
トリックは大掛かりな装置を用いた(?)本格モノ。更に、ピラミッドの謎、タイタニック号と歴史ミステリ的要素が組み込まれ、そちら方面のミステリものとしても大いに楽しむことが出来た。どんでん返しもあって、最後まで楽しめるけれど、出来ることなら、古代エジプトやタイタニック号の挿話の後日譚も描かれていると完璧だったかも。
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面白かったですが、前振りが全体の半分近くを占めてるという長さ
その前情報を知ってなかなか読めずにいたのですが、読んでみると案外その前振りも面白くてスイスイ読めました
御手洗シリーズだってことをつい忘れかけました…
タイタニックの話はあそこまでしなくても良かった気がしますが、古代エジプトの話は重要だし面白かったです
ディッカとミクルが切ない…
ミステリとしては見事にミスリードされました
どんでん返しにびっくり
まぁ何がびっくりってレオナが御手洗好きすぎなことと、「ホモなの?」発言の方が驚きでしたが…笑
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主人公登場まで約400頁。長い。
エジプト昔話とタイタニックの話は、あそこまで細かく書かなくてもよかったのでは?と思った。面白かったけど。
御手洗が出てきてからはテンポよく進む。星4つ。
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古代エジプトとタイタニック号の乗客の話から始まるので、おなじみの主要登場人物が出てくるまでの道のりが長いです。
主役たる御手洗潔の登場まではさらに長いので、もう今回は出てこないんじゃないかと……
著者は読者をやきもきさせるのがうまいですね。
ピラミッド内部の説明など、図がないといまいちうまく想像できない個所もありましたが、全体を通して面白かったです。
ただタイタニックについては、もう少し後日談なども含めてもっと書いてほしかったかな。
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御手洗潔がなかなか登場しないのが、これまた名探偵登場の期待値をあげまくる。そのハードルを軽やかにシニカルに飛んでいくんだな。松崎レオナは西之園萌絵の次に好きなヒロインだな。お嬢様好きなのか?
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綾辻行人さんの『どんどん橋、落ちた』を読んだら、島田荘司さんの本書を読み返えさずにいられなかった。『どんどん橋、落ちた』は本格ミステリの教本のような作品であり、その中の「フェア・プレイ」を巡る原則的なルールに触れた文章を読んだからだ。
「謎を解くにあたって、読者は探偵と平等の機会を持たねばならない。すべての手がかりは、明白に記述されていなくてはならない」
つまり
「解決の段階になってから読者の知りようがない事実を出してきて、『実はこうでした』とやるのは反則」
「三人称の地の文に虚偽の記述があってはならない」
「三人称の記述というのは原理的に、すべての真実をあらかじめ知っているはずである、いわゆる<神の視点>がその上位に控えていて、記述内容の客観性・正当性を保証しているわけです。だから、三人称記述においては、会話文以外の地の文ででたらめを書くことは許されない。事実に反することを事実であるかのように明記しておいて、『手がかりは出揃った』と云うのはアンフェアだろう」
「たとえば、秘密の通路などどこにもないと書いておきながら、実はその部屋には隠し扉があった」はアンフェア。
さて、大人気<御手洗シリーズ>の1冊である本書『水晶のピラミッド』はどうだっただろう。昔読んだとき、その部分でアンフェアな感想を抱いたことを思い出したのだが。
検証しながら再読すると、個人的にはギリギリセーフといったところか。アウトと判定する読者がいても仕方ないかと思えなくもない際どさではある。
しかし、本書はそんなことを些細なことと笑い飛ばせるくらい、奇想天外。人を食った話である。いろいろな意味で考えさせられ、驚かされる本格ミステリである。
結局は大いに楽しんだ。終盤を迎えたころ、“真の真相”が明かされる場面から終わりまでを一気に読んでしまおうと、喫茶店に入った。読み終え、“サイフォン”で丁寧に淹れられたコーヒーの最後のひと口を飲み干すと、いつもよりちょっと苦かった。
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タイトルとは関係ないですが、中期島田作品の金字塔とも言える気がします。
この時期の作品は大掛かりな物理的トリックに酔えます。
実際には無理とかありえないとかそんな事を考える方が無粋なんだ!
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スケールの大きな話で、グーニーズやインディ・ジョーンズのような冒険譚が好きな方も楽しめそうなストーリーだった。
筆者のもつ厳しさがキャラの性格と上手く馴染み、説得力のある主張として伝わってくると同時に、それが一人ひとりの人物の魅力を際立たせているので、小説の登場人物という以上の親しみが湧く。
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古代エジプトのエピソードが混ざってくるのは「これがどう事件につながるの?」と興味深く読めた。
物理的なトリックや建物の構造が頭でイメージしづらかったり、最後まですっきりしなかった部分はあったけどやっぱり御手洗シリーズは面白い。
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エジプトの話とタイタニックの話がとにかく長い。面白いけど、真相とは別に関係ない。
そしてエジプトの話はすごく救いがない…
ミクル=アイーダ=レオナ×アヌビス=ディッカという構図?を仄めかしたかった?
御手洗が出てきてからは、さっさと物事が進んでスピード解決!ピラミッドを使った壮大なトリック!と表向きに思わせておいて、真相は手動。
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古代エジプトの悲恋、タイタニック号の悲劇、そしてメキシコ湾の孤島に出現した巨大なピラミッドで起こる殺人事件!
三つの時代、三人の語り手によって語られる悲劇が、探偵・御手洗潔によって完結する!
というわけで、本作も島田先生の十八番・「全然関係ない話に無理くり関係性持たせちゃう」スキルがいかんなく発揮されております(めっちゃ褒めてる)。
牽強付会も甚だしくない?と眉をひそめる向きもあるでしょうが、現代に出現した怪物が零したある人物の名前にまんまと慄然させられた私は、結局は島田先生の掌で転がされてるんだなと思いました(作文)。
古代エジプトで生き埋めにされたはずの人物が、現代のアメリカに異形のモンスターとなって出現した?!
モンスターの目撃情報が相次ぐエリアの中心地にある謎の巨大ピラミッドは、何のために作られたのか?!
そんなピラミッドを眼下に望む塔の天辺の部屋(密室)で、大富豪が溺死体となって発見される!!!
謎がてんこ盛りでお腹いっぱいです島田先生ありがとうございます。
島田作品に関しては、斜め屋敷にも代表されるトンデモトリックが魅力の一つなんですが(叩かれる要因の一つでもある笑)、今作はそのトリックのネタ出しの後で思いもよらない小粒(笑)トリックが披露されたのが可笑しかった。
これねー、島田先生、一部の偏屈なミステリスキーを挑発してるとしか思えませんよ(笑)。
「どんなあっと驚くトリックをこっちが考案しても、君達は粗探しするんでしょ?それなら僕こういうショボいトリック書いちゃうけどいいの?ん?」
って(笑)。
御手洗が最初に披露した「表向き」のアンサーにかなり早い段階で食いついたのが悔しい(笑)。
「ある場所」に溜まっていた水が海水だって指摘した御手洗と一緒にドヤ顔になった読者は私ですよクッソー(笑)。
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御手洗潔 長編
前半は、タイタニック号船上の話と古代エジプトの話が
代わるがわる出てくる。
後半は、アメリカにあるエジプト島とよばれる島で起こった
殺人事件を追う話。
レオナ主演の映画撮影現場(の近くの塔)で起こった密室の事件。
愛犬を亡くして鬱状態の御手洗に、レオナが事件解決を依頼。
御手洗の全員集めての事件解釈の後に、
もう一度、本当の解決がある。
水中にある地下居住施設とか、冒険が多くて楽しかった。
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『大富豪によって作られたピラミッド、それに寄り添い建てられた塔。地上30mの塔の最上階で、密室の中発見された死体。その死因はなんと溺死であった…』
島田作品を読むときは、「細けえことはいいんだよ!」を心がけて読んでるが(むしろそう読まざるをえない?)、それを逆手にとられるという、複雑な気分。
おもしろいんだけどね。
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「タイタニックの沈没話」と「古代エジプトの恋物語」が対になって長々と続きます。ようやく現代の話になるのは全体の三分の一を過ぎてから。やや冗長かなと思いました。
内容は、人工ピラミッドの最上階で溺死した死体という不可能犯罪と密室、謎の怪物の出現など…凝った演出で最後まで一気読みでした。
しかし、トリックは警察の調査で判る程度のものだったので、やや期待外れでした。
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やたらと前振りが長い。
その長い前振りが後半になり意味を持つのだが、それにしても長い(ただし、その前振りも案外面白かったりするのだが)。
トリックは、あーなるほどと言った感じ。
何となく途中で分かったりもする。
長いが案外あっさりと読めてしまう。
説教くさくないのが良いところかな。
Posted by ブクログ
久々に読んだ御手洗シリーズ。
久々に読んだのに御手洗が重度の鬱だった・・・
事件が起こる前に
古代エジプトのお話しがあったり
タイタニックのお話しがあったり。
どぅ関係が??
と思いながら読み進めれば
意外なトコロで繋がってきたり。
最後の最後までどんでん返しの
盛り込まれた作品でした。