【感想・ネタバレ】鋼鉄都市のレビュー

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Posted by ブクログ

ロボットと警官の話ということで
ロボットの話かと思ったけど
宇宙人との関係のSNS色と
ミステリー色も強く面白かったです。
聖書のところがよく知らないので
理解しづらいけど
宗教色が出るのは、外国文学に
必要な知識なんだなーとあらためてかんじた

1番心に残ったのは、
ロボットが人間に近い存在となった時
人間たる所以とは?
その部分を心に留め置き
もし、この話のような、これに近い未来が来たとしても
人間が人間で生きる価値をしっかりもって
生きていきたいと感じました。

しかし、話の中で、人口増加して、食糧不足の
果てのイースト加工品を食べたり
エネルギーの不足で統制化された社会は、
今後あり得ることなんじゃないかと。

こんな昔に先を見通してたってことに
なってほしくないなー

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2024年05月07日

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ネタバレ

いいものを薦めれば薦めるほど過去にこだわって意固地になってしまう。であれば撤退し、少数の賛成派を励ますことによって内から盛り上げ、自分たちで作り上げたと思わせるように仕向ける。政治の大切さ。

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2023年11月22日

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ネタバレ

おもろ〜い

最初何が何だかわからんくて読めるかな?と思ったけど、ダニールが出てきてからもうどんどん面白くなって読んでた
ロボットと人間…異人種、異種、年齢差やらのバディモノ大好きだから助かった

よく思うけど、海外ってロボットとかアンドロイドにあたりめちゃ強い人間の表現多いよな〜
染み付いたキリスト教の教えからか人に近いロボットの制作…禁忌!てきな発想あるんかな
日本て、ロボット作品多いし、割と身近にペッパーくんやらアイボやら色々おるから人類の友人♪感あってあんまし強く当たる人おらんのでは…?と思っちゃういつも

あんまりミステリーは読んでこなかったから、定番なのかも知らんけど主人公の気付きのモノローグ書かずに物語が進んでいくのが新鮮だった。
最後に怒涛の解決話よ サートン博士がただかわいそう〜
全ての解決がタイムリミット有で明かされるのが緊迫感あった

腕組んででてったの仲良くて良かった ギャルじゃん

早速続編読みたい気持ち



追記
ラストのダニールのセリフ腑に落ちて無かったんだけど、行け!二度と罪を犯すなはベイリが語ってくれた清書の引用だったのね 気付かされた

すごい良いエンドや…

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2022年06月17日

購入済み

ロボットの原点

異種コンビものとしてのエンターテイメント性もSF味もたっぷり楽しめる 。が、そこはSFを進化させたアシモフ。ロボットの原点を考えていくと、「人間である」とはどういうことなのか考えさせられてしまう。

#感動する #ドキドキハラハラ #アツい

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2021年12月14日

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ネタバレ

主人公と妻の名前で何ページも使ってたからそちらに気を取られてて脳波分析で本部長に殺人はできないってセリフにだまされた
さらっとやるよなーすごいや

宇宙人と言ってるけど昔地球から外へ出ていった人たちで、地球にすんでるのは置いてかれた人たちということだよねきっと 姿が同じだし世話を焼こうとしてるし

カースト制度や閉じた村みたいな状態なのがおもしろい 酵母肉とか

最後までダニールは無表情なのかなと思ったらラストでちょっとわかりあえててよかった

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2021年04月12日

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ツンデレおじさんとイケメンロボットによるバディ物で、ミステリー要素よりもどちらかというとSFの世界観や設定が魅力的な作品。
作中に出てくる高速自動走路は是非乗ってみたい。
そしてやっぱり苦労するおっさんは良い。

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2020年09月16日

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SF。ミステリ。警察。

ミステリとしては、仮説の崩壊と捜査を繰り返して、真相にたどり着く展開が良い。謎やトリックも、SF設定によって新鮮に映る。主人公とパートナーの関係も魅力。

しかし、この作品の最大の魅力は、間違いなく都市の世界観。宇宙人やロボットが登場しながらも、人類の行く末を現実的に描いているように感じる。
ロボットの果たす役割が大きいが、個人的には宇宙人の存在も興味深い。主人公とファストルフ博士の会話は、作品のベストシーンのひとつ。

作品全体として、文章の読みやすさが素晴らしい。難しくなりがちなSFを、ミステリとして仕上げることで、とても読みやすくなっているように思う。
文句なしに傑作。映画でもアニメでも良いので、映像化してほしい。

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2016年10月24日

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“人間とロボットとの区別は、知性の有無の区別ほど意味のあるものではありません”
“われわれは永遠に、未知なるもののふちで足踏みしながら、理解できないものを理解しようとしているのだ”

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2016年02月10日

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 閉塞感あふれる階級社会、人の上に立つ宇宙人に、宇宙人がバラまいたロボットが人の仕事を奪い、誰もがロボットを嫌い一部の人々は反ロボットを主義を掲げる。そんな陰鬱とした世界で起こる宇宙人の殺人事件!主人公の推理が突然放たれた銃弾のように突拍子もなく大胆不敵で面白い!主人公はかなり怒りっぽい性格だがソレにつられず常に冷静なロボットが相棒なのはいい塩梅だった
 主人公の推理は本当に面白いのだが、その推理がはじまる100ページぐらいまでは主人公がいかに思慮が足りない上に怒りっぽい人物か、嫌な部分を延々と見せられて辟易する
 だがそこを乗り越えれば大胆推理、街にうろつく地下組織、犯人の罠、最後の逆転劇とジェットコースターのように物語が進む。最初はツライが一度手に取ったなら最初の推理がはじまるまで頑張って読んでほしいと思える一品

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2023年10月05日

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SFミステリである。元祖かはわからないけどこの時代では珍しかったんではないだろうか。有名なロボット3原則が絡んでいてSFならではのロジックになっているのが見事。ストーリーがすっきりしていて読みやすい分容疑者が少なく、犯人は大体想像ついてしまうのが残念。

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2023年09月24日

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初めてのアシモフ。AIやシンギュラリティなどの文脈では小説に限らず引き合いに出されることも多い「ロボット三原則」を軸に作られたSFミステリ。未来の地球を舞台に、人間の刑事とロボットの助手ペアのキャラ、ガッツリした読み応え、ミステリとしての作りも申し分のない名作。

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2022年12月04日

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2015-05-23 に読んでた、7年前...
2022-06-29 再読、なんとなく読んだことがあるような気がしてたけどほんとに読んでた。
なのに面白く読めた。星3つにしてたけど星4つにする。
ファウンデーション読んだ時にダニールオリバーでてきて見た気がしたんだ読んでたよ。

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2022年06月30日

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SFとミステリの融合。長セリフでの説明多い印象。ミステリは詳しくないが、そういうものなのかな?

とはいえセリフの内容は事件の謎解きそのものよりも、哲学的だったり政治的な解釈がけっこう多い。
地球上には宇宙人の居住区と地球人の居住区がドームで遮断されており宇宙に入植したかつての地球人は宇宙人と呼ばれている。人類がそれぞれ遮断された空間で、全く違う価値観に基づいて暮らしている。

そして、それを跨いだ殺(宇宙)人事件が起きる事により、互いの価値観の摩擦が起こり、政治的な陰謀が露わになる。

そういう点が1番の面白みであったと思う。

今の社会に置き換えて見ても、一つの国家が一枚岩でなく様々なイデオロギーや利害が複雑に絡み合っている点では共通しているし、何より時代が変わろうと変わらない人間という不確かな存在が中心にあるからこそ空想科学的小説は面白い。

楽しかったのが人間そっくりなロボットのダニールの人工知能的な思考回路を想像してみること。価値観の違いに振り回される。ラストにかけて楽しみが増した。

ついでに他の方も書いていたブロマンス的な部分はわたしは良かったと思う。強いのに従順、合理的すぎて融通効かないロボットのダニールと、くたびれ気味の刑事ベイリという水と油のコンビが、ときたま息が合う瞬間にはキュンとしてしまった。
続編は新訳で読みたい。

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2022年03月23日

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巨匠の名声を決定的にしたSFミステリーの傑作。地球人の刑事とロボットの相棒が宇宙人の殺人事件に挑む。ロボット工学三原則に基づく論理展開や未来社会の設定はSFとして魅力的だが、読んでいる感覚はミステリー小説のそれに近い。最初は不承不承組んだコンビが少しずつ信頼関係を築いていくあたり、王道の刑事モノを感じさせる。とはいえ、「地球は80億の人口過剰で、もう宇宙開拓に乗り出すしか人類の助かる道はない」という世界観が、2021年現在の我々にとってリアルに感じる部分もあり、宇宙人によって地球人が生き延びるための啓発と援助を受けるという背景にはSFらしい感動があった。その他、1953年の小説だが、今もって考えさせられる内容を多数含んでいるのは驚きだ。

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2021年08月03日

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世界観はとても面白かった
ただ、推理に関しては証拠がほぼなく、脅迫的な感じで相手に自白させるというものだったのが残念。
刑事物と思えば妥当ともいえるが

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2020年01月14日

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何十年も前に書かれたためにどうしても古く感じる場面もあるけど、見事に実際こうなってきている部分もあってすごいなぁと。

PS4ゲームのデトロイトが本書をオマージュしてるというか、似てる部分が多いと聞いて読んでみたけど、確かにデトロイトのコナーは本書のダニールに似てる雰囲気だなぁとおもった。
ロボット嫌いの刑事とロボットがバディを組んで事件を捜査する、というとこもおなじだし。

ミステリ要素ももちろんあるけど、SF要素やロボットと人間の関係性などの方が主になってるかな。
続編があるらしいので読みたい。

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2019年08月16日

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今から40年も前に書かれた作品なのに色褪せた印象がなかったです。
というより、40年も前にこの発想をしていた作者に驚愕します。人口増加による食糧危機や居住の格差、ロボットの開発と進化、宇宙進出…今や近いところまで良くも悪くも近づいているのが辛いところです。
ロボット研究するならSFとはいえ、読んでいて損はない作品ですね。
気になった点は翻訳がちょっと変わっていたところでしょうか。校正がイマイチなような…

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2019年05月30日

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1954年刊行のSF名作。ロボット嫌いの人間の刑事ベイリとロボット探偵のR・ダニールが、宇宙市(スペース・タウン)で起こった「宇宙人殺人事件」の捜査にあたる。人間よりロボットの知能が遥かに高くなった近未来が舞台。人間は仕事をロボットに奪われ暇を持て余すこととなり、結果ロボットに対し激しい憎悪を向けるようになっていた。

アシモフが練り上げたこの世界観が半世紀以上前に生まれたことにまず感動します。現代から見ても百年以上先であろう未来を舞台にしているにも関わらず、人間と宇宙人それぞれの居住地区の様子や高速の歩道など、物語を通してまだ見ぬ未来の情景が違和感なく浮かびます。
そして何より、時に人間らしい感情を露わにするベイリと、見た目こそ人間と変わらないものの機械的に事に及ぶダニールのどこかちぐはぐな凸凹コンビの掛け合いは見所です。捜査の過程で、このコンビの関係性にも少しずつ変化が生じます。

事件にあたるミステリ部分は思いのほかシンプルでしたが、それを取り巻く環境は現代を生きる私たちにも通ずるものがあります。移民政策を連想させる「人間対宇宙人」、人間の仕事を奪う「人間対ロボット」、近年の急速なIT化や発展目覚ましいAI分野を彷彿とさせる「未来志向対懐古主義」等々。異なる立場の意見が入り交じり考えさせられ、同時に先見の明を持つアシモフに改めて感心しました。

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2018年03月21日

Posted by ブクログ

SFの巨匠の有名作。
更に、様々なミステリランキングでも
名前を目にする作品でもある。
読んでみて納得。
ストーリーは王道ミステリ。
宇宙人の居住区で起きた殺人事件を
NY市警のベイリ刑事が、
ロボットのパートナーと捜査する。
非常によく作り込まれた遠い未来の
地球が舞台となる。
普段読み慣れないジャンルだけに、
簡単に読み進める事は出来なかったが、
物語やSFの世界がとにかく面白い。
地球人の置かれている状況や
抱える課題が非常にリアルで、
考えさせられるものだった。
ミステリとしての満足度も期待以上。
素晴らしい作品だった。
ただ、三原則の盲点を突くトリック
という煽りをよく見かけるが、
何処が盲点を突いてるのかは
分からなかった。

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2017年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近未来の地球で展開される事件と捜査。相棒は人間そっくりのロボット。SFとミステリーの理想的な融合と言える。
R・ダニールの造形がよくできていて、楽しめる。続編も読みたい。

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2016年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宇宙へ向い他の惑星で暮らすようになった人々を地球ではいつしか宇宙人と呼ぶようになった。宇宙人の技術は地球に比べ格段に進歩し、ロボットを生み出した。一方地球では人口が爆発的に増加した結果、食料は配給制となり子供をつくるにも認可制となっていた。一千万人を超える人々が効率を求めてシティと呼ぶ巨大な建造物の中で生活し空を見ることも雨を見ることもなく暮らしていた。地球では他の惑星への移住を希望した。しかし、地球人が宇宙人には耐性のない病原菌を持っていることを理由にそれを断られた。さらに宇宙人の要望により地球にロボットが配備され、人間の仕事を奪い、結果、ロボットは多くの人間から目の敵にされる存在となった。

宇宙人は地球上の宇宙市(スペース・タウン)に滞在していた。そこで宇宙人の一人が殺害された。人間のイライジャ・ベイリと宇宙人によって作られた人間そっくりのロボットR・ダニール・オリヴァーが捜査にあたることとなった。

イライジャ・ベイリは最初、被害者のサートン博士が実は生きていてR・ダニール・オリヴァーになりすましていると推理した。サートン博士によって作られたR・ダニールはサートン博士そっくりに作られていた。また、次にR・ダニールは宇宙人によってロボット工学三原則に従わずに作られたロボットだと推理した。よって、R・ダニールは人を殺すことができ、サートン博士を殺したのはR・ダニールであるとした。しかし、いずれもベイリの間違いであり真相は別にあった。

そのころベイリの務める警察署でロボットのR・サミイが破壊されるという事件が起きた。状況証拠からベイリがR・サミイ破壊の容疑者とされた。ベリイの妻のジェシイが反社会的な懐古主義団体に属していることを知られたためR・サミイを破壊したのだと思われた。しかし、実際にはサートン博士殺害の真相に迫ったベイリを捜査から追い出すために仕組まれたものだった。

事件の真相はベイリの友人であり上司でもある警視総監のジュリアス・エンダービイが犯人だった。懐古主義団体に所属していたエンダービイはロボットを憎みロボットのいない社会をつくろうとした。そのため、人間に見間違うロボットであるR・ダニール・オリヴァーを破壊しようと計画した。警視総監として宇宙市に赴いたエンダービイは予定時間より早くに到着しR・サミイに隠させていた熱線銃でR・ダニール・オリヴァーを破壊した。しかしそれはロボットではなくサートン博士本人だった。緊張のあまりメガネを落として割ってしまったため見分けることができなかった。

ベイリはエンダービイを裁くより、懐古主義団体への影響力を利用して懐古主義者を宇宙移民の方向へ導かせることにした。ロボットの利用により余剰となった人間を新たな惑星へ移民させるために働かせ、地球全体の危機を救おうと考えた。

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2015年05月27日

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「ロボットは人を殺さない」は絶対か?

アイザック・アシモフの代名詞とも言える「ロボット三原則」の問題を、退廃した「地球人」の住む「鋼鉄都市」で繰り広げる。
少し前に読んだ『はだかの太陽』は、この続編。

小説はパソコンも携帯もない時代に書かれた。今、経営者や企業コンサルタントは「効率は人を幸せにする」として、無人化やオンライン化を進める。
他方で「移民問題」などにある民族間の軋轢の根底には、「労働コストの効率化」などからくる経済的理由が潜んでいる。

アシモフはR・ダニールに「正義とは法」と言わせ、ベイリには「法の上には時として寛容がある」と言わせた。

地球人や宇宙人の問題は、他人事ではない。

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2023年10月20日

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人間とロボットのバディ物。

SFミステリーで読みやすいものの、なかなか主人公が本気を出さなくてもどかしかった。

アシモフのロボット三原則は有名だから流石に知ってるけど、フランケンシュタイン症候群は初耳、面白い。

現代ならAIに対する恐怖をターミネーター症候群と呼んでも良いかもしれない。

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2022年12月28日

Posted by ブクログ

執筆された時代を考えればその先見性が凄まじいことがわかる。ミステリとしては完全ではないが、
人間とロボットのバディものでありながら、単純な人間対ロボットの構造にならないのが良い。
作中ではあくまでロボットは人間に使役される存在でしかなく、ロボットもそれに違和感を抱かない。
どちらかと言うと人間の可能性に希望を抱く内容になっている。

巨大なシステムに対する人文主義的な反抗を起こすのは過去の文明を愛する懐古主義者であり、彼らはロボットをすすんで使役することになる未来が示される。

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2022年08月30日

Posted by ブクログ

前半難しかったけど後半とラストのたたみかけがよかった。いろんな作品に使われてるなーと思う箇所も多く面白い

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2022年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ



アイザック・アシモフのロボット三原則をテーマにした作品群のうちのひとつ。先日われはロボットを再読したばかりでかなり期待していたが、本書は1970年代に翻訳出版されたものであり、訳文が読みにくく、思っていたほど良さを感じることができなかった。

ロボット嫌いの刑事ベイリーと宇宙人の配下のロボットであるダニールがバディを組んで事件に当たるストーリー。ベイリーのダニールに対する感情が次第に変化していく点が見どころとの触れ込みだったが、個人的にベイリーの思想や感情がなかなか掴めなかった。人間だけあってコロコロと感情や物の考え方が変化するが、何を受けてそうなったのかが読み取りにくい。全編通して聖書の引用が散見されるが、キリスト教に馴染みがないため引用の意図や言わんとするところを察せなかったのは残念。また要所要所の訳文が古いこともあり、全体的に野暮ったい印象を受けた。
われはロボットでは舞台の成り立ちよりも個々の人間の感性やロボットとの関係というミクロな視点の連作だったため古さを感じることはなかったし、それに加えて新訳であることも大きかったのだろうと今になって思う。本作は世界観を見せている箇所が多いため、流石に時代を感じてしまう。また単なる殺人の背景仕組まれた大きな話……をしているため、大味に感じた。
とはいえ時代を考えると、この当時に書かれたSF作品としては驚異的な先見である。

終盤、ダニールが本日には立つと告げたときベイリーが今日が終わるまであと1時間半ある!ととんちのようなことを言い出し無事ダニールの助力を取り付けるシーンが好き。アシモフもこのシーンを思いついたときは楽しかったのではないかと思う。

続編は新訳が出ているため、そちらを読みたい。

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

読点の位置だとか単語の並び順だとか、とにかく違和感で読みづらい。22刷だが校正ミスも目立つ。
面白い部分もあるが、ミステリもので、最後の種明かし途中で眠くなって読むのを止めたのは初めてかもしれない。

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2020年06月29日

Posted by ブクログ

前からいつか読みたいと思っていた、ロボット工学三原則の原点、アシモフ作品。
ミステリーとして読むと、オチがあっけない感じではあるけれど、
ロボットと人間の関わり方という面では、会話のやりとりなど面白かった。

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2018年08月06日

Posted by ブクログ

1953年に書かれたSF推理小説。刑事である主人公の相棒となるロボットのある種のロボットらしさもあってか、主人公のへこたれなさや妻のいじらしさといった人間くささに際立った印象を受けた。ところで恐らくこの作品はあまりdeep learningが想定されていない。今現在を生きる我々の方がロボットへの脅威をより強く覚えているのではないだろうか。

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2017年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ロボットと人間の共存、という昔からあるテーマ(というか、このテーマを掲げたのがアシモフなんだと思いますが)を軸に、若干推理小説風にアレンジ。
 昨今、人口知能の進展によりなくなる職業というのがピックアックされていますが、まさにその世界を先取りしているのはさすがだと思います。

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2016年09月26日

Posted by ブクログ

SF独特のドキドキ感がないかな?
ミステリー感ももう一つだし、傑作と言われるわりに、
面白く無かった。

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2015年05月24日

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