【感想・ネタバレ】翼はいつまでものレビュー

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 十和田にある中学校。中学2年の秋から中学3年の夏までの1年間。神山久志と斎藤多恵のプラトニック・ラブを見事に描いた作品。青春は無条件に素晴らしいと改めて思いました。感動しました。川上健一「翼はいつまでも」、2001.7刊行、2004.5文庫化。

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2022年02月14日

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学生時代の青春物語というのがふさわしい感じの作品。

舞台はビートルズが日本に浸透し始めた時期ということで、時代的な古さはあるものの、話は抜群に面白かったです。

話の内容がとてもよく目に浮かぶ作品でした。

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2020年11月02日

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 青春小説の王道!

 若い人が読めばもちろん感動するでしょうし、年配者が読んでも昔を思い出して心を揺さぶられるでしょう。

 あるいは自身に思い当たることがあって、恥ずかしくて「キャッ!」と叫ぶ人がいるかもしれません。

 それにしても若いということはうらやましいですなあ(ああ、年寄りのようなことを書いてしまった……)。

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2016年10月08日

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若者が成長する姿を描いた小説が好きなんだと言うてたら「これ読んでみ」と薦められた小説だが、これはまさに少年の成長を描いた小説の基本形とでもいうべき王道を走っていて気持ちよい。

読んでいる間はすっかり主人公の神山君になりきってしまい、大人への不信に怒り、反抗的ダンスパーティに興奮し、童貞卒業企画にニヤニヤし、野球部員との友情に熱くなり、何よりも淡いけど一直線な恋に心ときめいた。

そして読み終わったとき、主人公よりも、彼らが反抗したり不信感をもったりした父親や先生やその他の大人たちの気持ちを斟酌している自分をみつける。普通なら「若かったあの頃は良かったなぁ」と思うはずなんだけど、そうじゃないのがこの小説のキモ。

若者が大嫌いな大人の事情を理解してしまった我々(と括ると不遜か?)に送られるエールを感じ、これおっさんをターゲットに書いたんじゃないか?と思える、世代を超えた青春小説の傑作なのである。

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2014年05月23日

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中学生が主人公の小説なんて、好んで読まないけど、読んだらなかなか切なくて良かった。
最近、自分と同世代か年下の作家さんの小説ばかり読んでいたけど、この小説の著者は1949年生まれとだいぶ年上。物語の舞台も昭和の田舎町で、中学校の先生も暴力や暴言当たり前。(昔はそうだったよなぁ…ぞっとする)。ビートルズが流行りだして、中学生が歌っていると、「ビートルズなんて歌ったら不良になる!禁止!」って言ってる笑。今じゃ滑稽だけど、実際そんなことしてたのかな。
例えば今、中学生にスマホを学校を持ってくるなって禁止するけど、時代が変わったら、「なんであんな便利なものがあるのに、学校で使わせずに禁止してたんだろうね!ばっかみたい!令和の教員ってバカだったねー」ってなるかも!?
まぁそんな時代の中学生の少年が、教師に反感を覚えたり、父親に対してモヤモヤしたりしながら、ビートルズの歌に出会ったことでちょっと大人になっていく物語です。
ちょっとした気持ちの持ち方の変化で、パッとしなかった中学時代が輝きだす。女のこともしゃべれるようになって、学校では暗くて目立たなかった少女の、別の面を夏休みに知る。ピンチに陥ったとき、父親が現れ、助けてくれて、黙って去っていく場面とか良かった。
普段、解説とかあんまり読まないけど、角田光代さんが解説書いてたんで読みました。中学生であるということの苦しさ、自分は中学生には絶対に戻りたくないということが書かれていてとても共感した。私は特に中学時代に嫌な思い出があるわけじゃないけど、それでも中学時代には戻りたくないと思う、その理由が角田さんの文章でなんだかしっくりと理解できた。
だけど中学時代にはこんなふうに、多くの人は、苦しみながらも、色々な新しいことに出会って、成長してきたんだなって思った。逆にそういう時期がないと、大人にはなれない。
近未来を描く物語もいいけど、今更昭和っていうのも(先生たちの横暴さにはイラっとするけど)いいなと思いました。

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2023年08月04日

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神山久志
青森県十和田市立南中学校。補欠の野球部員。捕球までは完璧だが、ファーストへスローイングしようとすると弱気の虫が出てしまう。三年でレギュラーになった。

輪島
補欠の野球部員。あだ名はおっさん。吃る癖がある。視力が弱くてボールがよく見えないから打つことも守ることも投げることもうまくいかない。

力石
補欠の野球部員。集中力がなくていとも簡単にエラーしたり三振したり、ランナーになってもくだらないポカでアウトになる。そのくせすぐふてくされてしまう。三年でレギュラーになった。

中川
大学を出たての体育の教師。野球部の顧問で監督。神山たちの担任。大学で二塁手をしていた。

工藤
野球部副キャプテン。神山の一学年上。

東井
キャッチャー。一年の時に札幌から引っ越してきた。

杉本夏子
音楽部。杉本内科病院の娘で、色白で長い黒髪のものすごい美人。勉強もできる。

桜田
野球部員。

小林則子
大学を出たての新任の音楽教師。

神山ちよ子
久志の亡くなった母親。

神山伸二
久志の弟。

阿部貞子
久志と同じクラス。でしゃばり貞子。

斉藤多恵
久志と同じクラス。一年生の冬に埼玉から茶太郎ばあちゃんの家に一人でやってきた。

西原静子
一年の時の音楽教師。ツンと気が強そうな顔をした冷たい感じのおばさん。

田口
新人の体育教師。中川の大学の後輩で、学生時代は相撲部員とした活躍していた。

桜田
野球部のキャプテンに選出された。

笠原
キャプテンになりそこねたレフトで四番バッター。

笘篠
ショート。

村木
ピッチャー。

松岡
ファースト。

伊東
セカンド。生徒会長。

小田島千枝
クラスメート。

岡田里子
クラスメート。

大川
バスケットボール部主将。

佐々木
体操部キャプテン。

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2023年05月09日

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