【感想・ネタバレ】半神のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

10代のころに一度読んだ記憶がありますが、そのときはわからなかったし、怖いと思った気がします。いまでも「スロー・ダウン」とか読んでると、密室で麻痺する感覚に共感して怖くなる。
「金曜の夜の集会」は大人たちだけがそれを知っている、滅びる直前の1年をループし続ける村の話。死んでしまうとしても明日がほしいという台詞からは、生きる意味について何かつかめた気がします。

0
2015年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たった16ページでここまで感情を揺さぶられるとは思いませんでした。
短編集なのですが、ハードSFを題材にした作品も多い中、表題作はひときわ違った光を放っていると思います。

最後の作品、「金曜の夜の集会」が一番好きな作品です。
最初と最後の作品だけでも読んでみてください。

0
2012年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近まとめて萩尾望都短編集を読んでいて感じるのは、一冊の中が統一されていないというか、バラエティがあるというか。
いや萩尾望都は似たテーマや似たモチーフを深化させる人だろうから、発表年が一冊の中でバラバラなので絵柄も語り口も様々に見える、ということなのだろうか。
しかしたとえば「半神」を読んで感銘を受けた入門期の人が、いい意味でも悪い意味でも玉石混淆の本を通読して、どう感じるんだろうか。
と要らぬ想像をしてしまう。

■半神 16p
若いころに衛星放送で野田秀樹が深津絵里主演で舞台化していて、漫画が至高なのに何で、と意地を張って見なかったのを思い出すが、頑なだったなあ。
今回集中的に読んでいて知ったのは「モザイク・ラセン」のチョイキャラが発展してできているということ。
凄いの一言。
「愛よりも もっと深く 愛していたよ おまえを。憎しみも かなわぬほどに 憎んでいたよ おまえを。わたしに 重なる 影―― わたしの 神―― こんな夜は 涙が 止まらない」

■ラーギニー 16p
オリエンタリズムとSFが融合するのはいつもだが、とりわけ独特な美しさ。
扉絵がまた美麗。

■スロー・ダウン 16p
感覚遮断実験から着想を得ていることは明白だが、そこから孤独と愛と異世界へシフトするのが、凄い。
山岸凉子とも通じる読後感。

■酔夢 21p
「ラーギニー」と通じ、長編へも発展する作り。
メイルーフィメイル問題、夢ー現実問題、ファンタジーーSF問題、どうまとめられるんだろうか。

■ハーバル・ビューティ 57p
比較的コミカルで気楽に読める。
「11人いる!」っぽさもある。

■偽王 50p
記憶からすっぽり抜けていたが、これは大傑作!
寓話性も高く、ロード・ダンセイニにでもありそうな、しかし存分に残酷な……。

■温室 41p
「ハワードさんの新聞広告」と同じくイケダイクミさんの原作だとか。
曲線が風のようで流麗。

■左ききのイザン 16p
これは、うーん……なんともいいがたいコント。
とはいえ「銀の三角」にブール博士が受け継がれたり、「ヘルマロッド殺し」という前日譚を小説で書いたりしているので、作者にとっては意義のあるものだったんだろうけれど。

■真夏の夜の惑星(プラネット) 32p
中盤くらいでシェイクスピアの「真夏の夜の夢」まんまだなと気づく。
だんだん綺麗で可愛く見えてくるのが、マジック。

■金曜の夜の集会 32p
レイ・ブラッドベリっぽい。
「もしも僕が星を見つけても自分の名前をつけないんだ、セイラの名前をつけるんだ」と頬を赤らめる少年が可愛すぎる。
本書の中でも結構好き。

◇エッセイ―南の国の鳥を待つ:佐藤嗣麻子(映画監督)

0
2021年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作の『半神』は読んでいて切なくなる

私と腰のあたりで繋がった妹
私の栄養を取って美しく輝く妹
その美しさと知能が低いゆえに天使と褒められる妹
私を邪険にする妹

このままでは二人ともの命が危険と判断され、二人を切り離す手術が行われ、元気を取り戻す私と反対に、どんどん衰弱していく妹
栄養を作れずに朽ちていく妹
それは以前の私そっくりの姿
亡くなったのは「妹」なのか「私」なのか

0
2017年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

16頁の中にすべてが凝縮されている傑作と名高い半裸。
短編じゃ物足りない~。
映画”戦慄の絆”を思い出した。

0
2016年01月06日

「女性マンガ」ランキング