【感想・ネタバレ】off you goのレビュー

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Posted by ブクログ

一穂ミチ先生の作品の中で、1位2位を争うほど好きな「off you go」。密と良時の、妹十和子を挟んで三人の不思議な関係性。互いが互いを分かりすぎるだけに、離れようとしても諦めることはできなかった密と良時。子供の頃の繋がりのまま、どこか透明な3人三様な愛情が知的で理性的で大好きです。ずっと想い続けて良かったね。どこまでも、3人で歩いて行って欲しいです。

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2023年08月14日

購入済み

泣ける、大人向けの作品

三角関係というチープな名詞では表せない、儚い命を2人で大切にしている、という感じでした。
「Is in you」のスピンオフで、サブキャラだった佐伯さんで、こんなに素晴らしい作品が書ける一穂ミチ先生はすごい。
最初は受け視点の話と勘違いしてしまい、混乱しました。受け攻めが好みでは無いのですが、さすが一穂ミチ先生、ストーリーは素晴らしかったです。

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2022年07月12日

匿名

購入済み

『is in you』のあのひねくれ者の佐伯が気になりその流れで読了。
歪で複雑な、だけど愛しい三角関係。
四十路の主人公たちの永年のじれじれじわじわと秘めた思いが一気に爆発したあたりから、10代20代30代とは違ったキュンキュンさが味わえた。
どのシーンをカットしても絵になる名映画のような作品だった。


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2022年12月28日

Posted by ブクログ

これの為の前作『is in you』があったんじゃないか…と思える作品です。構成がしっかりしてて、内容が濃い。所々、読んでて悶えるほどの良いシーンがあります。インテリ萌の方にはオススメです。
評価の星の数が割れてるけど…社会のあれこれ経験済な年齢層高めの方が楽しめる作品かも知れないですねw

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2020年09月06日

ネタバレ 購入済み

卓越した描写と構成の傑作

■「off you go」
BLなのですが、女性を含めた三人の特殊な三角関係の物語。随所に回想シーンがあることで幼少の出会いから共にしてきた印象的な出来事が何層にも丁寧に重ねられていて、ともすれば感情移入し難くなってしまいそうな歪な関係に魅力的な説得力を持たせてしまう筆の牽引力は凄まじい。
恋愛面では良時が過去の分岐点に思いを巡らせていくうちに重い蓋をしてきた気持ちが徐々にはっきりとした輪郭を得ていき、密の香港での失恋の告白をトリガーに激情となって現れる構成が巧みでぐいぐい引き込まれました。動揺と嫉妬から急激に気持ちを自覚した良時の「俺の、密」には胸を締め付けられ、終盤に密が十和子に良時の好きなところを口にする場面には震えました。
そして、タイトルが三者三様の思いを象徴していて素晴らしい。回想シーンと現在で三人それぞれ「行けよ」「行っちまえ」「行って」と言う(思う)場面があるのですが、その全てのエピソードにどうしようもなく心を掴まれました。密と良時の発した互いを遠ざける決断の象徴の“off you go”が、十和子の決断によって解放の意味に変わり、これまでの三人の苦しみが溶かされる瞬間は夜明け前のような美しさを感じました。
■「I L××E You」
密視点の幼少期~現在までの記憶の断片集。特に養命酒と柘榴のエピソードがすごく好きです。このまま進んでいたらあわや…の雰囲気にドキドキした、その直後の密の切なさのギャップにやられました。不敵に見える行動の裏で、無自覚で鈍い良時に翻弄されていて歪んだ熱情をもて余していた密がとてもいじらしく感じました。
■「off we go」
経験値がある手練れた二人のなんともアダルトな空気のラブシーンが好きでした。普段お人好しすぎるほど優しい良時が密に対してだけ見せる劣情に、内心密はたまらなくきゅんきゅんしているんだろうなというところが、すごく萌えます。
■「sofar so good」
「ステノグラフィカ」でメインの西口がちらっと登場。密に無視され良時に軽くあしらわれてしまうところがめちゃくちゃツボでニヤニヤしました。密の「お帰り、ダーリン」がかわいいです。

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2020年04月14日

K

購入済み

素晴らしかった

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2019年07月11日

Posted by ブクログ

香港ではただただあて馬だった佐伯さん。正直、私の中では刺身に添えられる山椒のような扱いだった佐伯さんwww
そんな佐伯さんも同人誌の麻雀牌の話でギュンと心をつかまれたんだけれど、まさかここまでギュンギュンされられるとゎwwww  
今だったり過去だったり、ちょっと前の記憶だったり・・・と、ちょっと読みにくいなとは思ったんだけれど、それもぶっ飛ばすくらいのいい話だった。

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2013年09月03日

Posted by ブクログ

佐伯受けだったら萌える。とおもったら本当にどうしようかと思うほどニヤニヤしながら読みました。
四十路のひねくれ親父の受け、たまりません。

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2012年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まずは雰囲気のある表紙買い!タイトルの『Off you go』もいいね。『行っちまえ』って感じで。主人公たちが40代のsweetbitterな恋愛。病弱な妹を間に挟んだ微妙なトライアングル。3人が3人ともお互いのことをすごく愛しているんだよね。その関係がすごく切なくて、なんか抱きしめたくなるようなお話だった。涙は流さなかったけど、泣きたくなるような。受の密が前代稀に見る邪悪な性格でおもしろかった。頭がよくて繊細で怖がりですごくかわいかった。40過ぎのおっさんなのに。感動した!よかった!とか熱く語れる話ではないんだけど、しみじみと心に残るお話だったな。この作家さんを読むのは初めてだったんだけど、ぜひ他のも読みたいです。

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2012年06月15日

Posted by ブクログ

さすがミチ先生。とてもビターなお話でした(///∇//)
もしかしたらミチ先生の作品の中で一番好きかも知れません
楽しませていただきました!

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2012年03月19日

購入済み

や〜またまたイイです。

is in youもんの凄く良かったですが本作も負けず劣らずの仕上がり。BLに夢と現実逃避を求める私としてはオッサン設定は正直キッツイ、肌の衰えとか体毛とかさ〜(笑)でもそんな御託も吹っ飛ぶくらい良かった。少年期の出会いはそれこそ印象悪いとこから入り、妹も共に複雑に絡み合いそれぞれが互いに寄せる愛情が大きすぎて拗れて翻弄され遠回りしつつも結局運命のように結ばれるべくして結ばれる良時と密。十和子は体は虚弱でも人を思いやる強い気持ちの持ち主で、学業は全うしてないのに洞察力が鋭くて、うーん、切ないです。なんでしょうね、思いっきり三角関係なのに不思議に淀んでないとゆーかこんな清い三角関係知らない。お互いが支え合う事により成り立ってる三角形、って感じでしょうか。しっかし密が「あの佐伯」だってのはビックリです、当然攻め様だと思っていたので組み敷かれちゃうとは全くの想定外、イヤむしろ違和感あり?(笑)。一穂さんは語学にも長けてらっしゃいますよね(グーグル先生だったらビックリですが。笑)、毎度英語のタイトルは興味深いし所々に見られる外国語のピックアップのセンスもいい。今回のsofa so goodの遊び心あるタイトルも然り、親指ピキーンです。

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2014年09月25日

Posted by ブクログ

確かに、十和子が主人公のような話だな、と思った。間に過去の話が入ってくるので中々先に進まくって焦れたりもしたが、それが二人の、三人の歴史なんだな、とも思う。
はじめ、「静」は下の名前だと思っていたから佐伯と良時の会話に混乱した。二人の関係を把握するのに時間がかかった。
佐伯の、良時に対する想いが随所に散らばっていて読み返したくなる。佐伯の「ずっと三人で遊んでいようぜ」が後からずっしりとくる。離婚しても、何も変わらない。むしろあるべき姿に戻っただけ、不思議な三人の物語。

西口が佐伯のものまねをしてた、という「良時良時」のセリフをもう一度探したくなった。

タイトルの意味を読んだとき、なるほどと思った。そしてやっぱり読み返したくなる。そんな一冊でした。

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2013年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作「is in you」で振られた佐伯密の話。
前作では、感じ悪いなと思っていたけれど、
今作を読んで、確かにひねくれてはいるんだけど、良時を想う素直じゃない気持ちや、十和子に対する同志のような気持ち(十和子も同じような)
色々分かっていくと、良時の一緒にいたら飽きることがないっていう気持ちがわかった気がした。

一穂ミチ先生の恋愛だけじゃなくて、お仕事小説にもなっているのが、好きだな。

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2023年10月10日

購入済み

私にとってBLはイケメンと美形だけが住む幻のファンタジーの世界なのに40代のおじさんの話なってと初めは躊躇いましたけど、読んでみて本当に良かったです。お勧めします。

#胸キュン #ハッピー #切ない

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2021年05月01日

Posted by ブクログ

幼馴染とはいえ、40代同士。バツイチ。妹の旦那。スワッ…とするキーワードと、お互いを知る時間が長い文七面倒くさいこの三角関係!良かった…ただ、なんとも言えない奥行きがあるお話だった。俗に言う趣深いというやつなのか…密にとって、十和子は自分であり、良時は近くて絶対手に入らないけど2人にとって一番大事な存在だったのかもしれない…うーん、複雑!言い表せない複雑な味わい、好きなタイプ。

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2019年01月02日

Posted by ブクログ

一穂さんは私の中では作品の出来にばらつきがあって買うのに戸惑う人なんだけど、ばらつきというより、好みの問題かも、、と記者シリーズを読んで思いました。

記者シリーズ
『ステノグラフィカ』『off you go』『アンフォーゲタブル』『is in you』
これだけなのかな?
この中で、この『off you go』が一番好き。
シリーズ中、一番「仕事」が出て来なかった話ではあるけどその分、人物の気持ちが良く描かれてたからかな。

時間軸と人の心とのはぎ合わせ作業っていう書き方が苦手な人もいるかもしれませんが、私はけっこう好きです。

まぁ、単純に年嵩のあるキャラが好きッてだけかもしれませんが。

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2014年02月27日

Posted by ブクログ

これもまた個人的に微妙な作品…。
キャラは好きです。背景も良かった。物語としても秀逸で、一穂さんだなーという高揚感はあり。佐伯さんが出てる「is in you」も大好き。なのに。
多分、くっつくまでの過程が薄いのと、受攻が思っていたのと違うのが引っかかってたんだと思う。
それさえクリアできれば素直に推せる作品です。

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2014年06月29日

購入済み

ちょっとイライラしました。

新聞社シリーズなのでかなり期待して購入したけれど、余りに他の作品、登場人物の設定が
違いすぎて正直がっかりしています。
西口×碧のカップル
和久井×望のカップルのような、癒されて行くストーリーを期待していただけに
ただ、つまらないすぎて、後から悲しくなりました。

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2022年02月05日

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