【感想・ネタバレ】あの日にドライブのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年06月23日

はい!そうなんです!
タクシードライバーって言う仕事は、ただの運だけでは無いのです、世間の状況をよく読み取り、天候や暦や行事などなど、いつも同じ待機場所ではダメ
なんです。
たかがタクシードライバー されどタクシードライバー!
3/6/23

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

銀行を辞めざるをえなくなったエリート銀行員がタクシードライバーになってから自分の人生を振り返る物語です。

過去の自分の実績を褒めてくれる人はなく、転職したタクシードライバーの売り上げもまま成らず、不安や不満は過去の自分へ向けられていきます。
銀行を辞めなかったら、元カノと結婚していたら、懐かしい下...続きを読む宿時代に戻ってみたら、妄想の中で収まらない思いを自分の目で確かめに行動に移す主人公。

そこで見たのは、住んでいたアパートが老朽化で取り壊しになったり、全く成績が上がらなかったタクシードライバーの仕事が少しずつ軌道に乗ってきたり、時の流れと共に幾つかの偶然が自分の人生を作っていることでした。

あのときこうしていれば「たら」「れば」は、誰もが思うもの。
「今」より過去のあのとき、あの道を選んでいた方がよかったのか、、そう思いたい気持ちが深刻な気持ちにさせずユーモアのある描き方で書かれているのも魅力。

人生いろいろあっても「今」を丁寧に生きていくことが大事であることを教えてくれる本。
サラッと楽しく読めるのでおススメです!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月02日

あの日に戻ってやり直したら…
あの日の自分に伝えられたら…
と考えても仕方ないことをよく考える

過去の積み重ねで今の自分があって、
決して今が不幸せなわけではないけれど、
違う道に進んでいたらよかったのかもと
思うことがよくある

この本は、最初からずっと暗くジメジメした感じで過去を振り返り続けて...続きを読むいる主人公が
最後の最後までたいして変わることもないのだが、
それでも本人なりに満足度がアップして話が終了

面白かった

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Posted by ブクログ 2021年08月28日

正直、読み始めは、堕落した中年男性のだらしない日常の話か…となかなか読み進められず失敗したか、と思った。
しかし1/3を読み終えたくらいからどんどん面白くなり読み止められなくなった。主人公の牧村の妄想はぶっ飛んでいるけど続きが気になった。
妄想や現実逃避ばかりをする主人公はとてもリアルで人間らしく、...続きを読む共感できる部分も多かった。
この物語を読んで、今までの人生のたらればは誰にでも沢山あると思うが、変えようのない「今」が一番大切で、その「今」はこれまで積み上げてきたたらればばかりの過去があるからこそのものだということを実感した。
「今」をどう生きるか、どう楽しむかが重要だ。

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Posted by ブクログ 2017年09月20日

20170920


好きな作家の作品。

銀行を辞めてタクシーの運転手になった43歳の男が主人公。

もと広告代理店の作家なのに、銀行、タクシーのことをここまでよく詳しく書けたものだと驚き。

相当綿密な取材を重ねたのだろう。

自分が生まれ育った家や、学生時代に住んでいたアパート、昔の職場、元彼...続きを読む女の実家など、確かにたまにふと行ってみたくなる場所がある。

そして何年前の事だろうと考えると、結局自分が思いのほか歳を重ねている事に少々寂しさを感じてしまう。
男なら誰しも同じような経験があるのではないだろうか。

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Posted by ブクログ 2017年04月04日

エリート銀行マンだった主人公、たった一度上司に反逆した為に会社を辞め、タクシー運転手に。
外から見ただけでは分からない人の人生。
人生にとって本当に大切なものは何か?
家族の大切さ、失敗とはなんの失敗なのか⁉︎
無い物ねだりをせず、見方を変えれば自分の人生も違ってくる。
隣の芝生を眺めず、自分のうち...続きを読むの草取りをするべきかな(^^)

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Posted by ブクログ 2016年12月19日

自分も主人公と同じような心境。「たられば」が無いと分かっていても、ついつい想像してしまう。
物語を読み進むつれて、今の自分が置かれている状況のなかで、いかに努力をして、なりたい自分に近づけることが大切だと感じた。
そして、偶然は待つんではなく、偶然を引き寄せるため技術と努力が必要という一文が心に響い...続きを読むた。

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Posted by ブクログ 2015年11月27日

題名を見たときに、ありふれたタイムスリップものじゃないだろうな、と思っていたら全然違って、自力(但し美化されていた夢想の現実は心持ちきつめ)で今を見つめ直すといった内容だったのでよかった。未来は今から変えることが出来ると前向きになれる話だった。

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Posted by ブクログ 2014年12月08日

前半は鬱々とひたすら主人公の「こんなはずじゃなかったのに」が描かれる。しかし、何かを悟った主人公は少しずつ変わっていく…という物語。終わりよければ全て良し。

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Posted by ブクログ 2023年10月09日

100ページ、200ページと読み進めても相も変わらず、あの時は〜こうだったら〜の反芻ばかりで
進展が無く退屈な作品で、主人公の牧村には一切の共感が持てなかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月25日

人生のやり直しを夢想する、銀行員からタクシー運転手となった主人公の日々。
意味の無いたらればを繰り返すが、今までの選択の結果としてある家族の姿や自分の今を見つめ直した主人公は、違う人生を選択したとしたら、それを全て失うという事に気付き、そしてそれを想像して、寂しさや恐怖を感じたのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2022年08月27日

変な意地とプライドを持った中年の妄想全開小説かと思いきや、違っていた。
現実に文句を垂れても、夢を大事にするのもかまわない。目の前の光景を受け止めることができれば。

多分当たり前のことだろうけど、ハッとさせられる。

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Posted by ブクログ 2022年07月03日

43歳元銀行員が転職し、タクシー運転手としての生活を送る中、人生で戻るとしたらいつ?現実や空想やどっぷりと主人公の男の世界に浸った。

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Posted by ブクログ 2021年02月20日

元銀行員のプライドがすごくて(笑)
夢想?妄想?がすごくて(笑)
ウンザリ暗い気分でしたが
今まで見えていなかったものが見えてきて、
今の自分を受け容れられつつある伸郎を
最後は応援することができました。

プチリベンジもあったりしてね

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Posted by ブクログ 2020年04月16日

荻原浩ってば、大ヒットメーカーですね。
これまで、「僕たちの戦争」「ハードボイルドエッグ」「明日の記憶」なんかを読んできましたが、この小説も読みやすい本です。

銀行員(だった)が主人公。
とある問題から銀行を辞め、タクシードライバーの職に就くがプライドを捨てきれずに、いつか転職を考えている。
しか...続きを読むし、そう甘くはなく、将来を夢見て、さまざまな妄想を繰り広げる。
現状に挫折し、将来の夢が見られなくなったら、今度は昔の妄想に耽る。だから「あの日にドライブ」
物語が進むにつれ、いつ良い事が起こるのか、という展開に期待するが、半分以上読み進めてもいっこうに主人公の人生は好転しない。
結局、最後まで妄想のままで、物語的展開はまったくないんだけど、幸せは気づいたとき身の回りにあったという大人の「青い鳥」的小説です。

ん~、「僕たちの戦争」や「明日の記憶」の方が面白かったな。
ま、出張時の新幹線の中での暇つぶしにはなったのでイイのだ。

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Posted by ブクログ 2020年01月23日

まだ学生の私にはちょっと早かったかなぁという内容。
でも出てくる人物とタクシー運転手の日常がとってもリアルで想像しやすかった。
人生は偶然出てきている。これからの人生どう歩んで行こうかなぁって考えた作品だった。

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Posted by ブクログ 2019年07月20日

7/14の読売「空想書店(楠木新)」で取り上げられていたもの。タクシー運転手となった脱サラ(元)銀行マンのちょっと切ない妄想物語。散々妄想した後、結局、今の自分に前向きになる、というオチはちょっと安易だが、昔好きだったこと(信郎の場合、野球)に還って光明を見出すあたりは結構現実的かも。

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Posted by ブクログ 2019年03月07日

夫の友人からお借りしました。

銀行員として順調に出世していたはずが、小さな失敗から会社を退職し、現在はタクシードライバーとして働いている中年男性のお話でした。

彼は、今まで人生の分岐点に立った時のすべての岐路で誤った選択をしたと思い始めます。
夢を追いかけて出版社に就職していたら・・・今の...続きを読む妻ではなく、昔の彼女と結婚していたら・・・銀行であの時上司にあんなことを言わなければ・・・
たらればの世界にどっぷり浸かり、過去にしがみついた女々しい姿がうっとおしくて、基本的に主人公の成長物語が好きな私はイライラしっぱなし。

ただ、人生には何度か岐路があり、あの日に戻れたら、と想像することは誰にでもあると思います。
そういう意味では読者の共感を呼ぶのかな。
うっとおしいといいながら、私もたらればを想像することはありますしね。
でも、ふと思ったのは、過去にこだわりすぎることは愚かだし、たらればの世界はないし、身近なものが大切だと気が付いたときに急に世界は変わるものだという事は女性の方が知っているのかもしれません。
この主人公もエンディングではそれに気が付き、前を向くことができたのでほっとしました。
サラリーマンのおじさんて、会社という狭い世界だけで生きているから息苦しいんでしょうね。
女性の方が、働いたり子育てしたりでいろんな世界を持っていて、しかも夫次第で生活が変わることを覚悟して結婚しているから割り切りも折り合いも、頑張りどころも柔軟に対応できるんです。
今の自分は自分自身が選択し続けた結果ですよ、(なんか上から目線だけど・笑)世の中のおじさん達、それに気づいて頑張って!と言いたい気分になりました。

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Posted by ブクログ 2018年10月16日

エリート銀行マンだった主人公が、たった一度の失言で銀行を止めざるを得なくなり、タクシードライバーに転職。前半は、タクシードライバーとして全く役に立たないところばかり描かれており読むのも辛いですが、なぜか過去を追いかけ始めると少しずつ仕事も上向いていくという後半で救われます。
「会社を辞めると、ただの...続きを読むおっさん」「家族もかまってくれない」「よりどころは過去の栄光のみ」と、ありきたりだけども明日は我が身のような現実感が印象的でした。

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Posted by ブクログ 2018年09月13日

読み始めに、こんな男やだわぁーまじやだわ。人のせいにばっかりしたマイナス思考男。と、思っていたら中盤からの盛り返し。周りにいる人たちもそれぞれが前に進み始めるその瞬間は、普通の普通の話なのに、なんだか感激しました。

サラリーマン、主婦、社長、いろいろいて、いろいろあるけど、ホント1日1日を大切に生...続きを読むきていけるひとのなんと少ないものか。

と、我ながら思い返し、自らを省みるような一冊。

過去の後悔も未来の不安もまずは置いておいて、目の前の今を大切にしようと、当たり前のことに気がつかされた。

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Posted by ブクログ 2017年09月06日

タクシー運転手に転職した主人公が走る道の選択を人生に重ね、選択できた過去への妄想から「今」の大切さに気づく物語。誰もが一度は思ったことがある「あの頃から人生をやり直せたら」。昔、高校の担任が「人間は過去を美化しがち。私は今を大切にしたい。」と言っていて、共感した事を思い出した。

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Posted by ブクログ 2017年08月26日

あの時こうしておけば…って思うことあるよね。そして人生は偶然の産物。人生は思い通りにいかないけど、目の前に生活があり…主人公の心情がうまく描かれていて一気に読んでしまった。

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Posted by ブクログ 2016年08月16日

たったいちど、上司に反論したせいで
仕事を辞めなくてはならなくなった元エリート銀行マン
第二の人生を踏み出す前に「とりあえず」始めたタクシーの運転手

「あの時こうしていたら・・・」
不本意な生活から逃れるためにふくらむ妄想

書名から、タイムトラベルものかと思ったら
挫折した元エリートの葛藤と前進...続きを読むのお話しでした。

うじうじと過去ばかり降りかえる主人公にイライラするけれど、ラストはちょっと明かりがさした感じでいいかも

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Posted by ブクログ 2016年07月22日

直木賞、おめでとうございます。

妄想している主人公が最初はうざかったですけれど、自分も同じように妄想に耽ることがあり、最後は共感できました。

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Posted by ブクログ 2016年03月12日

主人公の年齢と同じで、仕事の事とか共感できる部分が多くあって面白く読めた。私も「もう一度あの時からやり直せたら」と思うときがある。違う人生になってたとか思うときがある。暗いと不満を言うよりも、進んであかりをつけましょう。

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Posted by ブクログ 2015年10月25日

たった一度上司にたてついたことが原因でエリート銀行員の座を奪われ、再就職までの腰掛けのつもりでタクシー運転手をする牧村伸郎が主人公。これはあくまで仮の姿でいつかは人生返り咲きできる、と思って、あれこれ妄想しながら、日々の生活に流されていく姿が、なんとも切ない気持にさせられた。特に、あの時点から人生や...続きを読むりなおせたら、どんなに良い人生になってるだろう、てな妄想は、自身もしょっちゅうしてるので、身につまされた。

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Posted by ブクログ 2015年04月03日

主人公と自分が似ている部分が多く、共感できることが多々あった。主人公と自分を重ね合わせ、今まで出くわしてきた人生の分岐点で違う道を選択していたら、自分の人生はどう変わっていたのだろうかと考えてしまった。道を選ばなければいけないとき、何も考えずに周りから言われたとおりの道に進み、自分の人生なのに人任せ...続きを読むであったなと改めて感じた。夢を持って向上心を持とうとしなかったではないか?と主人公が自問してるとき、その言葉がまさに自分にも当てはまり、自分に言われているようでならなかった。今になって自分が本当に行きたかった道を今私は歩んでいるのだろうかと考えることが多くなった。あかりは自分が選ばなかったもう一つの人生にあるのではなく、現実の人生のなかにあるのだ。この言葉はこの本の最後の解説に書かれていた言葉だ。この言葉を胸に今の人生を歩み、あかりをつけようと思う。

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Posted by ブクログ 2015年01月30日

上司には絶対服従のはずのエリート銀行員。ちょっとした支店長への反抗から、出向を命ぜられ43歳でそのまま退職。エリート意識が強すぎて思うように再就職が決まらない。食べていくために腰掛けの気持ちでタクシー運転手になる。
当然、売上は伸びずノルマ未達成が続く。家族との関係もギクシャク。
やがて自分の過去を...続きを読む振り返り、違う道に行っていればこんな人生だったのではと妄想するようになる。就職で大手都市銀行ではなく行きたかった出版社に行っておれば・・・。大学時代の彼女と別れることなく結婚しておれば・・・。全く違った幸せな人生があったのではと思い悩む日々。果たしてそうだろうか?過去に遡ってやり直すことはできない。過去を振り返るよりも今を大事に生きていく方が幸せだと気がつく。

過去をやり直すというテーマの小説は、SFも含めよくある。私自身も、あのとき、こうしておれば、ああしてたら、と「たられば」はよく思う。確かに、人にとっての分岐点はその都度その都度あるわけで、それを全て試すわけにもいかない。だから、今を大事に生きていく必要があるんだ、とは思う。

朝寝坊して家を出るのが遅れた。しまったと焦って出社する。でも、いつも乗る電車が事故で大変なことに。これも運命。あるいは、遅刻しそうだと慌てて信号無視して交差点を渡れば運悪く大型ダンプカーが突っ込んで来て交通事故に。そんなことが起きるかもっしれない。一寸先は闇。なにがラッキーでアンラッキーなのか。であれば、どんな結果であろうと受け入れ前向きに生きていこう!なんてね。

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Posted by ブクログ 2014年10月15日

誰しもが考える人生の岐路での『イフ』=『もしも』を
妄想と過去と現実をごちゃ混ぜながら物語は進む。
山ちゃんを登場させることで牧村の消えないエリート意識
とを対比させているのが良い。
ただ、行員とうエリート描写だけで良いのに
野球も出来て文武両道ですと言う設定にウーン。
そこまで凄い奴なら逆に成功し...続きを読むてそう。
他も伏線なのかな?と思える箇所が要所にあったので
展開あるかなと思ったら中途半端に終了。
隊長さんが気になる(笑)

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Posted by ブクログ 2016年08月05日

読み始めてすぐに結末が思い浮かんでしまう。
学歴や仕事に変なプライドを持ち、今の境遇に不満しか持たず、それを全て回りの所為にする下らない主人公をこれでもかと書き連ねる。これはその(精神的な)再生の物語なのだと判ってしまう。もっともその過程は(少々やりすぎだが)上手く書き込まれているので、退屈する事無...続きを読むく楽しめる。
荻原さんはある意味、定石を外さない作家さんだと思う。だから安心して読める一方で、物足りなさも感じてしまう。
この人の初期のユーモア物は大好きだけど、考えてみればあれも定石なのかもしれない。だた、それを取り上げる人が少ないだけで。。。

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