感情タグBEST3
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ほれた人に、本を書いてもらうため、狂ったように入れあげて、時間をそそぎ、ありとあらゆる努力をする
とことん考え抜いて、用意をして、眠れずに、迷いながら、躊躇しつつ、最後には前に進む
ベストセラーを生み出すためだけにすべての力を注ぎこんでいく。
なんという幸せな漢なのでしょうか。
気になったことは以下です。
僕はつねづね、売れるコンテンツは4つの要素を具えている
①オリジナリティがある
②明解であること
③極端であること
④癒着があること
・生きることは暗闇のなかでジャンプの連続だ
・自分を感動させてくれた人と仕事をしたいと願う
・どんなに無駄に思えても、無駄なことなど何ひとつない
・麓でぬくぬくと太って平和に飼いなされている羊よりも、頂上をめざして飢えながら牙をむき続ける豹でありたい。ここではない、どこか他の場所を求めて。
・長く生きていると、人はみんな、さみしいね。
・ぼくは時代に恵まれた
・一人一人とどれだけ深く関係し合えるというだけです。ぼくの場合はまず人ありき。
・自然とあらゆる努力をしてそいつと仕事をするように近づいていく。音楽でこれだけ感動させるんだから、こいつを活字にすれば売れるに決まっている
・自分で感動したものを、とにかく観にいけ。とにかく、読めと、みんなにいえること。それは独断的でも、他の人が見て、「なんだ」といわれてもいい。
・劣等感のないやつはだめですね。ぼくは劣等感のかたまりで、人間の暗黒の感情というか。負の心理というのにわりあい通暁しているんです。
・入れあげるということができない編集者はだめですよ。
・凶暴って、結局臆病なんです。臆病だからいつも最終決戦なんですよ。やるべき努力は総てやったうえで、どうやって鮮やかに勝つかってことでしょう。
・小さなことにくよくよせずに、大きなことをプロデュースできるわけがない。小さな約束も守れない奴に大きなことをできるわけがない。
・しかし結局迷ったときに前に出るしかない。
・彼等が10やってほしいことがあれば僕は10やってきたと思う。でも、どうしてもこれをやりたいという1の仕事のため僕は10をやってきたんです。
・どんな本でも、売れる本はいい本なんです。
・人間で何かに狂ってきたか、狂ってこなかったかというのが大きいと思うんです。
目次
序章 悲惨の港を目指して
愛1章 SOUL OF AUTHOR
第2章 SOUL OF EDITOR
第3章 SOUL OF PUBLISHER
ISBN:9784778310509
出版社:太田出版
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2007年06月05日第6冊
Posted by ブクログ
敏腕編集者にして幻冬舎社長・見城徹の編集人生を綴った本。林真理子を見出した編集者、という位の認識だったのに、錚々たる作家たちと、誰もが知っているミリオンセラーを生み出していく過程と覚悟の語りは壮絶で、この手の本としてはあり得ないことに感動的ですら。
尾崎豊の振幅の激しさ、坂本龍一との出会いや村上龍を発見した時の情熱、郷ひろみ、石原慎太郎やユーミンと行う仕事のビジネス思考、の両極をあわせ持って崖っぷちを行く勝負師の物語。
そういえば幻冬舎って、出版社に注意を払わないながらに独特のイメージがあったもんなぁ…と納得しつつ、
本好きな人にはぜひお勧めしたい。
読んでみたら感想聞かせてください。
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ノーペイン、ノーゲイン。
痛みのないところに前進はない。
美しいし醜い。熱いし冷たい。怖いし憧れる。
現実は矛盾に満ち溢れています。
そんな矛盾を受け入れて、我々は前に進むしかない。
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購入
中でも尾崎豊とのエピソードは骨を揺さぶられる感覚。
破滅する人に付き合うには見合う覚悟が必要。
見城さんの仕事術についても、彼のやり方に頭が下がる。
「この人はと思った相手が俺に百の頼みごとをすれば、俺は百を受ける。理由は一つ、これだと思った人とは決定的な仕事をしたいためだ。決定的なものを相手に出させるには、刺激する言葉を吐き、相手と濃密に関係し、裸になって向き合い、七転八倒しなければならない。ここまで迫ってくるのだから自分はもう逃げられないと覚悟するところまで相手を追い込むしかない。そのプロセスで返り血を浴びることもあるし、擦過傷を負うこともある」
「相手が百やってほしいことがあれば、僕はわかりましたと言ってそれが当然のように百をやりますよ。僕自身がどうしてもやってほしい一つのことのために百をやる。百対一の一を、いつ、どんな言葉で繰り出すか。僕が切った一枚のカードを絶対捨てさせないための機会とタイミングをどんなときでも窺っているんです。」
「自分はいつか自殺すると思う」と語る見城さんに、恐ろしさが入り混じる尊敬の念を抱いた。
自分はならないと思うけど、惹かれる。。。
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角川書店を退職して「幻冬舎」設立し、13年で13本のミリオンセラーを出した編集者、見城徹。
「作家は、自分の内部から滲み出る、やむにやまれぬ気持ちを作品化してる。
そんな本物の人たちの異常さは僕にはまるでない。
しかし、作家が苦しんで搾り出す作品に対して刺激を与え、限りなく続く暴走のための補助線を引いてやる。
偽者の僕にも本物のプロデュースは出来る。」
これを読んで、改めて編集者という仕事に強い憧れを抱いた。
見城さんと同じことはきっと出来ない。
けれど、自分が今まで感動し、助けられてきた、本に携われる仕事が私も出来たらいいな。
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見城徹さんの「編集者という病、は、読み始めたらやめられなかった。
角川で本の仕事をはじめて、幻冬舎を設立してすぐからたて続けにベストセラーを出している出版編集者とは知っていた。お寿司屋さんで何度かお見かけした事があったがお話はしたことはなかった。
すごい! の一言。自分が好きな感じる音楽家の本という読み物にしてだしたり、好きな作家にとことんつきあって、作品を一緒の気持ちで生み出したり、まさにカリスマである。
かかわり合った作家たち、出版界のこと、対談もおもしろいが、
まだ五十代後半の彼が、人生を語り、オンリーイエスタディー あとがきに代えて、のなかで沢山の友に感謝しているのがなんとも素敵だ。
「僕が生涯で勝手に恋した九人の女性たち。あななたちにほめられたくて、ごくはここまでやってこれたような気がします。この本をあたたたち九人と我が母に捧げます。とある。
そして、そのゲラ読みの途中で大きな事件がおきたという。
どんな事件が起きたのだろう、、、(と自分のことの重ねて考えてしまった一夜であった。)
それもオンリーイエスタディー として思い出す時が、やがて来る。とする感性。
へたな小説よりも、よりすばらし驚きの小説的な一冊であった。
Posted by ブクログ
氏も巻末で認める通り、いくつかのインタビューやアーティクルを編集して一冊の本にしているので、繰り返し語られることが多く、途中で飽きがくるかもしれない。
私の場合には「たった一人の熱狂」を読んでからこちらの書籍だったので、余計にそう感じられたのかも。
但し、氏の過去の活躍やある意味ではそのシーンの歴史等、一読に値する記述が多い。
Posted by ブクログ
編集者、知り合いにも何人か、おりますが。
だいたいは単なる「ロマンチスト」だけで終わってしまう気がする。本書は「ロマンチスト」と。売上が全てという「現実主義」が同居している、そしてその二者間の振れ幅がものすごい編集者によるテキストの集成、というのがこの本で、す。
まったくその現場の熱にも当てられない読者からすると「暑苦しい」とも「病的」ともとられそうな様子ではあるけれども、一方で現場の端くれにいるものとして、このくらい仕事に対して熱量のある人がシーンの先駆者である、というのもまた事実です。
熱量の差、という点において読者であるあたしなんぞとは次元の違う感があるなぁ。
Posted by ブクログ
著者の生き様が熱い。死を思うとき生に1番近くなると言う。著者は死を思いながら今を一生懸命に生き切っている。その一瞬一瞬の刹那の積み重ねが人生を周りの人を動かしていく。もっと頑張らないとと背中を押してくれました。とても良い本だと思います。
Posted by ブクログ
何かを極めた人の言葉は、示唆に富む。氏がよく言葉にするのは、過剰、圧倒的、繊細さ、独占欲、愛、悲惨、暗闇…全体的に暗い。病という語は、このような言葉を集約したものだろう。では、なぜ成功するためには病が必要なのだろうか。
氏の人間関係は深く、濃い。あなたのためならと言わせるほどに相手を縛り、同時に相手から縛られる。編集者としてビジネスを成功させるためには、この関係が必要だった。しかし、そんなことはどの編集者も知っていることだ。氏でないとこの関係を構築できない理由こそが重要だ。
氏の孤独の深さに端を発しているのではないかと思う。他人とは分かり合えないという絶望感がある。だからこそ、理解されることを求めてしまう。頂上の凍えた豹になれ、勝者には何もやるな、悲惨の港を目指せ、という孤独を讃える言葉と同時に、他人への執拗なまでの執着は矛盾しているようで、表裏一体の関係にあるのだ。その根の深さが、氏の病であり、強さなのだと思う。
Posted by ブクログ
「聞きなれない名前だけど最近よく目にするなぁ」というのが幻冬舎という出版社に対する第一印象。あまりそれ以上に意識したことはなかったのですが、「編集者という病い」見城徹(太田出版)を読んで見城さんという1人の男の生き様=幻冬舎だということがわかりました。
正規の面接では入れなかった大手出版社にアルバイトとして入り込み、そこから実績を積み上げていって正社員に、そしてベストセラーを飛ばしながら常に最年少で昇格して42歳で角川書店の役員に。その後、角川春樹社長のコカイン事件を機に退社し、幻冬舎を設立。「新参の出版社が書店への流通システムに乗ることさえ難しい」という出版業界にたった6人で挑み、「話を聞いた百人が百人、失敗するから止めろ」といわれた中で、いきなり五木寛之、村上龍、吉本ばなな、山田詠美、北方謙三、篠山紀信の書き下ろしの同時刊行を皮切りに業界の慣行を次々に打ち破りながらベストセラーを大量に連発、10年で株式上場を果たす。
こうとだけ書くと凄腕のサラリーマンの成功談にしか聞こえませんが、そうではないところがこの本の面白さであり壮絶さです。一般のビジネスでは良い商品を作って売れば良いのですが、編集者という仕事は作家と一般の読者の間に立って「人さまの精神を商品化するという非常にいかがわしい」商売であり、商品を供給する側の作家は単なるビジネス勘定だけでは本は書いてくれません。ましてや、参入障壁の高い出版業界でカドカワの看板を捨てて始めた名も無い出版社に対してはなおさら。では、見城さんはどうやって数多くのベストセラーを角川書店時代に生み出し、そして幻冬舎を短期間で一大ブランドに育て上げて株式上場にまで至らしめたのか?
僕は作家でも、ミュージシャンでも、無名の人でも、まずその人たちと同列に切り結ぶ。その人たちが無意識に隠し持っているもの、葛藤しているものを引き出し言語化させる。心に傷があればそこをえぐって、僕の場合は、塩を塗り込んででも書いてもらう。そこまでやって、書き手自身も気づかぬようなかたちで生きていたものが、初めておのれをあらわにしてくる。僕にとって、問題は肉薄度。精神や存在の深いところに肉薄しない限り、表現は生まれない。(中略)作家は書くことによって、治癒されるか、救済されるか、開放されるか、なんです。そうしたものが出てない本は読み手の心を打たない。(中略)編集者が葛藤をむき出しにしないで、書き手におまえさんだけ裸になれ、と言ったって土台無理な話で。これは人間関係の基本だと僕は思っている。僕は一人の作家を落とす時には、体重かけて徹底的にやる。徹底的にその人の全著作物を読む。一週間かけて10枚くらいの依頼の手紙を書く。「これを読んで落ちなかったらおかしい」と自分に言い聞かせてね。
(p.226 常識って僕より無謀です 『New Paradigm』 NTTデータ 99年夏号)
こうして時には自分自身が自殺にまで追い込まれるほど作家と向き合い、信頼関係を築いていった結果として、出来るべくして出来るべく時に1冊の本という形で世に出て行くのが彼にとっての出版。彼の場合はスティーブ・ジョブスが言うような「好きな仕事」を見つけられたというよりも、編集者という仕事でしか生きていけないという持病のような深さで仕事と向き合っています。ただ、それを単なる情熱だけで突き進むのではなく、一方でビジネスとして「売れる」本に仕立てるためのマーケティングや周到な準備ができるのも事実であり、この右脳と左脳のバランスというか、天性の持ち味が活かされて今の彼があるのだと思います。
そして、もう1つ、同書を読んで彼から受け取ったメッセージは変わり続けることの大切さ。
会社というのはつねに自分の隠れ家なんですよ。それが本拠地になってしまうとダメだと思う。一匹のヤドカリが、角川書店という大きな宿から出て、小さな幻冬舎といういつ崩れてもおかしくない宿に移っただけなんですよ。僕にとって、所属する組織はいつも隠れ家じゃなきゃダメなんです。その場所が自分のアイデンティティになってしまうと、自分の存在価値は全くなくなってしまう。人間は、会社が大きければ大きいほどそのレッテルに頼ってしまうものなんです。そうなってしまうと、もう終わりだと思う……
(p.186 安息の地からの脱出 『F&E特集』 <不良の隠れ家>)
:
人間は、年を取ったり社会的な地位や評判が上がってくると、なかなか自分をゼロに戻すことができなくなる。現状維持がいちばんラクだからね。自分をゼロに戻すのは極めて難しい。僕自身、そうした危機感をずいぶん前から覚えるようになっていたんですよ。このままではいい仕事はできなくなる。(中略)その時、自分が腐っていることをいつも感じていた。吐き気すら催すほどに、「このままじゃ駄目だ。自分をゼロにして、また新しい一歩を踏み出さなければ」と、心の中で叫んでいた。
(p.244 見城徹の編集作法 『編集会議』 03年6月号)
僕自身、今を振り返ると大きな転換期に差し掛かっているように感じます。居心地の良い仕事に安住して適当にタスクをこなすようになっていないか?我を忘れて没頭できるような仕事をしているか?仕事を通じて新たな出会いや発見があるか?自分は今でも成長できているか?
僕に言わせれば、自分の責任において事態を引き受けないことや、そういう自分を主張することこそ、実は無謀であって、事態の根拠を問わずに腑に落ちたとしてしまうような、そんな無謀な常識に居住まいを正しちゃっていたら間に合わない。現実はそんな常識をとっくに凌駕しちゃっているんだから。(中略)僕は本質こそ常に新しい、と思っている。で、その本質というのは、自分の体重をかけたところからしか立ちあらわれてこない。本が売れないっていうだけの狭い話に限ったことじゃなくて、社会だってその姿勢と実践によってしか進まないし、新しく始まらないからね。僕はそう思って、やっている。
(p.228 常識って僕より無謀です 『New Paradigm』 NTTデータ 99年夏号)
自分の内面と時代の流れ行く方向性、物事の本質を見極めること。ここさえ押さえておけばそうそう外れない、結果は後から必ずついてくるはずというポイント。忙しい毎日に流されず、その先に視線を上げて自分のやるべき仕事に一歩ずつ近づいていきたいものです。
Posted by ブクログ
尾崎豊に気が狂いそうになるまで全身全霊を注ぎ
角川では書かなかった作家たちを次々と篭絡しては
社長逮捕に伴い人脈だけを頼りに幻冬舎を立ち上げた。
売れるコンテンツの必要条件は
1.オリジナリティがあること
2.明解であること
3.極端であること
4.癒着があること
先を見据えて付き合い相手の刺激となる言葉を吐く。
必要なのは劣等感と行動力、そして相手に入れ込むこと。
3枚のカードを切るために著者に100のことをしてあげる。
出版不況は書き手に体重をかけない出版社の体質のせい。
臆病で用意周到に徹しても迷ったときは前に出ろ。
生半可な覚悟じゃいい編集者になんかなれないと身に染みる本。
いろいろな所に掲載していた記事をまとめたものだから
話の内容もだいぶかぶりますが、でもそれだけ見城さんの核が
そこにあるのだということが伝わってきます。
装丁:タカハシデザイン室
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テレビで見城さんのことを知り興味を持ちこの本を読んでみたがこの人は只者ではない!氏の好きな言葉は「これほどの努力を、他人は運という」2007/5
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今までに読んだことがないタイプの本。自己啓発本よりもためになる。小説を読みたくなる。
「それほどの努力を、人は運という」この言葉を思い出せただけでも価値がある。
Posted by ブクログ
とにかく冒頭からストイックエピソードのテンコ盛りで今だ消化不良。
決して否定はしないけど、人生もう少し気楽に生きてもいいんじゃないかと思う。
それにしてもあれだけ濃密な人生だと短命になるんじゃないかと心配。
著者が書で述べている自らの寿命である70歳は来年。
自ら命を絶つようなことは避けて欲しいけど・・・。
Posted by ブクログ
魅力的に見えるときがあるかと思うと、選ぶお仕事の種類では容赦ないなと思えるときもありで、でもどこか憎めない感じの方という印象でしたが、政治方面に進出していると知ったときには嫌悪感を感じ、それ以降は見方が変わってしまったかな。って、本の感想になってませんが。
Posted by ブクログ
これまで見城徹と幻冬舎のことを「知名度のあるタレントの本を派手な広告で売ってるだけ」と思っていたが、偏見でしたごめんなさい。真摯に自分の信じる対象(それが尾崎豊だったり坂本龍一だったり)の懐に入り込み、純粋な取り組みの果てに成功があるのだということ。
この本が出た当時と比べ、現在ではさらにメディア環境も変化し続けていますが、きっと見城氏は変わらぬスタンスなんだろうな。本が売れない理由を活字離れとか、ネットに客を取られたなんていうのは言い訳。本当に人が読みたいと思う本は売れる。…とても言い返せないくらいの正論。
Posted by ブクログ
書店の文庫コーナーへ行くと、背表紙がアクアマリン色の本がある。
出版元は 幻冬舎。
その名は知らなくても、例えば『13歳のハローワーク』とか『大河の一滴』を出してるところと言えば解るだろう。
そこの社長の作品だ。
伝説になるほどやり手の編集者で、厳冬まっただなかの出版界でミリオンセラーを何回も出している。
公文式を出したのがこの人やなんて、知らなかった。
編集者人生の総決算として書いた本で、彼の生い立ちから、周囲に大反対されながら角川書店を辞めて幻冬舎を設立したこと、本を書いてもらった作家やアーティストについて、その関わり方やどういう風に関わることになったかを書いてある。
ちょっと読むだけで、ものすごいエネルギーを発散させて生きてるのがよくわかる。
いつでも全力投球、体当たりな人だという印象を受けた。
だからこそ、大物作家と呼ばれる人たちと信頼関係を築いて、書いて欲しいときに本を書いてもらう、夢のような権利(?)を得られたんだろう。
装丁も変わっていて、ろうみたいなもので飛沫を飛ばしてある。
これは見城氏の涙なのか、汗なのか、血なのか。
引き込まれはしなかったけれど、本自体かなり厚みがあるうえ、ぐんぐんひっぱられるような引き寄せられるようなパワーに満ち溢れているので、それに当てられて読むのにものすごく時間がかかった。
Posted by ブクログ
鬼気迫る。体当たり。すごいとしか言いようがない。
きちっと「自分の言葉」で語ろうとしている。
彼を駆り立てるのは、決して逃れることのできない孤独。
幻冬舎設立者、見城徹。
(notみしろてつ butけんじょうとおる)
「顰蹙は金を出してでも買え」
●追記●(2009/02/04)
余計なおせっかいを言わせていただくならば、
孤独から逃れようとして、
ますます孤独に向かっているかのような
印象を受けました。
自分がいつか死ぬという絶望と
うまく折り合いをつけて
生きるというのは
難しいことなのでしょうね。
偉業を成す人というのは
絶望から目を背けられない人
なのかもしれません。
Posted by ブクログ
エッセイ…というよりも、自伝でしょうか?
幻冬舎を立ち上げた人が、それまで何をしていたか
それからどうしたか、という人生を綴っています。
1章と2章に別れているのですが、双方繰り返して書いている所もあり
それが少しくどくどしいというか、もういい、という感じです。
短いところは2ページ、多くても5ページくらいなので
話ではないものを読みたい時にはいいかもしれません。
Posted by ブクログ
角川書店から幻冬舎へ。さまざまなベストセラーを飛ばす筆者の著作で、前から読んでみたかった。が、中身は80年から06年まで、さまざまな媒体に発表したエッセイなどの再録本。まえがきの意気込みから、てっきり書き下ろしと思い込んでいた。すっかり本書も著者の戦略に乗せられ読まされた気がする。中身はかなりエピソードの重複ある半生記。終盤の対談を読めば、概略の主張や中身を理解できる。
Posted by ブクログ
どこまでも熱い幻冬舎社長のエッセイ。
編集という仕事に抱くロマンと憧れと自負の念が行間からにじみ出る。
「筋金入りの不眠症」の彼が眠れぬ夜に見る夢は。
Posted by ブクログ
なんてエキセントリックな人なんだろうって、勝手に椎名林檎を連想した。
「いつもクヨクヨ考えているから、いろんなことを用意周到に埋めることもできる」
「人は結局自分の持っている感情でしか人を推し量れない」
なるほど、と思った。
Posted by ブクログ
体を張って仕事をする凄みがビシバシ伝わってくる自伝。興味を持った対象ととことん関わり「切り結んで」いく姿が印象的だ。藤巻幸夫著「人脈の教科書」の実践編としても読めると思う。