感情タグBEST3
Posted by ブクログ
兄妹二人、児童養護施設で育った小沢裕輔は、誤ってラーメン店主を殺害してしまう。
しかし、彼は、警察に出頭せず、逃走を図る。
いったい、彼は、何のために逃走を続けるのか?
その目的とは?
序盤から、スリリングな展開が続きますが、やがて見えて来るその目的とは?
そして、兄想いの美恵子が知った驚愕の真相とは...
登場人物の全てが、自分ではなく、人のために行動しているんですね。
後半、美恵子と母・文恵の対面は、盛り上がります。
薬丸作品は、読後に考えることが多いですね。
関係者の今後は、辛いことも多いと思いますが、少しでも幸多かれ、と願います。
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不幸の連鎖とスピード感のある内容で、ページをめくるのがドキドキした。
読み終えて 人は守りたいもののために、これほど強くなれるものなのだろうか……。
と考え深くなってしまった。
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憎しみと愛しさが見え隠れする危うい関係性だからこそ家族は時に思いもしない方へ流されてしまうのだろうか。
言葉がでない、動けないそんな不思議な読後感だった。
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ラーメン店で起きた殺人事件。
ここが謎の事件解明へのスタートとなった。
21年もの歳月は思春期を挟んだ人間にとっては非常に意味のある時間であり、その間に起きた事実を知った時の心の動揺は計り知れないものがあると思う。
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あんなに優しいお兄ちゃんが、不可抗力かもしれんけど、人を殺めて逃げるなんて!
それには、深い訳が…
20年以上前の事件の真実が今解き明かされる!
逃げてる訳ではなかった!母親に会うため、真実を知りたいためやった!まぁ、周りからは、逃げてるとしか思えんわな。
しかし、親!何とかならんかったんか?どんな事情があっても、子を手離したらアカンって!
色々言いたいやろうけど、アカン!アカン!
確かに犯罪者の子として生きていくのはツライかもしれんけど。
「たとえどんなツライ真実があったとして目をそらさない」(解説より)
これや!これしかないねん!
目をそむけても、いずれ見えてしまう。でも、自分の意志で見ないと!
最後に母親に会いたい理由は、思ってたのと違ってた(⌒-⌒; )
薬丸さん!いつも、いつと、重たい話ありがとう〜。゚(゚´Д`゚)゚。…今までのよりは少し軽いか…
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傷害致死で指名手配の男の逃走劇
男の妹や友人、刑事など視点は都度、変わり
それぞれの状況や思いが語られる
追う側追われる側の両方から楽しめました
徐々に明らかになる事実そして終盤と
流れに乗って読み進められました
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カテゴリを家族としましたが、家族よりも強い絆があるということがテーマの1つであると思いました。この結末は悲しいと同時に若干の光も射してはいますが、それだけに最初になぜお父さんを殺してしまったのか、そこから何故逃走してしまったのか、100%理解することが難しい。。自分だったら果たしてそういう心境になるのかどうか、まったく予想だできません。今回文庫本で読みましたが、単行本は全く違うようなので、そちらも気になります。
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謎めかせようとするのでイマイチ解り難くもたつく感じ・・・まぁ、わかるっちゃわかるし、一気読みではあったんだけどww
薬丸さんの小説にしては、ちょっと設定に無理があるかな~?って感じ。
兄、いくらなんでも乱暴すぎだし。
被害者、簡単に死んじゃい過ぎだし。
妹、出自に疎すぎだし。
母、うーん・・・。
文庫化の際、単行本と全く違うと言わしめるほど全面改稿してるらしいので、単行本も読んでみなくちゃだわーw
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入ったラーメン屋で店長を殺して逃走した小沢裕輔。
妹美恵子を始め多くの人に迷惑をかけ、
罪が重くなるとわかっていても、逃走する裕輔には、
果たさなくてはいけない想いがあった。
次々と明らかになる謎に読む手が止まりませんでした。
途中までは最高評価をつけたい内容でしたが、
最後まで読んで、殺してしまった理由や逃走した理由があまりに弱くて、少々残念。
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殺人後の”逃走”。ありがちな展開でスタートするのだが、逃走犯・小沢裕輔が逃走していたのは警察からでなく逃げられない運命からの”逃走”だったのか。。。孤児院で一緒に育った妹・美恵子への愛、そして幼い頃の記憶しかない両親への思い。。。薬丸さんのミステリーがますます好きになっちゃう作品です。
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一筋縄ではいかないストーリー展開に、満足した。死亡した店主・秋山正一の正体、死に瀕した時に呟いた「約束を守れなくてすまない」の意味、そして誰に掛けた言葉なのか? 白浜・円月島を描いた貼り絵から浮かび上がる真実は、思わぬ展開を見せる。一気読み必死だった。
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「天使のナイフ」が良かったので、引き続き読んでみた。
あとがきを読むと、こちらは全面的改稿された作品らしい。
原作品と読み比べしたいかな。
内容は、読みながら「白夜行」を思い出した。何となく。
最初で最後の家族旅行。幸せな記憶と、悲しみの記憶。
母の行方を探す主人公の執念が苦しい。
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ラーメン屋を訪れ、店主を殴り殺してしまった犯人が逃走する。
逃走中に少しずつ明らかになっていく犯人を取り巻く人たちの過去…
背景はややベタな感じはするが、複雑に絡み合った真実は読み応えがあった。
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薬丸岳先生の作品が大好きです。
刑事のまなざしは今でも10選に入れるほどで、どの作品も人間の原罪について深く考えさせられる作風が本当に大好きです。
この作品もいろいろ考えさせられました。
良作だと思います。
しかし!ヒロインが!!
私の大嫌いなタイプだった!!!!笑
守られることを当たり前だと思い込んでいる上に、それを無自覚に享受している甘えったれの女。
この期に及んで自分が傷つくことを恐れて逃げるのか!と何度もイライラしました。
とにかく精神年齢が幼すぎる。
20代でその思考?は?赤ちゃんでは????
ってなりました。辛辣ですみません。
ヒロインが嫌いなタイプすぎて集中して読めませんでした。
個人的な好みの問題です。
作品は良作です!!(2回目)
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なんか登場人物みんなが可哀想すぎる。
個人的には篤史が一番可哀想だった。スノードームをお土産に持って帰った時の衝撃。その後身寄りもないし、美恵子にも頼られないし、脇役だし、なんだろう、可哀想すぎる。
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家族という最小の幸福追求単位が崩壊しつつある、否、崩壊しているところもある日本において、家族の絆を問う本作。登場人物、それぞれのモノローグ移行フェーズがスピード感を生み出し、どんどん引き込まれる。ただ、始まりは所有欲求なんだよなぁ。存在欲求が満たされることで幸せを希求する世の中に移行するには何が必要なのか...。慎ましやかに生きようよ。
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タイトルにも惹かれるし、最初の方の展開はワクワクさせられた。徐々に謎が解明されるが、何故逃げるのか、妹に隠す必要あるのか、など共感できないところ多々あり。惜しいなぁって感じ。
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評価は3.
内容(BOOKデーターベース)
死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた21年間はなんだったんだ?傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていても彼は逃げ続ける。なんのために?誰のために?渾身の全面大改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!
流石の自分でも謎解きは容易に出来た・・読みやすいが全体的に薄い内容であった。もう少し誰かにスポットを当てて個性を出しても良かったのでは?全員特に印象に残らず。残念。
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人を殺して逃走する兄。何のために逃げているのか?何が目的なのか?そこには妹を守って生きてきた兄の大きな覚悟があった。兄と妹の過酷な境遇も浮かび上がってくる。逃亡を続ける兄の足跡を読みながら辿っていくと驚愕の事実がみえてくる。
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切なく、救われないミステリー
しかし、ちょっといろいろ引っかかりました。
兄妹愛、家族愛を下地にした逃走サスペンスです。
ラーメン店で見つけた店主にたいして、
「どうしてあんたがここにいるんだ」
と殴り倒していしまい、結果、傷害致死させてしてしまった兄。
そんな兄の母親は、21年前に父親殺しの罪で刑務所に服役。その間、兄と妹は孤児院で育ち、今まで、不遇な生活を送ってきました。妹思いの正義感の強い兄。
そんな兄が、なぜラーメン店の店主を殴り倒したのか?
そして、自分が刑に服すことによって、妹が一人ぼっちになる前に、服役後の母親を探しだすことを決意して逃走。なぜ、母親を探し出すのか?
警察に捕まる前に明らかにしたいことはいったい何なのか?
そして、21年前の事件の真相とは?
兄を追う警察、兄を慕う妹も兄を捜して自らの過去と向き合いながら、真実を探し出していきます。
そして、ついに明らかになる真実。
といった展開ですが、ちょっと違和感があって、うーんっていう感じ。
全体の設定にちょっと無理がある
さらに登場人物のイメージとその台詞にギャップあり..
という感じです。
それぞれが罪を犯してまで、さらに罪を重ねてまで守ろうとしたもの。わかるんだけど、うーん、切ないなぁ...
Posted by ブクログ
久しぶりの大好物のサスペンス!主人公が感情を押さえきれず殺人を!実は他に殺人犯がいた!と いった展開かと思ったけど、それはなかった。^^;しかし、その後の展開はさすが薬丸岳と思わせる内容へ!家族とは!人それぞれの過去とは!人間の絡み合う関係性と血が混ざり合う葛藤のディテールが細やかに描かれている。物悲しいものがたりのようで実は前へ進むための活力が家族愛とともに描かれている。^ ^