【感想・ネタバレ】喜劇悲奇劇のレビュー

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Posted by ブクログ

奇術、猛獣使い、アクロバット、危険術と、バラエティショウを一杯に詰め込んだショウボート。
港々を回航しながら興業をうっていこうという趣向だ。
ところが初日を明後日に控えて殺人事件がおこったのだ。しかも連続殺人が・・・。
そのうえ被害者には奇妙な共通点があった。
回文の名前をもつ―つまり上から読んでも下から読んでも同じ名前になる人物が、次次と殺されていったのだ・・・。

初泡坂作品。
ずーっと気になっていたのですが、残念ながら今月鬼籍にはいられてしまわれました。
一人追悼特集です。

タイトルも各章の章題もすべて回文、作中にも多くの回文が出てくるという知己にあふれた作品。
泡坂さん自身も奇術を愛されていたということで、とても楽しんで描かれたように感じました。

しかし肝心の殺人のほうはすぐに犯人がわかってしまいまして・・・。
あと読み進めるうちに被害者たちのミッシングリンクも。
ですのでその後は物語を楽しむという方向になってしまいました。

昭和57年に出された作品。
カドカワノベルズを久しぶりに目にしましたよ~。
中学校の頃はカドカワノベルズの赤川作品を貪り読んでいましたので、とても懐かしかったです。

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2010年10月09日

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