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2006年から2010年までに日経新聞に連載されたコラムの書籍化、カズ版の「道をひらく」といったところ。
プロサッカー選手としての豊富、いや波瀾万丈のキャリアから導き出される言葉は簡潔で力強く、そして誰かを否定しない優しさがあり、エールをもらえます。
プロローグの言葉が一番心に残りました。
「『サッカーをやっていると、いいことあるよ。ちゃんとやっていれば…。」と自分を俯瞰して話しかけてくるもうひとりの自分がいて、感情的な部分が削ぎ落とされ、またサッカーをやろうという気になるのだ」
これを執筆時の25年ではなく、35年経った今でも続けられているところが凄いと思った。
一瞬の怒りや不満に支配されず、冷静に自身を見つめ直す思考回路を絶やさないって、年を取ってもそうそうできることではないですからね。
また、サッカー論も面白い。
「サッカーはミスのスポーツ。点が入るときは必ず相手のミスがある」「1-0は最高のスコア」「それだけ1点は大変で、相手がどこであれ厳しいんだ」と書いていたのが興味深かった。
長谷川健太、高木琢也しかり、現役時代ゴリゴリのFWだった人が監督になって守備をベースにしたチームを作るのは、1点を取る難しさを知っているからなのかなと思いました。
<印象に残った言葉>
・謙虚な姿勢や成長しようという気持ちが折れなければ、明るい未来はあるはず。悪いことが続くのは、自分があきらめてしまっているとき。上を向いている限り、絶対にいいことがあるんだ。
・何事も失敗する確率の方が高いんだから。それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、あきらめる人とあきらめない人の差が出る。
・主張することはいい。でも「なぜこうなるんだ」と文句を言いつつも走らなきゃ。「なぜこうなんだ」と不満に終始し、放棄するようならプロとして終わりだ。
その後の日経でのコラムも「とまらない」「カズのまま死にたい」で書籍化されてます。読んでみよっかな。
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三浦知良著。いま日経新聞で著者が連載しているコラムが面白く、こちらの本も読んでみたいと思いました。一流の現役プロが何を考えて選手生活を送っているのか、送ってきたのか、興味深い内容です。
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結局、我が国の大衆はカズという存在を40代を迎えるころから讃え始めた。演歌的な存在として。それまではマスコミは、中田だ、岡田監督をもてはやしていた筈だ。カズのトラディションか中田のポストモダンか、カズのロマンティシズムか岡田監督の糞リアリズムか、という視点をきちんと考えることが、サッカーが文化として根づくかどうかの大切な視点となると思うのだが。ともかく、日本に於いて英雄とは実は悲劇的存在としてしか成立しえない。カズにはその条件と経歴がある。
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日本プロサッカー界の「キング」、こと三浦和良選手が日経新聞に連載していた、5年分のコラムをまとめた一冊。
ここでは最大限の敬意をこめてカズと呼ばせていただきたい。
サッカー選手の年齢を考える時、2倍にすると普通の社会人並み、と考えるとわかりやすいらしい。つまり20代の選手は40代の働き盛り、30代になると引退後の人生を考える齢のようだ。そう考えると40代で現役を続けるカズの凄さが良くわかる。
コラムのテーマは多岐にわたるが、やはりサッカーに関する事が多く、特にプレーに対する姿勢や考え方が多く書かれている。その中でも繰り返し書いているのは「決して他人のせいにするな」という事だ。
サッカーという団体競技の特性上、あそこでパスが来ればとか、あの時アイツが決めていれば、なんていう場面はイヤというほどあっただろうし、相手の汚い反則や審判の不可解なジャッジで勝負が決する、という事も少なくないはずである。
しかしカズはそのような状況に遭遇しても、常に自分のレベルアップだけに意識を集中している。5年分のコラムの中に愚痴や恨み節は一切登場しないのだ。
いままでの自分の社会人生活を比較すると、まさに穴があったら入りたい気分である。
「学ばない者は人のせいにする、学びつつある者は自分のせいにする、学ぶという事を知っている者は誰のせいにもしない。僕は学び続ける人間でいたい。」
この言葉こそが彼の競技人生だけではなく、カズ自身を表しているのだと思う。
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サッカー選手の年齢を考えるとき、ちょうど2倍にすれば会社員の人たちと同じくらいのイメージになる気がする。つまり、10代半ばの選手は、企業でいえば20代から30代で、いろいろな経験を積んで成長する時期。選手がピークを迎える20代は、サラリーマンなら40歳を過ぎて脂が乗る働き盛りという具合だ。p112
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先日のフットサルW杯でも話題をさらったカズさんの本を見つけたんで、読んでみました。
Jリーグが開幕した頃からずっと走り続けているカズさんの姿勢には本当に見習うことばかり。スポーツマンシップもさることながら、好きだからやっている、好きなことに妥協したくないっていう姿勢が本当に素晴らしいと思います。
自分もそんな姿勢を大事にこれからも日々を積み重ねていきたい。またカズさんの試合を見に行きたいと思った一冊でした。
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三浦カズ選手が、自身のサッカー人生を綴った一冊。
己に厳しく、そして誰よりもがむしゃら…そんな人生論に惹かれます☆★
ますますカズ選手を応援したくなるコト間違いなし!!
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口語調で書かれており、且つ一つ一つが短いので非常に読み易い。
日経新聞に掲載されたものをまとめたもの。
著者の生の声が聞こえる感覚が良い。尊敬できるスポーツ選手の1人である。
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Jリーグ初期、一番盛り上がっていた時のスーパースター、カズこと三浦知良氏。彼は何と、51歳の現在も現役のJリーグ2部の選手である。この本は日経新聞に連載された記事が新書になって約10年前に発行されたもの。
やめないよ、というタイトル通り、周りは年齢を理由にいつ引退するのかと注目するが、彼は心底サッカーを愛していて、今でも若手と同じピッチで戦えるよう、鍛え続けている。身体もさることながら、精神力を強く持ち続けるのは相当の努力が必要だろう。プロとはいえ、調子が悪い時もけがをしてしまうこともある。次々と若くて才能がある選手が出てくるなか、自分の子どものような年齢の選手たちと第一線で競っていく。彼は十代の頃、ブラジルで修業を積み、その経験が今に活きているようだ。
本書を読むと、三浦氏は謙虚で素直、根が明るく、前向きな性格だということが分かる。サッカーが好きというだけでは生き残れない厳しい世界に身を置き、現状維持を保つことだけでも大変だろう。尊敬する。
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三浦知良(カズ)が、2006年から2010年まで日経新聞(朝刊)に連載したコラムをまとめたもの。「基本ができていないと何をしてもダメ。基本を押さえて楽しむ」「今日もすぐに過去となる。明日をどんな一日にして、どう自分を高めるか。僕はそれだけを考えていたい。」「学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない。僕は学び続ける人間でいたい。」サッカーはそんなに興味があるほうではなくよく知らなかったけど、カズは謙虚で努力家で愚痴も言わず前向きでキング・カズといわれるのがわかった。
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ずっと気になっていたんですが、やっと読めました。
サッカーに対するカズの姿勢、考え方には、やはり並々ならぬものがありますね。
是非、この姿勢を貫いていただいて、1日でも長く、現役を続けてもらいたいです。
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学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ぶという事を知っている者は誰のせいにもしない。僕は学び続ける人間でいたい。p245
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この人には、
「どうしてそんなことができるのか?」と、
聞きたくなることがたくさんある。
行動力、モチベーション、精神力、
全ては毎日を必死に生きている積み重ねなのだろうか。
その一瞬一瞬に全てを注ぎ込むことで、
この境地に立つことができるのだろうか。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○相手チームが優勝カップを掲げる姿を下から見上げて、
そこで初めて優勝と準優勝の違いを知る。
優勝争いに加わるだけではだめだ、
やっぱり勝たなければだめだと思い知らされるんだ。(P.29)
●とにかく試合に出ることが重要だ。
(中略)
ベンチに座っているだけでは学べないし、
日本でテレビ中継を見ているのと変わらないよ。(P.44)
○高い意識を持って毎日何をすればいいかと言うと、
ひたすら同じことを繰り返すだけだ。(P.125)
○打てるときも打てないときも同じ姿勢で努力し、
日々バットを振って打てなくなる不安をぬぐう。
努力が精神の安定感として実を結び、
あおの場面でも打てたんだ。(P.170)
○しかし大事なのは悩むことでもおびえることでもない。
(中略)
何位になると考えるよりも全力を尽くす。
それを全身で示す。
その原点に行き着くと思う。(P.176)
○テレビで眺めて「日本代表、いまいちだね」と言うのは簡単。
実際に6万人にみつめられるピッチで、
代表として何度もプレーすれば、いかに難しいが分かる。
言うよりも言われる方がいいよ。(P.201)
●うまく回っているチームほど、むやみに選手を切らないものだ。
(中略)
選手を少しでもいい状態で移籍させようと努めるのは、
クラブの義務でもあるだろう。
責任あるクラブに若者は行きたがるし、
親も子供を預けたがると思うんだ。(P.205)
○頭で理解できれば分化じゃない、といわれるほどで、
文化の根っこはマネしようにも難しい。
ブラジル人にイタリア人のよなサッカーをやれと命じても無理。
W杯はそんな文化と文化がぶつかり合う場でもある。(P.229)
○考えているだけで止まっている人間はたくさんいる。
お前もそうだ。
考え、悩め。
でも前に出ろ。(P.245)
○学ばない者は人のせいにする。
学びつつある者は自分のせいにする。
学ぶということを知っているものは誰のせいにもしない。
僕は学び続ける人間でいたい。(P.245)
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三浦知良。キング・カズ。
彼が、キングであるのが理解できる本。
一時は、40歳にもなってサッカーを続けているなんてほかにやることないからだろうと、斜めからカズを見ていたこともあった。
けれど、彼が多くの人から慕われているのを見て、少しずつ見方が変わっていった。
この本を読んで、多くの人がカズを慕う理由が分かったように思う。生き方がまっすぐで、真剣で、ぶれていないんだと思った。
1センチでも前に。本の中に書かれていた言葉だけれど、昨日の自分を超える自分を作り上げようと、一生懸命に生きている。
一生懸命なって言葉、陳腐に聞こえるくらいの覚悟で一瞬一瞬を生きている。人生は、いつの瞬間も挑戦なんだ。
キング・カズのように、一年一年をやり切った!と思える生き方ができたらいいね。
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三浦知良と言えば、俺が小学校でサッカーを始めた時からの大スターです。
Jリーグが創設された当時、サッカー熱は凄まじく、その中でもカズの人気は群を抜いていました。
俺もその一人で、カズダンスやカズドリブルなどはマネをしまくりました。
そしてあれから約15年。カズは未だにに現役です。
もちろん全盛期のスピードやキレもないし、J2でも補欠にいる。
でも、サッカーに対する情熱は当時のまま。むしろ選手としての凄みは今の方があるかも。
そんなカズの現役へのこだわりや考えをこの本には多く語られている。
結構当たり前のことも多く書かれているけど、カズが言うとその当たり前のことに重みを感じる。
むしろ、当たり前のことだからこそその継続が難しいのかもしれないと感じた。
当たり前の継続がこの前のような素晴らしいゴールに繋がるんやな。
これからもカズはカズであり続けるんやろうな。
俺もかくありたいものである。
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不惑を過ぎた現役サッカー選手は、何を思うのか…キングカズは、過去の人ではない。サッカーへの魂が消えぬ限り、彼は現役でい続けることだろう。プロの覚悟を痛いほど感じる一冊。気持ちで負ける人であらぬようにいたいものだ。
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これは自分がサッカーをしに行く時に電車の中で呼んで、テンションを上げていた。日経新聞に2006-2010に掲載されたコラムをまとめたもの。
いつまでもやめないで欲しいし、きっとやめない気がする。
辞めたとしても、おそらく監督にはならないんじゃないかな。サッカーチームや協会でマネージメントに適していると思う。この本を読んで、カズはいろいろ考えていることがわかったし、考えているということがわかった。ブラジルやヨーロッパでの経験もあるし、日本サッカー界をいい方向に進めてくれるような気がした(でも、やめてほしくはない)。
カズは頭使ってるし、決して衰えている訳じゃない。加齢とともに、身体の変化はあっても、それは衰えではなく、変化。その変化に合わせてプレースタイルを変えて、どんどん巧くなっている。
おれはアマチュアだけど、カズみたいなハングリー精神は失わずにいたいし、自分の仕事とかにもそうでありたい。
学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ということを知っている者は誰のせいにもしない。
おれも学び続ける人間でありたい。
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読後備忘録
楽しむこと=一生懸命すること
(メンバーから外されると)練習するまでは頭にきているのだけれども、
サッカーをやっているといいことあるよ。
ちゃんと練習をやっていれば…
と自分を俯瞰して話しかけてくるもうひとりの自分がいて、
感情的な部分が削ぎ落とされ、またサッカーをやろうという気になるのだ
選手によって一番楽しいのは勝つことだから、
楽しむには資格がいる。
思いつめた選手にガンバレは酷というので、楽しんでという励ましが
定着したと思うけれど、楽しむのも実は簡単じゃない。
負けても楽しかったと言えるのは勝敗を超えた意義を見つけられた時で
これもなかなか難しい。
先のことをあれこれ考えるのは過去を振り返るのと同じで、
エネルギーの無駄遣い。ひたすら目の前の試合に集中するように
意識的に自分をコントロールしている
サッカー選手の年齢を考えるとき、ちょうど2倍すれば会社員と同じ
くらいになるイメージ
結果が出ないときこそ、ぶれないように
コツコツ積み重ね続けていることを信じ、繰り返す
一つのプレーですべて変わる。評価だって一変するよと
あのW杯、そんなメールを中村俊輔選手に送り続けた
総じて、人生は成功も失敗も五分。そこで、
あきらめる人、あきらめない人の差が出る
遠回りしてこそ得るものがある
素晴らしき90分間を思い返す。
幸せ、やりきった充実感… ずっとやっていたいね。
Posted by ブクログ
ご存知キング・カズが日経新聞に連載していたコラムをまとめた一冊。新聞で読んだはずのものも多く会ったけど、こうしてまとめて読むとまた印象は違う。もともと好きなプレーヤーだったけどこのブレなさ加減やいい意味での空気を読まないところが本当に尊敬できます。それだけの結果を残しているし、他の人に言われたら不愉快だけどカズに言われるならなぁ、というものも。いろんな評価があるとは思うけど、続けられる限りサッカー選手として頑張って欲しい、数少ない一人です。
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カズはできたばかりのこの本の表紙を見て「やめたいよ」と、言ったらしい。爆笑。
44歳になっても現役プロサッカー選手にこだわる彼はハンパじゃない努力をしているはず。でも、彼はユーモアも忘れない。この本でも自分の苦労や挫折はとりあえず脇に置き、前向きなメッセージと他人を思いやる心にあふれている。そんな気持ちで人生を過ごしているからこそ、誰からも愛され、戦力として認められているんだろう。
Posted by ブクログ
長谷部の本は多くの示唆があったが、カズの本はカズの本であった。良くも悪くもブラジルサンバ系の「感覚」重視のスタイル。今になってW杯メンバーから外れた理由がわかるような気がする。ただ、日本サッカー界を牽引してきた世間の目への対応方法、責任感など参考になる部分もあった。自分も「感覚」を重視してしまう体質なので、この本で感じた違和感を反面教師に頑張ろうと思う。"
Posted by ブクログ
カズの存在を初めて知ったのはカズがまだブラジルに居たとき。「世界まるごとHOWマッチ」でブラジルでの取材中に偶然見つけた、ロス疑惑のあの人と同姓同名の若者として紹介されたのを見てだ。その後、日本に帰国したカズはJリーグの創設期からサッカー界のシンボルとして活躍してきた。今なお現役選手として、先日のチャリティーマッチでも千両役者振りを発揮してくれた。
本書はそのカズが日本経済新聞で連載していたコラムをまとめたもの。
サッカーのことがメインではあるが、サッカー以外のことも取り上げられていて、カズの人間性を感じ取ることができる。裏話的な話や皮肉混じりの話もあり、楽しく読むことができた。
Posted by ブクログ
カズって本当にサッカー選手でいることが幸せなんだなぁというのがわかります。
・自分が思うことは監督相手でも主張する
・引退のことは考えずに目の前の練習と試合に全力で望む
・クラブや監督、マスコミの立場ではなく選手として異なる視点を持っている
・人生に偶然はない
というところが参考になりました。
Posted by ブクログ
コラム満載。
まぁボチボチ面白かったくらいかなぁ。
照らし合わせながら読んだけど中々深く感情移入ができなかった。
学ばない者は人のせいにする。
学びつつある者は自分のせいにする。
学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない。
Posted by ブクログ
Jリーグ節目の年だから読んでみました。ずっと変わらずに上手くなりたくて続けて、サッカーで飯を食うという確固たる決意満ち溢れる内容でした。キングカズのプロ感から、仕事に対する意識を見直してみようと思います。