【感想・ネタバレ】上司は思いつきでものを言うのレビュー

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Posted by ブクログ

サラリーマンが言う愚痴の代表格である「上司が思いつきでものを言い、自分たちは振り回されている」というところに着目して書かれた本。面白いです。

面白すぎて第一章など数秒で読んでしまったのではないかと思うほどでした(そんなわけはないのですが)。
何がこんなに面白いのだろう? と考えてみて思い至ったのは、語り口でしょうか。(良い意味で言っているのですが)まるで落語を聞いているかのように、”文章”という感覚なくするすると読み進めることが出来る本なのです。

内容はいろいろなところへ二転三転しながら、日本のサラリーマンを取り巻く状況や今に至る歴史など、様々な角度から「サラリーマンというもの」を見ています。
当の本人なら気づけないようなことでも、作家という第三者視点から見ているから良く気付けるというものなのでしょうか。

個人的に特に面白いなと思ったのは、埴輪の会社を例に語るくだりです。埴輪の会社というととても突飛なことのように感じるのですが、内容を見てみるとありがちというのか、まさにサラリーマンの直面している苦悩(のうちのひとつ)を切り抜いてみた感じで、実際の状況を例にとるよりも分かりやすかったです。

この本のタイトルを見て、「じゃあその上司をどうしたらいいのか?」という本だと勘違いしてしまう人がいるといけないので言っておきたいのですが、上司は変えられません(笑) でも、この本を読めばその背景がより分かりやすくなって、自分の置かれている立場が明確になってくると思います。場合によってはやるべきことも見えてくるかもしれません。

久しぶりに夢中になって読んだ新書でした。

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2020年11月12日

Posted by ブクログ

反論せずにあきれろ
上司をバカにせず、バカかもしれないということを考慮する(親も同じ)
日本は特殊なことをしているから、国際○○に、簡単にルール変更されてだめになってしまう。

上司は、部下の建設的な意見を却下する権利はないが、部下が単にバカで建設的な意見を言っていない場合も多々あるので、鵜呑みにして上司がバカだからしょうがないといっていたら成長できないだろう。

本全体としては、日本国や儒教の話まで広がって、話が散らかっていた感じはあった。

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2017年06月10日

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当たり前の疑問を発見し、当たり前に答えている
おもしろい
固定概念にとらわれた思考を解放してくれるあ

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2012年03月10日

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今回はサラリーマンにとってキャッチーなテーマを取っ掛かりにして、結局はまた日本社会論まで突っ込んでいます。
著者の小説は過去に何冊か読んだことあるのですが、評論となるとあの語り口調が気になってしまい、いいことを言ってるんだけど…と敬遠してました。本書を読んでみると、往年の癖ある口調は後退したものの、やはりしつこく繰り返す口調は健在ですが、考えるトレーニングには恰好の素材を提供していますので、著者との迷走を是非とも楽しんで下さい。

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2011年11月15日

Posted by ブクログ

内容はお題の通り上司が思いつきでものをいう理由について、日本の体制やはてまて聖徳太子の時代にまでサカノボリ、(いくぶんくどい展開や表現があるが)懇切丁寧に説明したもの。どうやら、部下が建設的な提案をした場合でも現場を離れている上司は
(1)現場がよく見えないため、昔現場にいた頃に則して時代遅れの指摘をしたり
(2)部下の提案を認める=今が悪いことを認める=今という時代を作った上司たる自分達の非を認める ことになるため認めたがらず部下の提案を否定したり
するものだそうです。確かに、上司のいうことは全て認めつつ、上司の意に沿った形を無理やりつくって提案したこととかあった記憶が。。なかなか現実をツブサに書いた本だと思います。会社は大きくなると、ピラミッド構成のため現場が見えない上司が多くなるのが必然で、こうした思いつき上司が増えるとか。。役職を一切無くした会社が好成績をあげているのもわかるような気がしました。

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2011年11月08日

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橋本治(1948~2019年)氏は、東大文学部国文科卒、イラストレーターを経て、小説家・評論家・随筆家となる。小林秀雄賞、柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞、野間文芸賞等を受賞。
私は新書を含むノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった新書で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。(本書は2004年出版) 
本書は何と言っても「上司は思いつきでものを言う」というタイトルが目を引くが、私は常々「上司は、部下の話(提案)に対して何かコメントしないと、存在意義を否定されると考えるので、何でもいいから思いついたことを言う」と考えており(自戒の念も含めて)、著者の論理展開を興味を持って読み進めたが、シンプルにまとめると以下のようなものである。
◆問題がある会社・組織において、部下が建設的な提案を行うと、上司(達)はそれまで自分(達)がやって来たことに問題があったと言われたと感じるため、素直に受け入れることができない。そして、上司(達)は(それほどバカではないので)、問題があることは薄々認識しつつも、その責任を問われるような建設的な解決案には賛成せず、(問題の所在・責任を明確にする必要のない)ムチャクチャなアイデアを口にする。
◆上司とは、「現場」から乖離した立場なので、そもそも、現場の部下から上がってきた建設的な提案に対して、有効なコメントなどはできなくなっているものなのだが、自分は偉いと思っている上司は、優位性を保つために、部下を困らせるようなテキトーなことを言い、また、部下思いで未だに部下と一緒に仕事をしたいと思っている上司は、(悪気はなくとも)ピントのズレたアドバイスをして部下を困らせることになる。
◆上司から思いつきでものを言われたときの対応策は、論争などをすることではなく、ただ「あきれて」何を言い返されても聞き流すことである。「本当にあきれられて、それで己の愚に気づかない人間はいない」と思うべし。
後段では、そのほか、日本の会社・組織の問題点を、歴史を遡っていろいろと分析している(著者は当初、「サラリーマン(社会)の欠点」というタイトルで書くことつもりだったという)が、本書において肝腎なことは「上司は思いつきでものを言う」ということなのだそうである。
よく言われるように、著者の文章は独特で、くねくねして、あっちへ行ったりこっちへ行ったりして、少々読み難いのだが、「上司は思いつきでものを言う」というテーマは、こうした思考回路の著者だからこそ面白く書けたとも言えるのかも知れない。(理路整然と書かれても、「ちょっとなぁ」と言ったところか。。。)
前半だけでも一読して面白い一冊と思う。
(2022年7月了)

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2022年07月11日

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ずっと かかえていた
もやもやしたものが
あっ そうか!
と コトンと胸に落ちる ことがある

橋本治さんの
著作を読んでいると
その幸運に満たされる
ことが よくある

本書も その一冊です

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2020年10月09日

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身近にいる「思いつきでものを言う人」を分析したいと思って買った本。
本の内容からいってその人にはまったくあてはまらなかったが、働く職場のことを考えながら読むと、非常に面白かった。

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2019年02月11日

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一章のみ読んだ。笑劇的だ。サラリーマン的にあるある満載。一体上司は俺に何を期待してるんだ!?と叫びそうになった経験がある方、必読です。

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2015年09月22日

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橋本治で感心するのは、オリジナリティだ。自分のアタマでひねりだした文章であって、偽物くささがない。
作家は出版社の仕出し業者であるから、会社の意思決定を行う組織の動力学についてもわかる、というのは腑に落ちた。

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2018年10月21日

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上司が思いつきでものをいうのは、故郷をなつかしむひとが故郷からやってきた若者の改革プランにケチをつけるのに似ていると、著者は卓抜な比喩で説明します。上司は「現場」から離れてしまっているにもかかわらず、会社が現場を収奪する「上から下へ」の流れはあっても、「下から上へ」の流れがなくなってしまったことが、思いつきでものをいう上司の出現の理由だと述べられます。

本書の最後には、儒教的伝統と民主主義の葛藤のなかに置かれている日本の社会状況について解説がなされていますが、もうすこしていねいに説明してほしいという気もしました。

冒頭に紹介されている、「よく考える」と「ちょっと考える」のちがいについての考察も、著者らしい鋭い視点からの分析がおこなわれていて、おもしろいと感じました。

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2014年04月10日

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仕事人間になって早10年以上が過ぎ、知らぬ間に上司と呼ばれることも出てくる立場になってきた。こればかりは、なりたくないからといって回避できる訳でもなく、誰しもが否が応にも“上司”になっていく。でもやっぱりまだまだ上に文句言ってたいと思う自分と、それじゃダメ、しっかり下を引っ張れるようにならなきゃと思う自分と。上司になる前には上司じゃなかった自分がいた訳で、そのときの感覚を忘れないように上司を演じていけば、それなりにいいんじゃないか、と思います。ってこれ、この本の感想じゃないかも(苦笑)

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2013年10月06日

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ややこしいことをさらにややこしく語る手法は好きですね。これで着地できる著者はかなりの文章上手だと思います。

「儒教というものは現代では完全になくなった」と思っていましたが、まったくそんなことはなく、意識すらできないかのようなレベルにまで内面化しているのだな、というのがわかります。そういうあることすらわからない呪いとか洗脳的なことって、周りに相当数あると思うのですが、そのうちの一つを認識させてくれる本です。「あるんだ」とわかるだけでも違うんじゃないかなあ。

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2012年12月16日

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 まず、タイトルが面白いです。タイトルだけでなく内容も読み応えがあります。上司という存在を日本が辿ってきた歴史から振り返る壮大な内容になっています。

 「上司は思いつきでものを言う」、誰もが経験のあるはずです。上司の理解し難い発言に失望し、憤りを感じ、無力を味わう経験は一度や二度ではないでしょう。そのような上司の思いつき発言には、上司個人の問題ではなく、会社全体さらには日本全体の抱える問題に原因があるというのが本書の主張です。

 本書では、現場を知る部下と現場を知らない上司の対立として論じられています。このままではいけないと現場の問題点を部下が吸い上げ、上司に報告します。しかし上司は、会社側の人間として会社の意向を尊重したあげく、現状を否定することはできず、部下の建設的な意見を却下します。

 上司としても何も考えていないから部下の意見を却下するわけでなく、会社の立場を守るという考えのもと、苦渋の決断で部下の意見に反対するのです。そこで、出てくるのが「思いつきでものを言う」シチュエーションです。部下の意見に耳を傾けつつも、会社の方針には逆らえないという板挟みの状況で、突拍子も無い発言が飛び出るのです。

 本書では、上司という存在をさらに大きく捉え、日本の官僚制度に例えて論じています。右肩上がりで成長している時代では、この官僚制度はうまくいくけど、現在の日本のような成熟時代ではうまくはたらかないとの考えです。日本社会のあり方まで考えさせられます。

 

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2012年10月11日

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本所自体が思いつきで書かれているような印象で、理路が整然じゃないので読みにくい。またデータや調査があるわけではないので鵜呑みにするのもアレ。
たまにハッとするようなことが書いてあるんだけどいかんせん読み続けるのがしんどくてもったいないような気がした。
 上司をバカにせず、馬鹿な可能性を踏まえて、提案する。バカな上司には慈悲の心を持つ。上司は何か言わずにはいられない。思いつきを言われたらそうですかと話を聞く。新しい提案は今までを否定する文脈を持つ。みたいなことが面白かったです。

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2022年05月21日

Posted by ブクログ

この不景気(賃金引き上げがない、税金が増える、諸物価が高くなる)状況では、まさに上司は「思いつきで物を言う」が散漫するはずだ。現代、55歳以上は日本の景気が良い時に育ち、何もしなくとも(語弊があるかもしれないが)会社を大きくできた。だが、昨今の「利潤追求」「コスト削減」が支流で、「不況」経験のない上司にアイデア等を求めても出るはずがないと悟ることだ。だから、奇抜で意外性を突いたアイデアを提言するのも一手かもしれない。

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2022年02月04日

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ネタバレ

・世の中が複雑になって、部下に指示を出す場合にも、押さえなければならない情報も膨大になっているので、上司も思いつきでものを言えない状況になっているのでは?勉強している部下もいますからね。

 会社には、通常、平社員の上に、マネージャー、チーフマネージャー、執行役員、経営陣がいるわけですが、マネージャー、チーフマネージャー、執行役員は、経営陣の「思いつき?」を想定して「もの」を言わなければならないので、決して「自分の思いつき」で「もの」を言ったりできないのです。トップは、よく「エンパワーメント」をしている。などと強調していますが、管理職のミーティングに出席していない平社員からは、目的や戦略を明確に示さず、売上や利益などの数値的な目標だけを示し、逆に手段や戦術に干渉している見えます。

 よく、ビズネスの成否はトップ次第と言いますが、その核心は、目的意識にあると思います。ビジネスの目的は、利益であり、利益を生む組織の存続なのですが、利益を生み組織を存続させるためには、社会や顧客に評価される組織でなければなりません。社会や顧客に評価されるためには、組織が、その時代の地域の社会や顧客にとって、存在価値がある必要があり、そのためには、しっかりした理念が必要なのです。

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2020年05月08日

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話が深く、能力のない私には理解できない文章だったかもしれない。読者が理解する能力がないかもしれないことをもう少し考えて書いてもらいたかったかな。
上司が思いつきでものをいうときは呆れるといいというが、あくまでそれは部下が絶対的に正しいという前提だろうな。全て思いつきではないし、検討外れなことをいうのが上司というわけではないだろう。上司に期待して、上司ならおれの考えわかるだろうという態度で物事を進めるとこういうことが起こるのだろうな。上司は上司の役割があり、担当からすればおそらくお客さまなんだろうから、上司が判断しやすいように説明する必要はあるんだろうな。んー、よくわからなくなってきた。とりあえず、変な上司の言うことは真に受けず呆れて、あとは自分自身の徳を積むことかな。難しい一冊だったけど、スラスラ読めた。

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2019年04月21日

Posted by ブクログ

部下が的を得た建設的な意見をしたときに、思いがけない思いつき発言が発生するのはなぜかを解説したもの。お互いの前提が共有化されていないからという。クリティカルシンキングでも学んだことだが、会議・打ち合わせで重要なことは、前提を共有すること。普段の感覚と一致していた。上司のそのような発言に対して、まずはあきれればよいと言うのも面白かった。
ただし、著者はサラリーマンの経験がないので、ちょっと思い込みで書いているなあという箇所も散見された。

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

部下の考えた建設的な提案が退けられ、上司がぽっと考えた建設的でも無ければ効果的でもない提案が通ってしまう。
日本の会社で見られるこんな光景は、組織的な欠点から生じるものだ、と解説した書。新入社員が会社で働く上で、どういった力学でもって意思決定がなされるのか、ということを理解するにはいいと感じた。

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2017年04月23日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読んだ。

なるほどと思いつつも、話があちらこちらに飛んで、結局訳分からないメチャクチャな印象もある。ここまで頭がこんがらがるような本は、初めて読んだかもしれない。

・下=現場。上=会社
・会社は現場を収奪する。現場を痩せさせる。
会社は利潤を追求するために存在する組織。
現場と出会えなければ、会社は簡単に枯れる。
・最前線=現場=下からの風。
上司=組織のピラミッドの一部=下に部下、上に上司=現場と隔離=上からの風。
最大の問題は、現場と会社の分裂。最初は現場と会社は分裂していない。分裂すればするほど、官僚的な組織になる。
・会社には二つの風が吹いている。「上から下への風」と「下から上への風」。しかし官の組織は、下から上への風はない。官の仕事は法令に基づいた仕事=上からの風のみ。(現場は必要だが、仕事は根拠に基づく。矛盾を強く感じる。耳が痛い話)
・上司は偉くて、部下は偉くない?ルーツを探って儒教(冠位十二階)の影響まで話が及ぶw。
・「日本的オリジナル」を! 日本の会社は現場の声を聞いて大きくなった。現場の声を聞いて、どうすれば痩せた現場を豊かに出来るかを発見する。
・世界は「現場」、他人も「現場」、そして自分も「現場」
・上司(代表的な概念)の思いつきに、ちゃんと「あきれられる」(能力)ことができるように自分を育てる。

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2015年03月31日

Posted by ブクログ

上司が思いつきでもの言っているのではないか、というのはたまにある経験だが、この本に書かれている構造がベースになっているとは感じたことはなかった。ただ、現場をよく知らないだけではないかと。この本に書かれている構造が当てはまるか否かにかかわらず、「部下は先輩としての上司に純粋に助言を求めている」ということは意識したいものだ。

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2015年01月25日

Posted by ブクログ

4~5年前のベストセラーを再読。


“「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来にまで遡り、とてもスリリングに解剖していく。「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、懇切丁寧な今後の道中案内の書。”―あらすじより。


第一章:上司は思いつきでものを言う
第二章:会社というもの
第三章:「下から上へ」がない組織
第四章:「上司でなにが悪い」とお思いのあなたへ


『上司は思いつきでものを言う』をテーマに、日本のサラリーマン社会を考察。
ビジネス書というよりはサブカル本って感じですね。
読み物としては面白いけど、簡潔にまとめれば、これほどページ数なくてもよいのでは?根本的な解決にもなってない気もします。

うーん…タイトル負け?
でもこのタイトルは秀逸。ネーミング力を評価して☆☆☆。

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2014年01月13日

Posted by ブクログ

これまでを否定して、改めようとする若手と、これまでの誤りを認めたくない上司の間で、それでも「現状はだめだ」という認識が共有された時、上司の突拍子もない「思いつき」が生まれる、という話。
後半は、歴史的な観点からの日本文化論。
上に立つ人ほど徳があることになっている日本的儒教受容が、「上司はもしかしたらバカかもしれない」という前提のもと、上司を立てながらものをいう必要がある、という話。
日本は「遅れた国」というコンプレックスから、努力により軍事的脅威を与えずにものを売ることに成功するようになった、という議論が終盤にあった。
この歴史観は・・・どうなのだろう?若干疑問が残る。

内容には全面的に同意できないが、ただ話していることをそのまま書いたようjな文体ながら、論理的に組み立てられた本だと思う。
なんだかちょっと粘着質的に思えたのは気のせいか?
独特の感触がある本。

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2013年06月27日

Posted by ブクログ

難しい相手様と関わるようになったので、読んでみた。勉強になった。読みやすかった。
上司の話⇨会社の話⇨社会の話⇨官僚と民間の話⇨歴史を振り返り儒教へ
と展開していける作者がすごい。

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2013年04月23日

Posted by ブクログ

上司も会社というピラミッドのなかの一員。

さいごのほうの現場の意見を吸い上げたからこそ日本は発展したってのにちちょっとだけ救いを感じた。

が、会社という組織で働き続けることに絶望。

そうさんありがとうございました。

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2013年02月05日

Posted by ブクログ

著者は、とても頭のいい人だと。
話が飛躍し、時にどエスなバッサリ切り捨てるところなど。
ドラッカー読むの辞めたほうがいいかも、なんて思わせる一面がありました。

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2012年11月07日

Posted by ブクログ

私にとって、橋本治著 6冊目

会社・上司・部下という身近な関係におこる現象を、なぜそう言うのか?なぜそう言おうと思うのか?…といつも通り思考の次数をあげていく。

さらに時代を超えたり、規模を国や世界に広げたり、関係性が相似のままスライドしていくのが非常に爽快である。

本著の意図などとは全く関係ないと思うが、私自身は
「がんばろうっかな…」「日本もいいとこあるな…」
と、ふんわりと前向きになる一冊だった。

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2011年12月26日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
この本はサラリーマン社会の閉塞を嘆じるものではありません。
「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖していく本です。
日本の男たちが、なぜ戦国時代と幕末維新の時代ものが好きなのか。
こんな「なぜ」も見えてきます。
して、では日本はどうするのか―「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、上司のみなさんにも、上司でないみなさんにも、懇切丁寧な今後の道中案内の書であります。

[ 目次 ]
第1章 上司は思いつきでものを言う(「思いつきでものを言う」を考えるために いよいよ「上司は思いつきでものを言う」 ほか)
第2章 会社というもの(誰が上司に思いつきでものを言わせるのか 上司は故郷に帰れない ほか)
第3章 「下から上へ」がない組織(景気が悪くなった時、会社の抱える問題は表面化する 「下から上へ」がない組織 ほか)
第4章 「上司でなにが悪い」とお思いのあなたへ(「上司はえらくて部下はえらくない」というイデオロギー 儒教―忘れられた常識 ほか)

[ POP ]


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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年10月26日

Posted by ブクログ

タイトルはセンセーショナル、でフランク。
が中身は軽いとは決して言えない。

面白かった。発見が多かった。けど、自分の中で、これって
こういう本だったってまとめることができないのは何故。
せめてあと10ページ増やしてまとめて欲しかった。
一般人の脳みそじゃ、あの話を立体的に組み立てることは
ちょい難しいぞ。と思うのだが。
特に儒教の話辺りからギブアップ気味でした。

新書でこれは珍しいかもしれないけど、この作家っぽい
自分の世界観築きすぎました的な感じが私は好きだけど。

悔しいのでもう一度読んでみようかしら。
橋本治の本も他にあれば読んでみよう。

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2015年11月12日

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