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Posted by ブクログ
夏に読むのにぴったりな怪談集。発表から100年近くたつが、無駄のない綺麗な文章でページが進む。猿の眼、一本足の女、影を踏まれた女、鰻に呪われた男、白髪鬼あたりが特に好み。綺麗なオチのつかない不気味な話はあとを引く、やはり綺堂の怪談は素晴らしい。
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「想像力が乏しい読み手」なので怖さはわからないんだけど、美しさはわかる。
静かに美しい。
選集だから当然だけど欠けている分を読みたい。元の本で読みたい。
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秋来ぬと…、などと感じた今日なのに、「夏に読みたい珠玉の13篇」なんてものを見つけちゃった。見つけちゃったものはしかたない、今晩読んでしまおう。私の「好きなタイプ」の怪談ばかり。
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初めましての作家さん。
「利根の渡」「猿の目」「蛇精」「清水の井」「蟹」
「一本足の女」「笛塚」「影を踏まれた女」「白髪鬼」
「妖婆」「兜」「鰻に呪われた男」「くろん坊」の
13本を収録。
現代の怖がらせるための話ではなく、読み終わってから、
読み手に想像させて、それって怖いわぁ~と、思わせる
不可思議な話が怪談なんだと思ってみたり。
だからホラー系の怖さはないです。
涼を求めるなら、ホラーではなく、清く正しい
「怪談」ですね♪
Posted by ブクログ
わかりやすく怖いというよりは、じわじわと怖くなったり不思議な気持ちになるような話が十三編。
好きだったのは、以下の三作。
『白髪鬼』
下宿仲間が何年経っても弁護士試験に受からない理由とは。
そしてお土産の鰻からまた様相が一変する。
『妖婆』
雪夜の横丁に座る老婆を目撃した若者たちの顛末。
その老婆にどう対応するのかによっては…。
『くろん坊』
いわゆる人獣婚姻譚の恐怖。
恐ろしさと切なさがあった。