あらすじ
下平鉋所属の都立豊瀬高校はインターハイ予選に向けて練習を積み重ねていた。部員同士のレギュラー争いも苛烈さを増し、下平も片脚跳び(ワンレッグ)アタックを習得しようとしていたが、山縣監督は意外な練習方法を指示して!?
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中学のバレー部では、アキレス腱を切ってしまったことからサーブだけをひたすら練習してきた主人公、下平鉋。ポジションはピンチサーバー。中学では結局ずっとベンチメンバーだったため、今度こそレギュラーを取る！と燃えて高校でもバレー部に入った下平だったが、入部時の自己紹介で中学時代のポジションを言うと、周りの先輩たちはどこか冷ややかな雰囲気になってしまう。プロの世界ではサーブのスペシャリストという立場のピンチサーバーだが、中高生のレベルではレギュラーではない選手を試合に参加させる出場機会という意味合いが強く、ポジションとまでは言えないという認識だったからだ。さらに、下平と同時期に入部した新入生3人が元・中学東京選抜ということもあり、下平への関心は皆無だった。しかし実は、下平は、狙ってネットインできたり軌道の読めない無回転サーブを打てたりするスーパーサーバー、本物のピンチサーバーだったのだ...！
個人的には、「最初は注目されていない選手が実はすごい選手だった！」という始まり方が非常に刺さりました。主人公は、バレーボールという競技の中では必ずしも華々しいとは言えない「サーブ」というたった1つの技術を極めたキャラクターであり、アタックをバシバシ決めるthe・エース！というようなキャラクターではないというところも、とても新鮮でおもしろかったです。バレーボールを全然知らない人でも楽しめる作品だと思います！ ぜひ読んでみてください。そしてこの作品にハマった方は、続編である『ハリガネサービスACE』もぜひ！
感情タグBEST3
匿名
修行パートが面白い作品は名作だという言説を聞いたことがありますが、本作はその観点からみるならばまったく名作とよぶに相応しいものですね。それは吹くよりも重く、また年よりも量が大きいのであります。
令和のスポ根
努力や根性の演出が見られる様になり、スポ根の色も出て来た。シンプルなので、バレーの知識が無くても読める。
すごく詳しくて丁寧な描写にまるでバレーを体現させてもらってるような気になります！
いや、高校のバレー部を体現させてもらってるかも。バレーのプレーだけじゃなく、先輩と後輩、またポジションを巡っての人間関係、それぞれの想いや葛藤などの描写が繊細で、でも快活に描かれていて感動します！
今回は、百合草先輩にイエローカードくらった家守が1番かな^ ^
Posted by ブクログ
下平鉋は､監督の助言がなければ､豊瀬高校に行かなかったし､ピンチサーバー以外の練習に入れなかったかもしれません｡出場メンバーに入れたのは､相当な練習をこなせた結果だと思います｡
監督はやっぱり下平が好きなんだな。いろんなところで助言してる。それほど常識を覆された選手なんだろうな。 部内の雰囲気も良くなり、別の部の雰囲気もなぜか良くして下平は活躍の場を手に入れた。さあこれからが本番。
Posted by ブクログ
今まで仲間に恵まれなかった下平が
みんなのお蔭でレギュラーとしてコートに立てる
というのが良い。
対戦相手に中学の時の同期がいて
あいつはやばいと言っているのに、
先輩たちが全く真剣に聞こうとしないのが
正直いらっとしてしまう。
何故話を聞かずにビビってると決めつけてしまうのか。
