【感想・ネタバレ】植村直己と山で一泊(小学館文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

雑誌『ビーパル』のスタッフが「植村直己」との一泊二日のキャンプを通じて体験談を聞いた『植村直己と山で一泊 ―登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話』を読みました。

『マッキンリーに死す―植村直己の栄光と修羅』、『北極点グリーンランド単独行』に続き「植村直己」関連の作品です。

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「世界のウエムラ」が語る最後のインタビュー。

1983年5月8日、9日ビーパルのスタッフは「植村直己」と一泊二日のキャンプをした。
日本人初のエベレスト登頂をはじめ五大陸最高峰登頂、北極圏1万2千キロ犬ゾリ走破、北極点単独到達などさまざまな偉業を達成した冒険家は、つかの間の休みを心から楽しんだ。
焚き火に顔を火照らせながら、それらの冒険を振り返り、これからの夢を語った。
翌年冬、マッキンリーで消息を絶ってしまう彼にとって、これが最後の世間話になってしまった。
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「植村直己」がマッキンリーで消息を絶つ約9ヶ月前の貴重なインタビューを中心に構成した作品で、インタビュー以外に「植村直己」が実際に使用していた道具の紹介や、

ミュージアムの紹介、

年譜等も加えた「植村直己」好きには堪らない作品となっています。

 ■写真 最後の休日
 ■インタビュー 植村直己と山で一泊
  ・第一章 僕は魚の頭専門みたいです―極地での食事
  ・第二章 やっぱり人がいちばん怖いですね―冒険について
  ・第三章 冒険が職業としたらかなり水商売的なものです―植村直己の歴史
  ・第四章 サバイバル技術は生きる基本を知ること―冒険家の道具
  ・第五章 東京に帰ってくると孤独を感じます―世間話と夢
 ■植村直己の冒険道具館
 ■冒険家のメモリアル・ミュージアム
 ■エッセイ 遊びをせんとや生まれけむ(湯川豊)
 ■年譜

亡くなる前の貴重なインタビュー模様が、ほぼそのまま掲載されており、不器用だけど真っ直ぐで、周囲への気遣いを欠かさない「植村直己」の人柄がリアルに感じられる内容になっています。

いやぁ… 本当に惜しい人を亡くしたと思います、、、

山で「植村直己」との一泊… その場で一緒に語り合いたかったですね。

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2022年06月12日

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