【感想・ネタバレ】格差と貧困のないデンマーク 世界一幸福な国の人づくりのレビュー

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Posted by ブクログ

デンマークがなぜ、幸福度ランキングで上位にいるのか
その理由がデンマーク人の生き方や価値観、それを育んでいる教育を知って、「なるほど!」となった。

デンマークと日本における、最も大きな差というのは、「人は人、自分は自分、だけどみんなで幸せになろうよ」という考え方が根付いていることだと思った。そして、その考え方は、競争や強制、慣習に捉われ格差や劣等感を生み出す日本の社会システムと比べると、誰もが生きたいように生きられる環境を生み、デンマーク人の幸せを支えていると思った。
日本人は人の真似や与えられたことはしっかりやることは得意だけど、環境や周りの人の同調圧力のせいで「自分らしい人生」を生きることが難しい気がする。とりあえず高校に行って大学に進めたら進んで、いざ就職となるとやりたいことが見つからないとなる。
だからこそ、エコフで出会った江利川さん夫妻やみらいずworksの角野さんのような、やりたいことを仕事にしている人はそんな日本にいて、とても生き生き輝いて見える!


デンマーク
小学校に入る前から自己決定や意思表示の機会を与えられる→いろんなことを伸び伸びとやれる→好きなこと、やりたいことを早くに見つけられる→楽しい、幸せ
日本
「なんとなく周りがやってるから」とか「親や先生に言われたから」と言った理由で勉強などをすることにより、「自分で決めてやりたいからやっている」という意識よりも「誰かにやらされている」という意識が強く働き、結果的に上手くいかず、もちろん上手くいったとしても楽しめない。→つまらない

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2019年12月27日

Posted by ブクログ

日本の教師は「静かに!」デンマークの教師は「聞こうね」
一例ですが生徒に対する教師のスタンスの違いと義務教育の考え方、制度の違いは非常に面白い。
デンマークの教育は確かにいいんですが一方で日本の教育が悪ではなく、日本の教育の強みはどこでそれを活かす政策って何か?を考えさせられる。

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2011年03月06日

Posted by ブクログ

博士号をもっている大学の先生や医者は少ない。専門の研究職でないかぎり必要ない。
高校も大学も卒業試験がある。合格すれば一定の力があるとみなされる。
正規の仕事は資格がないとできない。
消費税率は25%。25%以上は世界で5か国。
世界一税金が高い=教育費、医療費は無料、年金も政府支給。社会保険料はない。税金だけ。高福祉高税。
転職は当たり前。毎年3割が転職する。平均6回程度。自分の得意技を生かせる職場を求めて転職する。
セーフティーネットと職業別組合のバックアップがしっかりしている。
他の職業につこうとおもったら教育がいる。事務職でも同じ。その間は、国と組合から失業保険が出る。4年間。
公務員の場合、部長と一般職員では給料差は多くない。民間では違いがあるが、累進課税が強いため手取りはあまり変わらない。
スカイプはデンマーク人の発明。
会社は社会保険の負担がない。医療費は無料なので医療保険の負担もない。個人が収入の8%の医療保険分担金を払う。フレキシブルな働き方に対応できる。
ALSの場合、人工呼吸器を自分の意志で外すことができる。
金銭的に生活に困ることはない。自殺率が高いのは過去の話し。
高校に進学するのは約半分。
教師は人気がある職業。教育大学の募集定員は、動向を見ながら国が決める。高卒から20%が入学、社会人から80%、試験では決めない。高卒の国家試験くらい。
大学で即戦力の実力をつける、弱者を助ける、実力を身につける、を学校で教えている。
6歳まで保育園や幼稚園。これは有料。1/3を負担する。
働いている女性は7~8割。働いてなくても保育園に入れる。保育園か保育ママ。
日本では義務教育、デンマークでは教育の義務。ヨットで世界一周していても自分で教育できればよい。
国民学校は0年生から9,10年生まで。一クラス28人まで、平均19人。
音楽、体育、美術など資質によって結果が影響されるものは評価しない。
14歳で将来の職業について、体験、考える。医師になりたければ、それから頑張れる。「私は何になれるんだろう」というガイドブックを参照する。
10年生という仕組み。浪人に似ているが、将来のことをじっくり考えるため。
高校は大人の集団。いくつになっても入れる。入学試験はない。卒業試験の成績がいいからといって入れるわけではない。
スポーツ推薦はない。高校、大学の授業内容を理解できる人しか入れない。
高卒は、高卒国家試験を合格したエリート。進級にも試験がある。
学士が必要な職業には専門の大学がある。弁護士、高校教師、医師は修士号が必要。
入学試験はない。応募人数が定員をオーバーしたときは、適格基準順に入学を決める。
大学も専門学校も国が定員を調整する。
イブニングスクールがある。社会人の余暇活動教育のため。12人以上希望者がいると教室をつくらなけなければならない。語学、スポーツ、料理、ガラス細工、絵画、ダンスなど。
国民学校、高校には運動クラブ活動はない。
国民大学=デンマーク特融の学校制度。17.5歳以上の成人を対象とした全寮制、誰でも入学可能。なんの資格も得られない、試験もない。人格を高めることが目的。人生の学校と呼ばれることもある。
国民学校では10年間で連帯感と民主主義を学ぶ。
国家予算の15%が国民教育。日本は3.3%。デンマークの教育の義務の目的は国に必要な人間味のある人を育てることが目的。知的レベルを上げることではない。少数派の意見も尊重する柔軟性を身につけさせる。
デンマークの保育の昼寝は外で。寒い中でも晴れていればダウンを着込んで昼寝する。
国民学校を卒業する9年生までは試験はない。確認テストはある。
全体の知的水準は気にしない。個々の能力を延ばすことを大切にする。
日本の学生はすぐに答えを教師に求めようとする。
自己決定力を身につけさせる。
幼稚園に時間割がない。幼稚園から意思表示することを教わる。
おやつは果物を持ち寄って分け合う=連帯感を学ぶ。
日本では進路を考えるのが遅すぎる。何も思いつかない。高校や大学を出ることに集中するから。自己決定力がない。
デンマークには学習塾がない。塾が産業になるほど需要がない。
市議会議員の立候補は多い。仕事を持ちながらなので給料はない。時間給や交通費は支払われる。市長は市会議員から選ばれる。給料はある。選挙権、被選挙権とも18歳。
ホームレス用のホームはある。それを利用しないのは自己決定。
麻薬患者にヘロインを支給。賛成意見が多かった。
デンマークでは過保護や過剰サービスがない。自分のことは自分で面倒を見る。過保護はいい結果を生まない。
給食はない。自分で弁当を作る。最初は親に手伝ってもらって。2年生くらいになると自分で用意する。弁当をつくらなかったら昼に食べるものはない。自己責任。
公務員にしたがる親はほとんどいない。自分で自分の人生を歩んでもらうことを願っている。
社会で必要なものは学歴ではなく、技術を身につけた実力であることを認識する必要がある。
生活態度は家で教えるもの。挨拶、マナーなど。
料理は大皿で出される。自分が取ったら隣の人へ回す。女性が男性に料理を取ることはない。過保護。
18歳で経済的にも独立する。大学へは奨学金で自分で行く。授業料は無料。

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2021年01月18日

Posted by ブクログ

デンマークのポジティブな面が明るく描かれた本。単純に、「いいところばかり書いている」「日本に当てはめるのは難しい」と言うのではなく、こういう生き方・考え方もあるんだと学ぶのにはいい本だと思います。著者さんの、デンマークに行くまでの話、行ってからの生活を講演会の記録で見ましたが、自由に生きられているようで、いいなぁ。

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2013年10月12日

Posted by ブクログ

名前は知ってるけど、どんな国でどんな制度なのかは知らなかった。
完全な福祉国家で、かなりの税率があり、それぞれの職種によって大幅に給料は変わらず、給料の高い人が社会的弱者を助けるという、考え方が国民に浸透していて、不満がほぼないという事にビックリした。
また、就学前教育や学校教育のあり方の違いにも驚いた。

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2013年05月19日

Posted by ブクログ

教育の大切さを再認識させられる本。日本の高校、大学の存在理由:なりたい職業につくのに本当にその知識は必要ですか?大学を卒業しても何の仕事をしたいかわからない人もいる日本、中学に自分のなりたい仕事を見つけその仕事につくために必要なことを生んでいくデンマーク。教育者になる方法、大学を卒業して教師になり学校という世界しか知らずに教育者になる日本、一回社会人など社会を学んだあと、資格を取り教育者になるデンマーク。素晴らしいと思う教育のシステムを学べた。

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2011年10月22日

Posted by ブクログ

リターンを求めるならリスクがついて回ると云うごく当たり前のお話。

高福祉には高納税がついてくるし、国民全体で幸福を求めるなら、自分自身の幸せを、そして周囲の幸せとは何かを考えなきゃいけない。真剣にね。

デンマークの高福祉で幸せな人生を求める歩みを、ツギハギだらけの年金制度とつじつま合わせの増税でカタチだけ取り繕っても追いつけやしない。

自分にとっての幸せのカタチすら分かってないし考えたことすらない人が多い日本より、デンマークの取り組みの方がフツーだと思えるのは隣の芝生だからだけじゃ無い。

ひとりひとりが自分の目先のコトしか考えなくなったら政治家が自分のコトしか考えなくなっても当然でしょ。

年金を払うだけが老後の準備じゃない。選挙に行くだけが政治参加じゃない。それは、はじめの一歩。

もう一歩踏み込めば気付けるはず、未来を創るのは政治家じゃなくてひとりひとりの頭の中だってね。

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2011年10月21日

Posted by ブクログ

大学の恩師に久しぶりに連絡を取ったら、薦めてくれた本。
とてもためになる本であった。
日本の教育の問題点を、かくも鮮やかに描き出している本も珍しい。
教育関係の職に就きたい人には、一読を薦める。

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2011年04月28日

Posted by ブクログ

【読書】著者は渡欧して福祉を学んだ専門家。読む限り、デンマークには国民一人一人の自立精神に根ざした国民性を感じる。それを特に教育という視点から論じている。子供は国の宝。いわゆるキャリア教育の重要性を痛感。

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2011年03月05日

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