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Posted by ブクログ
コミュニケーション力に自信がなく、以前からブログを読ませてもらっていた山田ズーニーさんの本を購入。本当に分かりやすくて為になるコミュニケーションのコツが満載で、読んで良かったと心から思える一冊。相手と問いを共有することや、伝わる自己紹介のポイントなど本当に役に立った。何度でも読み返したい素晴らしい本でした。
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良書 人に何かを伝えることのむずかしさが実感されます。本当に人に何かを伝えることは非常に難しいことだと思います。
「壁にぶち当たったとき、希望も近づいている」、そうなれば、その人がいたら、きれいごとではなく、希望はすぐそこまでにきている。と表現しています。
巻末には、本書は、「自由を勝ち取るための戦い」の記録とある。
「通じない」にであったことは、幸運なこととして、自分のコミュニケーションの方法を今一度振り返り、本書をもとに、見直してみるもよいと感じました。
気になったのは以下です。
■プロローグ
・何を言うかよりも、だれが言うかが雄弁なときがる。
ついに宇宙とコンタクト これを、日経新聞がいくのと、東京スポーツがいうのではかなりちがう。同じことをいっていても、違う意味に見えてしまう。
・あなたを、信頼のおける人だと思っている相手なら、少々言葉がたりなくても、通じる。しかし、あなたのことそうは思っていない相手だとしたら、あなたが、ねえねえと話しかけた時点で相手は、よくないことだと警戒し、フィルターをかけて聞くだろう。もし、疑われているとしたら、何をいってもダメ、信頼回復が先だ。
・どうしても、自分では太刀打ちできないことなら、自分に代わって、相手が信頼している人間うぃ語らせるという奥の手だってある。
・想いが通じる5つの基礎とは
①自分のメディア力を上げる どうしたら、あなたという人間への信頼・共感をたかめながら相手に言いたいことを伝えるか
②相手にとっての意味を考える あなたの話は相手にとって、どんな意味があるのだろう。人は自分に関係ない、意味のない話はなかなか聞こうとしないものだ。
③自分が一番言いたいことをはっきりさせる 言いたいことはあるんだければ、自分でもはっきりしない という状態で切り出すと相手までもやもやさせてしまう
④意見の理由を説明する 言いたいことだけぶつけても、相手との間に橋はかからない。自分がそう考える理由を説明することだ
⑤自分の根っこの想いにうそをつかない 表現は何を言うかより、どんな気持ちで言うかが大切、その人の根っこにある想い・発言の動機、これを根本思想という
■コミュニケーションのゴール
・自分の想いで人と通じ合う、それが私のコミュニケーションのゴールだ。
・うそで相手を操作してよい、とおもった時点で、すでに相手への尊敬はない、相手の感覚を尊重していれば、簡単にうそはつけないものだ。
・内面で関われないとき、人は傷つく。通じ合おうと努力し、通じ合えないと傷つく自分がいた。
・「伝わらない」と傷つくとき、あなたに必要なのは、妥協なんかでは決してない。必要なのは、ちょっとした技術だ。自分の言いたいことをはっきりさせる思考法、それを、相手に伝えるための表現技術。技術を磨けば、自分をいつわらなくても、何とかやっていける。
・伝えなければ伝わらない。
・表現されない自己は無に等しい。そんな言葉を聞いた。そんな時代に自分は生きている。
・あの人なら間違いない と言われるメディア力があれば、自分のいうことは早く、影響力をもって伝わる
・コミュニケーションというのは、人と人との間に、橋を架けるような作業だ。
・重宝しそうなのが、論理という橋だ。この橋を渡りきった先のゴールは 説得 だ。考えが違う人と 私はこう思う。僕はこう思う。と言い張っているだけでは、一生橋はかからない。だから、二人にとって公平な根拠を探してくる。データとか、客観的事実とか。それをまるで詰将棋のように、筋道立てて並べていく。
■説得
・自分がいちばんいいたいこと(意見)をはっきりさせ、なぜそう言えるのか(理由)を筋道立てて説明していく。ゴールは相手に なるほどと思ってもらえること、つまり説得だ。
・意見は自分の中にあるもので、そのままぶつけても、他人には理解されない
・理由や根拠を示すことで相手は好き嫌いを超えた視野であなたの意見を聞くことができる。
・「なぜ」を考え、「なぜ」を伝える
・自分の内面で人や社会とかかわっていきたいなら、まず自分のいいたいこと(意見)をはっきりさせることが必要だ。「もやもやして、自分でも言いたいことがわからない」では伝えようがない。
・自問⇒自答⇒自問⇒答えがでない⇒調べる⇒答えがわかる⇒さらに疑問が生まれる⇒自問⇒自答⇒自問⇒自答⇒自問・・・ これを粘り強く続けることが「考える」作業だ。そうして「あ、そうか」という発見、何かがすとんと腑に落ちる感じ、「わたしがいいたかったのは、まさにこれだ」というのがみつかったら、それがあなたの「意見」だ。
・論点:文章でも、会話でも話全体を貫く一つの大きな問い、問題意識、これが論点だ。
・自分と相手が「論点」を共有していないと、会話はすれ違う
・どうやって「問い」の視野をひろげるか
①時間軸 過去⇒現在⇒未来
②空間軸 身の回り⇒日本⇒世界
③人の軸 自分とは⇒人間とは
・考える力の基礎力
①問題発見力 問いを発見する力
②多角的考察力 さまざまな角度から問いが立てられること
③論理的思考力 問いと問いを筋道立てて配列する力
・論理的に聞く 要は意見となぜだ。
①意見:相手がいちばんいいたいことはないか
②なぜ:相手は、何を根拠に、あるいはどんな理由で、そういっているのか
・論理的に話す ⇒ 問いを共有した上で、「意見となぜ」で話す ようは、「決め」だ
①論点をきめる
②自分の意見を打ち出す
③根拠を決める
④話の構成をきめる 問い⇒意見⇒なぜ 感覚で通じあえないときは、修飾語禁止で話してみる、修飾語にたよると、どうしても事実関係が甘くなる
⑤人を決め、時間を決め、お金を決める
・説得の筋道をつくる 論点⇒なぜ⇒意見
・説得力はどこからくるのか 根拠の配列
①初級:自分の論理で伝えてみる 現状⇒問題発見⇒原因分析⇒解決への提案
②中級:相手が知りたいことから伝える 提案⇒提案理由⇒提案内容⇒採用効果
③上級:多角的に説得する 目標⇒課題⇒提案⇒反論想定⇒採用効果
■正論
・情報は先に入った方が、あとの情報を規定する
・正論を拒むのは、人間の本能かもしれない。正論は強い。正論には反論できない。正論は、人を支配し、傷つける
・理性よりも感情の方が、ずっとコミュニケーションスピードが速い。
・相手は、あなたを「自分を傷つける人間だ」と警戒する。
・正論をかざすことで、あなたの相手に対する「メディア力」は低下する
・日頃のコミュニケーションはなぜ大切か。
・ミスやトラブルは、いちはやく、つつみ隠さず上司に報告する必要がある。ミスやトラブル報告は絶対に減らせないし、減らしてはいけない。だとすると、上司からみて自分のプラス情報の割合を上げていくしかない。成果報告をまめにきちんとやることだ。
・相変わらず謙虚な人は人気が高い。アピール下手な人は、無理をせず、「謙虚」という自分のメデイア力をうたっていく方がずっといい。
・部下ってけっこう身勝手だ。上司に「わかったくれ」とは言うが、上司を「わかってあげよう」とは言わない
・日頃のコミュニケーション
①相手の発信にリアクションする。人の発信には100%、心をこめた早めのリアクションを心掛ける これをずっと続けるだけで周囲のあなたへの理解が増す。受け止めて、理解してリアクションの達人となる。
②頼まれたこと、聞かれたことに誠実に対応する 結果的に自分がどんな経験をもっているか、どんな仕事をしているか知ってもらう好機にもなる
③他人のことなら自慢できる 後輩がこういう取り組みをしています。こういう点が優れています
■共感
・ほんの短いメールでさえ「この人いいな」と思われる出だしと、「この人なんかいやだ」と思われる見出しがある
・情報は配列が命、相手が知りたい情報を先に、その後で、自分がいいたいことという順序で言っていこう
・共感を得るメッセージを先にいうこと。そのほうがスムースだ。
・反感をもたれるメッセージを伝える⇒共感を得る との流れではもったいない。見切りの早い人には最後まで読んでもらえないかもしれない。
・ちゃんと読め、ちゃんと聞けではなかなか問題は解決しない。
・相手の読解力に問題がある場合は、相手にもう一度読ませることは、はたして得策だろうか。
・相手にもう一度読め ではなく ⇒ 自分の方がもう一度読む
・相手の読解力に頼る ではなく ⇒ 自分の読解力に頼る方が確実だ
・相手との目線に注意しよう 共感の橋を架けたいなら、目線が肝心だ。
・相手にとっての意味では、 批評もしくはアドバイスだ これではどうしても高いところから相手を見下ろす感じになってしまう
・相手にとっての意味から、自分の考えを聞いてもらうへ。 同じ目の高さになった。
・問題は言いにくいことをはっきりという、いわない。ではないし、相手を傷つける、傷つけないでもない。問題はメッセージをどう伝えるかだ。
・共感の方法とは、外から見た自分を知り、相手の気持ちを想い、自分と相手の関係を考え抜くことだ。
■信頼
・言葉が通じないのは、通じるだけの信頼関係がないからだ。
・言葉は信頼関係の中ではじめて力をもつ
・短いやりとりだけで、この人は信頼できるとわかってしまうのはなぜだろう。好かれるではなく、どうやったら、信頼されるか。
・理解力とおもった。自分が理解していないものは、人に伝えられない。お互いのお互いに対する理解度が重要だ。
・重要なのは、相手理解を前面に押し出したコミュニケーションだ。
・根本思想をつかむ。 極力短く、自分の言葉でいってみるトレーニングが効く。 ⇒ それを 要約 という
①意見:相手がもっともいいたいことはなにか
②論拠:その理由とは何か
③問い:どういう問いに基づいて話しているのか
会話の要所でこの3つを押さえ、脈絡をつけて、自分の言葉でまとめ相手に返してみよう
目次
プロローグ 想いが通じる5つの基礎
第1章 コミュニケーションのゴールとは
1 通じ合えない痛み
2 自分のメディア力を高める
3 信頼の絆をつくる
第2章 人を「説得」する技術
1 論理で通じ合う大前提とは
2 考える方法をならったことがありますか
3 いい「問い」をどうやって見つけるか
4 どうやって「問い」の視野を広げるか
5 筋道立てて話し・聞き・人とつながる技術
6 説得の筋道をつくる
第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか
1 関係の中で変わる意味
2 正論はなぜ人を動かさないのか
3 等身大のメディア力をまとうために
第4章 共感の方法
1 情報は配列が命
2 共感を入り口にする
3 何を言うかより、どんな目線で言うか
第5章 信頼の条件
1 言葉が通じなくなるとき
2 はじめての人に自分をどう説明するか
3 信頼される自己証明の条件
4 短いやりとりで、なぜあの人は信頼されるのか
5 信頼の危機にどう対処するのか
エピローグ 通じ合う歓び
自由を勝ち取るための戦いの記録 文庫版のためのあとがき
ISBN:9784480422804
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:256ページ
定価:520円(本体)
発売日:2019年01月20日第22刷
Posted by ブクログ
普段、相手の発言にイラッとしたり、何気ない一言にモヤっとしたり、チリツモで疲れていた自分が浄化された気がする。理論立てて書かれているのに不思議だが、いわゆるコミュニケーションの達人視点から書かれた本ではなく、不器用で純粋な「通じ合いたい」という熱量から生まれた文章で、会話が苦手な自分に伴走してくれているように感じたからかもしれない。
Posted by ブクログ
20代の頃に読みたい本だった。当時、「正論が絶対だ」と浅はかな考えをしていたことを思い出させてくれた。現在は経験から感覚的にわかっていることだったが、言語化してくれているので頷きながら読ませてもらった。コミュニケーションとは、絶対的に分かり合えない相手との相互的な行為という前提に立つことで、相手を意識することができる。その際に悩むことがあったら、この本で紹介されている方法を落とし込んでいきたい。
Posted by ブクログ
心と心が通じ合う、自分らしさを伝えるとは改めて難しいことだなあと感じた。しかし、この本を読んで人生を前に進めることができた気がする。
どんな人におすすめか?
相手との信頼関係が上手く築けないと考えているあなたにはおすすめの本だと思う。
今日から実践していけるノウハウがたくさん詰まっていて、値段的にも安く持ち運びやすいのでコミュニーケションに困っていて新しい手段が欲しいと思う人にはぜひ買いの本だと思います!
最後に私が響いたフレーズを残します
「本書を、あなたがより自由を手にするための踏み台として届けたい!」
Posted by ブクログ
コミュニケーションの手段は色々ありますが,私たちが相手に「直接」想いを伝えるコミュニケーション手段は2つ。話すことと書くことです。本書はその2つのコミュニケーションどちらにも通じる,想いを人に伝える手段を教えてくれます。
手段といっても「Xしたらいい」「Yはするな」など具体的な行動だけを伝えているのではなく,「なぜ」「なに」「どうやって」を余すことなく教えてくれます。「何のために想いを伝えたいのか」「そのためには何を伝えたらいいのか」「それをどうやって伝えたらいいのか」,本書の言葉で言えば,「切実な動機」「経験に象徴される伝えたい内容」「表現技術」(p.243)の大切さを教えてくれます。
コミュニケーションは一方通行ではないので,自分の「想い」を伝えるには相手の「想い」を汲み取る必要があります。「相手は何を思っているのか」(根本思想),「相手が言いたいことは何か」(問い),それを捉えてこそ,相手の「想い」と自分の「想い」を大切にしたコミュニケーションができるようになります。
コミュニケーションがうまくいかないとき,それは相手の理解力がないからでも,あなたの表現力がないからでもありません。問いを共有し,思想に互いに寄り添うことができていないからです。相手とつながりあいたいのであれば,自分の立ち位置を把握し,決して上から目線にならず,根本思想に寄り添いながら,問いを共有する。そういう努力が必要なのです。言うは易し行うは難し。
ちなみに,本書は学術論文の執筆・査読にも参考になります。なかなか論文で想いを伝えられない私にはピッタリな本でした。
Posted by ブクログ
伝えたいことは何か、そしてそれはなぜそう思うのか。
自分は相手にとってどういう存在で、自分が発した言葉は相手にどのように受け止められるのか。
どうすれば、自分の思いが相手に伝わるのか。
コミュニケーションって本当に奥が深い。ただ話す、聞くだけじゃなくて、相手とどう関係を築いていくか、だよなぁ…ってことがよくよく分かる。自分の思いが相手に伝わることを『橋をかける』っていう表現をしているのもいいなぁと思った。
パッと見ゆるい表紙だし割と薄めの文庫本だけど、一章ごとに本一冊書けそうなくらい濃い内容。コミュニケーションで何かしら悩んでいる人はぜひ一度読んでみてほしい。
Posted by ブクログ
必死に話してるのに伝わらない、相手が分かってくれない。そんな方にぴったりの本です!上記の様な状態を解決するポイントは「メディア力」。メディア力を高めるためには、論理、共感、根本思想に着くための良質な問い、相手と同じ立場で考えること、が必要。
私もメディア力を高めるために頑張ります!
Posted by ブクログ
上っ面のテクニック本ではない。すぐ実践できることが書いてある一方で、自分の人生に目を向けさせられ、そしてこれからどういう自分を作っていくのか?自分のメディア力をどう積み上げていくのか?という大きな問いを投げかけられる。「問いは意見を掘り起こすスコップ」自分のスコップを少しでもよりよくしたいと思いました。
Posted by ブクログ
まだ読み始めたばかりだけど、すごく共感してしまったのでとりあえず星5つ…
山田ズーニーの、何となく思ってたモヤモヤを言葉にする力がすごい。
大人の小論文教室も就活期に出会ってすごく影響受けたことを思い出した。
Posted by ブクログ
本の薄さに反して中身は非常に濃い。
このタイトルをつける筆者だけあって、構成が分かりやすくすいすい読める。単に言い回しを直そう、といった小手先のテクニックではなく、メディア力を上げるべきだという主張は至極納得がいく。ではどうやってメディア力をあげればいいのかにまで言及しているのも素晴らしい。
再読必須な一冊。
Posted by ブクログ
共感による意思疎通をしたい。
なぜなら、説得のような権威を使った話し方は縦社会の構造でのみ有効に働く。
横関係のフラットで平等な関係を作って話がしたい、そこで楽しくワクワク話がしたいと思ったから。
子ども心も同じで、まず肌で相手の感情を共感してミラーリングする。
そこから楽しい、嬉しい、怖い、悲しいなどを解釈する。
Webの上で話を書き置く時も、共感で話を伝えたい。
今までも論理だ説得だと思って書いてきたけど、読み直すと気持ちが悪い。
子ども心のままで書きたいの。
Posted by ブクログ
ズーニーさん、伝わる伝えるに続き、2冊目。やっぱりこれも胸に直接くる。分かってたはずのことだけど、やっぱり、読んでいて「あれ、ダメだったなぁ」と反省したり、「よし、これはこの基準で考えよう」と、この中から学ぼうと思ってもいなかったことが得られたり。
ズーニーさん自身も、書くときに本書を参考にしているという。本人だって、書いてあることを完全に理解して日々心がけるのは、難しいのだ。過去に書いた自分に助けられることだってある。自分のために、書いたというような時もある。
ズーニーさんの文章は毎回力強く、多くの人の心に届く。私も触れ続けたいなと思う。ご本人も、得られたことを忘れないためにも、発信や活動をされているのだと思う。
心にささる、指針になるようなことを知ったとき、やっぱりそれを忘れないように「身につける」方法を模索したいなあと思う。大事なとき、ここぞというときには本書を読み返したいが、それをしなくても体にしみつけたいなあと思う。
どうやって染み込ませていくかを課題に感じている。書いた本人でさえ、かんぺきにやっていくのが難しいのだから、難しいなあと思う。伝わったときの感覚がすごい、とズーニーさんが言ってくれているので、身に付けないとやばいというより、いつか自分も…!と、とても楽しみに、未熟であることすらも励みになる本。
Posted by ブクログ
メディア力か~、なるほど。分かるわ~。ちょうど自分も、今春から職場環境一転、慣れ親しんだところから離れて、通じ合えなかったり、はたまた信じ合えなかったりすることからくるストレスを、久しぶりに肌で感じてる。そんなもどかしさに対する方法を、本作は見事に示唆してくれる。しかし本作者、その名前でちょっと損してはいないかい?正直、いかがわしさの先入観があって、いざ読んでみるまで、こんなに素晴らしいものと思ってなかった。コミュニケーション力においては、何かにつけ参考にするべき指南書。
Posted by ブクログ
読みやすく、分かりやすく、何度も読み返したい本だ!
まず、タイトルに惹かれた。会話が苦手で、その日も職場の人(その子には言いたいことが伝わる)とそんな話をしていた矢先に出会う。
まず、メディア力がある事!にはじまり、じゃあどうすればいいんだ〜という泣きの問いに読み進めるほど理解が深まりやすく書かれている。
自分の周りの話が伝わりづらい人、伝わりやすい人に当てはめ読んでなるほど〜となる。
最後まで読んで、時間はかかるかもしれないけど、理解し合える話し方ができるようにがんばるぞ〜!と希望を持たせてくれる。
手元において、何度も読み返したい本です。
Posted by ブクログ
想いが通じるための5つの基礎は
1)自分のメディア力を上げる
2)相手にとっての意味を考える
3)言いたいことをはっきりさせる
4)理由の説明をする
5)自分の根元の想いにウソをつかない
人の持つメディアの性質でまったく同じ発言が違う意味で捉えられる。「宇宙人出現」が東スポの見出しと朝日の見出しでは捉えられ方が違うように。自分の想いに忠実でもメディア力がないと想いは伝わらない。
Posted by ブクログ
「自由を勝ち取るための戦いの記録」
文庫版の後書きにはこんな言葉が書かれているが、まさしくその通りだと思う。
人は、自分以上に見られても、自分以下に見られても、機能だけで部分的に切り取られても傷つく。それ以前に、外側だけで「おまえは何者か?」と値踏みされるような行為自体に傷つく存在だ。
だからこそ、自分の想いで人と関わりたいと思う。
そのためには技術が必要だ。
そのためには5つの基礎が必要となる。
5つの基礎とは?
①自分のメディア力を上げる
②相手にとっての意味を考える
③自分が一番言いたいことをはっきりさせる
④意見の理由を説明する。
⑤自分の根っこの想いに嘘をつかない
この中でも象徴的なのがメディア力。
メディア力とは何か?
「メディア力」は、多様な軸で、複雑に編み上げられた、その時の、その人が放っている世界だ。
自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。 「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。
つまり、自分のことをメタ認知し、自分がどのような自分でありたいのかということを他者の立場からも分かるように言葉を紡ぐことだと思っている。
これは哲学で言う共通了解を求める思考に近い。
自分自身がより『自由』に生きられるような
力のつけ方を本書は示してくれている。
Posted by ブクログ
「あなたの理屈は正しいとわかった、しかし、あなたという人間は嫌いになった」
「他人を批判したり非難したり小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者にもできる。そして馬鹿者に限ってそれをやりたがる」デール・カーネギー 人を動かす より
コミュニケーションにおいて私がやるミスは、上記の文章に全て表されています。しかし、悪い事ばかりだと気落ちするだけでもありませんでした。
「壁が見えた」ということは、自分の枠組みの限界来た、外へ出ようとしている証拠だから。という一文に励まされました。
もう少し、勉強していきます。
「人を動かす」「質問力」を読まれると、新しい視点を得られるかもしれません。
Posted by ブクログ
話を聞いてもらうには、内容よりもメディア力、これが腑に落ちた。同じ文章でも、立場の違う人や、信頼度の違う人が言うと、人々の聞く注目度が違う。
普段からありのままの自分を伝えておき、悪いことしか言わない人、というレッテルを貼られない。過去の自分と未来の目標を繋げる。
題名が読む人を限定するだけで、面接に悩む就活生、会社に入りたての社会人から中堅の人まで、けっこう幅広く役に立ちそう。
Posted by ブクログ
何を言うかより誰が言うかが大事。発言力のある人物になることがメディア力をつけるということ。あまりそういう視点で考えたことがなかったが言われてみれば確かにめちゃくちゃ大事。
著者の文章に対する真剣な思いが伝わってきた。
Posted by ブクログ
自分のメディア力を高め、初対面の人と良好なコミュニケーションを行うため、読みました。本書の内容を一言でいうと「問いを共有する理解力、要約力により信頼を築けば良好なコミュニケーションができる」です。長期で接する人たちとのコミュニケーションでは、その人固有の人との信頼関係がモノを言います。
Posted by ブクログ
コミュニケーションのゴールとは
自分の想いで人と通じ合うこと
論理で通じ合うために
考える方法を知る
問いを立てる、問いの視野を広げる、人と時間と世界
意見と理由、順番が大事、情報は配列が命
相手と共有するのがコミュニケーション
何を言うかよりどんな目線で言うか
Posted by ブクログ
理屈っぽく、すぐ正論を言ってしまう自分を少しでも変えたくて読んだ本です。
冒頭で、「あなたの理屈は正しいとわかった。しかしあなたという人間は嫌いになった」とは通じたとはいえないと書いてあり、まさに私がいままで良かれと思ってやってきた事がこれだと思い知りました。
架空の人物の言い例悪い例を揚げていたり、わかりやすく金言もたくさんありました。
何度も読んで、人に届く伝え方を身に付けたいです。
Posted by ブクログ
「話が通じるためには、日頃から人との関わり合いの中で、自分というメディアの信頼性を高めておく必要がある」という初っ端の一文に、本書で著者が言いたかった事のほとんどが凝縮されている気がします。
結局話を伝えるうえで一番大事なのはそれまでにニ者間でつくられた「信頼」である。言われてみるとすごく納得します。
僕の職場にも、口がすごく滑らかで、お客に対してプレゼンをすれば抜群にうまい先輩がいるけれど、彼の職場での影響力はとても弱い。
カッコいい事を言うけれど行動が一致しないんです。だから日頃の彼を目の当たりにしている同僚には、信頼が全くない。従ってメディア力が弱いのですね。
自分の意見を通すためにも、日々の生活をきちんとして、周りの人達の信頼を得ておく必要があることを改めて感じました。
もう一個、素晴らしいなと感じたのは、「自分の根っこの想いに嘘をつかないことが大事」というくだり。コミュニケーションは上っ面のものではなくて、もっと深い本質的なもの。そのことに気付かせてくれました。
もちろん本書には、具体的で実践的なこともたくさん書いてあります。
僕のように「お前の言う事はよく分からん。 と言われた経験のある人にはきっと役に立つと思います。
Posted by ブクログ
等身大のメディア力をまとうために、
→自分がいつも思っている、他の人の話もする
→正しいとされる意見
これがあることで、
自分が思う正しい意見
→説得力が高まる(意見を聞いてくれる)人が多くなる
→正しい意見を理解した上で考えているから
多くの人は聞いたことのある意見を
自分の口から聞くことで、自分自身の信憑性を上げてくれるのではないか?
!心を込めた早めのリアクションが大切
!共感を得る→話す
→いい印象で話を進められる
メディア力とは、その人固有の「人々との信頼の体系」だ
プレゼンテーション
×スキル
◯ウィル(期限付き)
Posted by ブクログ
概要
↓↓↓
【誰に言われるのかが重要】
今、もう学歴社会は崩れています。
中卒の社会人5年目の20歳:
今、もう学歴社会は崩れています。
この、同じ文章は意味合いが違ってくる。
【伝えなきゃ伝わらない】
「わからない」という状態は「白紙」ではない。
人は「白紙」という状態に耐えられないので、「ああではないか」「こうではないか」という勝手な想像で相手の人物像を決めている。
【信頼の絆をつくる】
「理論」では、絆の橋は架からない。
そこで、「共感」という橋を登場させること。
「意見」と「なぜ」のセットで理論立てて説明すること
【自分でモノを考えるには】
「大きな問い」は「具体的な問い」になおす。
→いつ?→どこで→誰が→何を→どう
【3つの軸で視野を拡大する】
「時間軸」「空間軸」「人の軸」
【考える力の3つの基礎力】
・「問題発見能力」
問いを立てる力
・「多角的思考力」
角度を変えた問いを立てる力
・「論理的思考」
道筋立てる力
【「決め」を打ち出す】
その空気を、独自の問いで角度をつけて切り取ること。
「決め」がないとあたりさわりのないものになる。
【修飾語禁止】
曖昧な言葉で誤魔化さない。
【まずは理解という自己発信すること】
1.相手の発信にリアクションする。
2.頼まれたこと、聞かれたことに誠実に対応する。
3.他人のことなら自慢できる。
【教えようとする人に、共感は持てない】
なぜなら相手の目線が上だから。
・「相手が知りたいこと」を先に、その後、「自分が言いたいこと」を言う。
・「共感」を入り口にする。
・自分の身の丈を越えたもの言いは、逆に、自分というメディアを小さく見せる。
・言葉が通じないのは、通じるだけの信頼関係がないからだ。
【三通りの人間】
・「噂」だけで判断する人
・噂だけでは信じず、信頼できる「情報」筋を調
べてから判断する人。
・現場、現物、本人に聞くなど「事実」を確かめ
てから判断する人
感想
↓↓↓
人間はつくづく感情の生き物なんだなと思った。
話しの通じない相手には無理に付き合う必要はないのかも?とも思ったが、その考えこそ自分も感情で動いているのだなと思った。
結論!
話し聞いてもらいたければ信用されろ!
(これは詐欺師のやり方ですか?)
Posted by ブクログ
問いを持ち、他者と問いをすり合わせることによって通じ合えるのではないか、といったテーマの本だった。問いを立てる力は、主体的に生きる上でとても大事な力だと思う。問いがあるから人は考えて前に進める。問いを見つける方法も書いてあったので、実行に移しやすい。
Posted by ブクログ
"伝わる"話し方、5つのポイント。
1.自分のメディア力を上げる
2.相手にとっての意味を考える
3.自分が一番言いたいことをはっきりさせる
4.意見の理由を説明する
5.自分の根っこの想いにうそをつかない
プラス、個人的に重要だと思った
点ではなく線(=繋がり)で話すこと
を付け足したい。
メモ
・過去、現在、未来の繋がりのある自己紹介をする