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Posted by ブクログ
九十九九十郎が小人目付退職後の生業として営む示談仲介屋。様々な事情を抱える人間から持ち込まれる依頼をしたたかに捌く九十郎を描く活劇人情ミステリー。シリーズ1作目。
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主人公の九十九九十郎。この名じたいがすでに芸名っぽい。なにやら時代「劇」のにおいがプンプンします。でも、そういう設えは大好きなので期待しながら読みました。
九十郎が小人目付退職後の生業として示談仲介屋を選んだ理由がわかりにくい以外は、期待どおりの活劇人情で、思ったとおり『算盤侍(風の市兵衛)』と重なる部分も多く、十分楽しめる作品でした。また、紅一点の存在であるお七という女児の設定はとてもよかった。
注文をつけるなら、市兵衛にとっての弥陀ノ介のような腕の立つ友人も何人か登場させて欲しいと思いました。