【感想・ネタバレ】白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(上)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

九州の熊襲を征討した倭建(ヤマトタケル)は大和に戻った。愛する弟橘媛に若建が生まれ、しばし平穏な日々を送ったのも束の間、倭国統一を目指す父・オシロワケ王(景行帝)は、三輪王朝に服従しない東の国々を討つことを建に命じる。東征を前に、叔母で巫女王の倭姫王は、神宝の剣と、火打石、薬を授け、建を励ました。伊勢の朝日雷郎を平定し、尾張に入った建を、首長・音彦の娘で妖しい魅力を湛えた宮簀媛が迎える。日本最古の英雄を、雄渾な筆致で活写する壮大な歴史叙事詩、「白鳥の王子ヤマトタケル」の第三弾、遂に文庫化。

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2012年03月22日

Posted by ブクログ

膨大な量ではあったが、
黒岩ヤマトタケルに魅せられて
時には寝る間も惜しんで一気に完読。

ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

筆者の解釈ではあるが
これこそが事実だったように思えてならない。

というか、こうであってほしい。
そう思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。
自分のこの嵌り具合からして、
おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^;

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

大和の巻,西征の巻に続き,倭建が駿河を勢力下に置く廬原王(イオハラオウ)が居る倭の国の東方の平定に行く話。
九州の熊襲征伐では武勇一辺倒だった倭建だが,東征へは始めは乗り気でなく,戦を行うことに嫌気を持っていた。
しかしながら,倭建の父であるオシロワケ王は建を嫌い,東征に向かわせ,出来ることなら殺されてしまえばいいとさえ思っていた。
これは,オシロワケ王のほか,物部十千根などの陰謀でもあった。
だが,倭建の戦の強さもさることながら,西征,東征での度の間に人望にも磨きがかかり,東征では戦というより,王者としての風格・徳により東方の部族を従えていった感じである。
最後にイオハラ王も倭建に従うのだが,その際に見えた不二(富士)山について倭建はこう言っている。
『今一度不二山を見よう。見れば見るほど吸い寄せられる。雄大な山,神秘な輝き,それだけではない,不二山は他の山と連なっていない。一人で立っている。そこに惹かれる。』
全2巻

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2009年10月07日

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