【感想・ネタバレ】陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女のレビュー

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Posted by ブクログ

1巻読み切り。
純愛ライトノベルの名品。
二人の世界がとても辛くて、でも、互いに相手の幸せを祈っている描写が好きです。お薦めライトノベル。

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2018年01月29日

Posted by ブクログ

大きなことが起きるお話ではありません。
一夏、ただ毎朝出逢うだけの少女と少年の、淡い恋のお話。

読んでいて悲しくて、胸が痛くて。何度も本を置きました。

終りが来ると分かっていて、
どうしてそれでも惹かれていくのでしょう。

絵を描くことで自分を支えている少年、陸。
彼は最後に、初恋の少女を画布に写し、賞を取ります。

彼はきっと孤独の中で自立して、名のある画家になるかも
しれません。

その受賞と、彼の想いを受け取る千星も、今のまま
ひとりで日常を丁寧に生きて、多分進学し、いずれ
静かな家庭を持つでしょう。

いつか届けば。

そう願いながら、きっと彼女たちは
名実ともに大人になっても、思い出の夏にしかなりえない。

けれど…。

なんてきれいな夏。
清冽で、淡くて。おとぎばなしはいつもかなしいと
決まっているなら、これもまた。

荒れた言葉は出てこずに、食事や小物や、風景や
全てが綺麗です。

ただ、世界を握りつぶす大人たちの存在だけが
どうにもならない闇の色を しています。

文学少女やヒカルより、こちらのお話が野村さんの本質
だと思います。どうかお手にとってみてください。

せつなく。悲しいお話ですが。
ラムネの瓶を陽に透かすような、薄青のおはなしです。


私はどうして あなたに出会ったのかしら。
いつかお別れの時が来るなら
何も知らずにいたら良かったかしら。

だけれど、あなたと見たあの空は ひかりは。
いまも目を閉じれば。

揺れる白いスカートの裾
空に舞った麦わら帽子

あなたのそばには どんなひとがいるのかしら。

あなたの手はもう触れないのに
私は

あなたをいまも。

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2015年03月08日

Posted by ブクログ

野村先生の久々の読み切り作品。
ずっと温めておられた、というかなかなか日の目を
浴びさせてあげられなかった作品だそうですが、
良い意味で納得しました。

これは良い意味でラノベでなくていいというか
ジュブナイルです。狙った要素やあざとさも何もなく
(強いて言えば昔の少女漫画の読み切り風)
ファミ通文庫より「青い鳥文庫」などが似合いそうな
作風です。
安易に甘口にせず、余韻を残す終わり方もとても素敵です。

一見時代錯誤にも見えるアナログなお話ですが、
今の時代だからこそ、
「相手を知ろうとしないと勿体ない」と思わせてくれました。
意外とこれはデジタル化した今の時代のほうが
少なくなっている気がしますから。

あと「自分の尺度だけで計っていていてはいけない」
かな。
ヒロイン・千星ちゃんのあの姿はこっちのほうがいいと
思った方が多いかと。
意外と自分の目と他人の目にはそれくらいの違いがあるかも。

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2014年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

girl meets boy. 一目惚れして遠くから少年を見つめる、引っ込み思案な女の子。少年もシャイで、バリバリ好意をもってるのに、少女にはぶっきらぼうな対応。でも、お互いの行動の一つ一つに思いをめぐらし、妄想する。うん、初恋ですね。
昭和の頃の少女マンガを読んでるような、懐かしさ、甘酸っぱさ感じる、懐かしい小説でした。読後感も爽やか。
売れっ子作家の自己満足な小説でしたが、私のようなファンにはたまらない一冊となりました。

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2014年07月05日

Posted by ブクログ

平凡な話である。地味な話、と言い換えてもよい。
だが、私は、この物語を心底愛している。
この話は、砂浜を歩きながら、可愛らしい貝がらや、水にぬれてきらきら光る海ガラスを拾い集めているような話だと思う。もしくは、春の田舎道を歩きながら、そこここに割く小花を詰んでいくような話だ。
ささいな、小さな、気づこうとしなければ見逃してしまうような美しいものを、ひとつずつ見つけていくような、そんな話だ。
壮大な物語ではないけれど、優しい気持ちになれる。そういう物語である。

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2016年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夏休み、別荘へやってきた女の子とその近くの村で新聞配達をする男の子の話。
互いが互いの身を思う姿に心を打たれた。
展開的にくっつくのかな?と思ってたらそのまま二人は離れるのだけど、最終章で見せた男の子の行動とその結果を読んで、ああこの作品はこういう終え方のほうがいいんだなっていうのを深く実感した。
くっつききらない、ということもありなんだなとひしひし。

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2014年10月31日

Posted by ブクログ

別荘のお嬢様と新聞配達の少年のひと夏の淡い恋。お互いに想いあっているのにね…もどかしい。確かに少女漫画っぽい感じ。「一番素敵なメモリー」で、作品のタイトル…区切りをつけてしまってるのかな。

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2015年03月22日

購入済み

先生の「文学少女」が気に入ったからこれを買って読んてみたが、作風が違った。期待した衝撃性もなくあっさりと終わっていた。

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2021年05月08日

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