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文を書いたのは「ルドルフとイッパイアッテナ」の斉藤洋さん。
絵を書いたのは「なつのいちにち」の、はたこうしろうさん。
これっていわゆる“黄金タッグ”じゃない?
「ほらふき男爵の冒険」は、実在したというドイツのおしゃべり好きなミュンヒハウゼン男爵が話す“あること”“ないこと”の数多くのエピソードをまとめた人がいて、それが原作になっている。
でも「著者:斉藤洋」と書かれているように、けっこう斉藤さんが自由に話を“盛っている”ようだ。
例えば狩りの話のなかで、銃弾1発だけで16羽の水鳥を同時にしとめた“ほら話”のあとに「それくらいで驚いてはいけない」と書き、むかしの中国では弓を使わない弓の名人がいて、その弓の名人は弓も矢ももたないで空に向かって構えるかっこうをして、見えない弓をはなったかと思うと、1羽のトビが空から落ちてきたというエピソードを続け、1発でも弾を使わなければ獲物をとれない自分はまだそこまでには達していないと書いている。
これは中島敦「名人伝」からの引用で“不射之射”のことだ思う。このように斉藤さんが原作にかなり自分の創作をはさみ込んでいるみたい。
ほかに斉藤さんも筆の勢いが余ったのか、「ほらふき男爵」だったはずなのに、いつの間にか「だじゃれ男爵」になっているし(笑い)。
この本を読んで、この本を好きになった子どもならば、人を傷つける「うそ」と、人を傷つけない「ほら」の違いが、大人からいちいち言われなくても何となく理解できているにちがいない。
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ぼくが、この本を読んで一番面白かったのは、ほら吹き男爵が、雪がふっているときに、自分の馬にのって道を歩いていて、途中に馬が逃げないようにつないでおくのに、ちょうどいいぼうがあったので、そのぼうに馬をつないでおいてそうしてから寝て、次の日に起きてみると、建物の上の十字架の先に、馬がつないであった話が面白かったです。
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ドイツの民衆のあいだでつづられていたホラ話を、1700年代にまとめて刊行されたものらしい。だから、編なんですね。
ヒエロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒハウゼン男爵の、不思議な冒険の物語。
不思議すぎて信じられないから『ほら吹き男爵』とよばれているのだ。何故ならこんな話が・・・と、男爵が自ら経験したことを語っている。
神様と出会った話や、旅の途中の愛馬の話など、とても面白い。短い話がたくさん載ってます。
この男爵の、ちょっと偉そうな、愉快な口調が良い。さすが斉藤洋さん。
Posted by ブクログ
テレビのバラエティ番組やお笑い番組もいいけれど、ページをめくりながら、爆笑するなんてのも、心地よいものだ。男爵のスケールの大きな冒険話はことわざやダジャレを一話一話に適度に綴りながら、なんて馬鹿げたことと思いつつも、不思議となさそうでありそうな話にも思えてくる。たまにこんな大ほらふいて楽しく過ごすってあっていいなぁ…と思えた一冊。
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はたこうしろうさんの表紙イラストに惹かれて手にとると、なんと著者は斉藤洋さん!とても面白かった!軽快なほら吹きトークがどんどん展開されていって、ページをめくる手がとまらなかった。ほんとに目の前で楽しくトークされているかのような感じだった。一番のお気に入りは、連なったカモに引っ張られて飛ぶお話。。
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抱腹絶倒な本らしい。
だが、読み聞かせには向いていない。
自分で読めるようになれば、飽きが来ず、
洒落が聞いていて面白い本。
昨年4月に購入して以来、何回も読んでいる。
Posted by ブクログ
昔話としても有名なほらふき男爵の物語を再構築したもの。所謂滑稽噺に通じる部分もあるのですが、それは書き手のアレンジ(もしくは個性)がさせるものなのでしょうかね。
一晩で町が雪に埋まったり、鴨を捕ろうとして空を飛んだり、狂犬病にかかったコートだったり、奇想天外のバカバカしさが楽しいです。
Posted by ブクログ
わたしは、ヒエロニュス・カール・フリードリヒ・
フォン・ミュンヒハウゼン男爵だ。
世の中には、私のことを「ほらふき男爵」などとよぶ、
無礼なヤツがいるが、まぁ、それは、私の冒険の数々が
あまりに不思議で、あまりに面白いから、なかなか信じ
られないということなのだろう。
なに?どんな冒険をしたのか、聞かせて欲しいだって?
子どもの頃、何度となく読んだ本だったのに
内容をすっかり忘れてて。
読みながら「そーそー、鴨で空飛んだ人だぁ」と
唐突に思い出した次第。
たぶん、幼い頃に何度となくほらふき男爵のお話に
聞き入っていたから、想像力がついたのかもしれない。
いや、想像は妄想にまで発展することもあるけど。
できれば、お母さん方に読み聞かせをして欲しい一冊。
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