【感想・ネタバレ】シャクチのレビュー

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Posted by ブクログ

 秦の始皇帝、項羽と劉邦、漢の武帝の時代にわたり、巨大な権力に一人立ち向かい続ける不死身の男シャクチの活躍を描いた大河伝奇小説。

 700ページを超える大作でしたが、読み始めたらその長さが気にならなくなるほど、この物語の世界観にどっぷり浸かっている自分がいました。

 中国の歴史についてはそれほど詳しくないのですが、司馬遼太郎著「項羽と劉邦」を読んでいたので、その時代の人物が出てくる所は特に読み応えがありました。

 時間も空間もスケールが大きく、歴史上の人物だけでなく、作者お得意の妖獣、怪獣が登場する中で、一人の男が巨大な権力に闘いを挑む姿が描かれ、ヒロイックファンタジーとしても、これほど想像力を壮大に働かせた作品は、あまりないのではと思うほどでした。

 また、エンターテイメントの側面とともに、日本・韓国・中国という大きな視野で歴史を描いている展開は、まさに21世紀の今の時代を考える上でとても重要な要素ではないかと改めて考えさせられました。

 その他、文明と野蛮との対立も重要な要素になっており、未来への警鐘としてとらえることもでき、この作品からさまざまなことを受け取ることができました。

 小説の醍醐味を思いきり味わえたことで、自分にとって忘れられない作品の一つになりました。

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2014年08月26日

Posted by ブクログ

最初、読んだ時は、体調不良だったのか、10ページぐらいで睡魔に襲われて、断念してしまったけど、3年後に読み返したら、凄く面白かった。

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2022年04月19日

Posted by ブクログ

歴史の狭間にヒーローをおくファンタジー作品。シャクチめっちゃがたいよくて強いんだけど、それがオオヤマトの国から来てるってのがなかなかイメージしづらいけどね。西の国のビジュアルで読んだ。さらにヘビって色白の切れ長の目の知的なイメージだけどシャクチは獅子のような感じなのね。まあでも、贅沢ですよ。国が滅ぶ場面にたくさん立ち会うシャクチなんですが、プロットをあげる段階で秦の始皇帝と項羽と劉邦と漢の武帝と出会うことにするぐらいにしときゃいいのに、冒頓単于とか司馬遷とか出てくる出てくる有名人!!日中韓の歴史をさらりと知ってるぐらいの人にオススメ!捏造歴史小説とゆわれるのもしれないけれど、ファンタジーなんだからありだよね。この本読んでから卒論にとりかかったら想像力豊かになってもっと面白くなったかもね。

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2014年12月01日

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