【感想・ネタバレ】スター・レッドのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

萩尾望都の思想が先進的で既存価値観から自由なことにほんとにびっくりする。これが50年近く前に描かれたのか。。。 宇宙空間での永遠の孤独、意識と肉体の乖離や存在の定義、視覚と世界認識などなどSF 設定をとおして哲学が語られていて示唆がある。頭のいい人だったんだろうな。未来を現在に伝えようとするシーンはインターステラーの本棚のよう。ノーランの40年前にこれがあったのか。この漫画でギリシャ語の数字を覚えた。わたしの知識の大半は漫画からきてる

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2024年01月07日

購入済み

世界観がかっこいい

作者の方が好きで偶然にこの本を購入しました。宇宙や超能力のことが出てきたり、登場人物もそれなりに多いですが、とても読みごたえがあり繰り返し読みたくなる本です。
読み進むにつれ、どんどん物語の世界観が広がっていく感じがします。

#ドキドキハラハラ #カッコいい

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2022年02月16日

購入済み

懐かしい

むかーし、読んだスターレッド
また読めるとは思わなかった。
未来と過去、人の愚かさと優しさ、そして悲しみ。
哲学的な話、望都先生天才的。

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2022年01月02日

購入済み

懐かしさとドキドキ感

萩尾望都さんの作品の中でもこの作品が好きでした。またこうしてこの作品の悲しくも美しい世界に浸れる…幸せです。

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2021年04月03日

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ネタバレ

連載当時衝撃が走る、当時SF少年だったアタクシは毎週少女コミックを買いむさぼるように読んでいた(キモ)
命をつなぐ事が何より重要な火星人
生命を生み出す火星の拠点を巡る宇宙規模からすれば小さくもある「族=火星人」の気持ちはキセキの勝利を得られるのか?(譲れないのだ)
郷愁・母性をテーマに描かれ、女性を美しく感じます
背景に人類の進化とそれをコントロールする「神」にも見まがう異星人(ゼスヌセル人)が無慈悲に管理する・・・その畏怖への気持ちを掻き立てるのは萩尾望都様の恐ろしい手腕

改めて、火星という環境で進化(ベーブマンに言わせると退化)により得た超能力、色素が薄れ光を捕えない目を補うように超能力が二世・三世と進むにつれ強くなる
一族の最強はテトラ(四世)だが、物語の主人公はペンタ(五世)、星・ペンタ・トゥパールはエルグにより故郷火星に誘われる
宇宙の法則を外れる超能力を畏れる異星人は調査員としてエルグを派遣していたのだが、巨大な精神能力を有する星は火星に恋い焦がれるものの子の星こそ異星人にとり全ての元凶として破壊してきたのだった
(火星=赤色螢星=超次元における形の無い生命体=アミの巣くう赤い星)

火星は破壊される
火星人はプロキシマの方へ移ったらしい
(どうやって?)
そしてエルグも超能力者であるのだが、アミを畏れる異星人のもと能力を封印する角(ユニコーン)を壊し、古えのアミの巣くう星で何かを変える役目をもつようだ
一番古い星に精神を取り込まれた星はヨダカの体に無理やり胎児として入り込みこの世に出生(ジュニア・セイ)する・・・ヘクサ(六世)火星人は未来に何を見せてくれるのだろうか

スターレッド、赤い風の吹く、星の生まれた遠いキャラバンはもうない

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2021年01月13日

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生涯初めてから二番目に読んだ本。母が自宅に所蔵していた。生涯初めて読んだ本である手塚治虫『アトムキャット』(秋田書店?)に、主人公の飼い猫が大昔主人に殉死させられた猫の怨霊を打ち倒す話があったが、この物語にもそれと同様に「人間のエゴ」が絡んでいる。地球人たちのエゴに対してエゴで応じる火星人たち。双方を血で血を洗う争いから解き放とうとする主人公だったが…。もし時雨沢恵一がこの物語を描いたなら、地球人も火星人も「同じ穴のむじな」つまり自分たちの都合しか頭になく、かつそれに自覚のない集団とするだろう。そしてもし、かの男装の旅人が登場するなら、主人公の少女を「無力な中立」つまり双方にとってのいい面の皮として見るだろう。結局、この作品も、時雨沢氏の作品同様「無自覚のエゴ」を描いているように思える。作者の意図は知らないが。

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2021年01月09日

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文句なしに面白い。30年以上前に初めて読んだ時は、ラストに物足りなさを覚えたが、今回読み直して納得できた。

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2019年08月04日

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星の白髪、赤い目の描写に心を奪われて、読み始めました。
でも、ESPが人間の退化だというのはすごくびっくりな解釈と思って、考えさせられました。

なんと言っても、エルグが切なくて、切なくて…。同時にとても、とても、美しくて。。。
最後の星を想いながら角を砕くところは、本当に、本当に、泣けてきてしまいます。
星!はやく成長して、エルグを迎えに行ってあげて~!(´;ω;`)わーん!!!

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2014年09月16日

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35年くらい前の本じゃないかしら・・・。

あの時代にこの完成度。 素晴らしい舞台背景・・。 秩序の中に切なさが垣間見えて・・。  「少女漫画」の枠を超えた、わたしの中の金字塔です。

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2012年09月26日

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宇宙という広い世界の話、何年にもわたる人間の話、それぞれの登場人物個人の話、どれも良い感じに深くて考えさせられて、希望が持てたり切なかったり。

最後は希望があるような感じだけど、エルグのことを思うと切なくなる話だった。

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2012年05月01日

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少女漫画の域も時間をも超える名作。名作は何十年経っても色褪せない。文庫持ってるけど、大きい絵でも見たい。

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2012年02月27日

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萩尾望都、だいすきで、一番を選ぶならトーマの心臓か迷うんだけど、この本。
白い髪に赤い目。星が格好よくて、火星人たちの設定もすごく魅力的で……、少年たちを書かせてもすごい人だけど、この人の魅力はやっぱりSFだと思う。

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2012年09月25日

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火星を夢見る少女レッド・星。
火星人の持つ火星への適応とESPを恐れる地球人は火星人を排除しようとする。
異星人同士の消えぬ戦いとひそやかに生まれる新しい命。
エルグと星の恋がいつの日か成就せんことを。

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2011年04月02日

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コスモ、時間、エスパー、生命・・・。
全てがギュッと凝縮して存在する、まさに1冊のコスモゾーン。

火星に帰る日を心待ちにする火星人と、
故郷を失ったエイリアンの 凛とした果てしない恋物語。

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2010年07月30日

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約30年ぶりに再読。モトワールドにどっぷりつかりました。今読んでもこの物語が持つスケールの大きさに感嘆してしまいます。

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2010年07月17日

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太陽系第4惑星・火星。赤い風の吹く星。
23世紀末の地球に天を見つめる1人の少女がいた。レッド・星(せい)。
火星に生まれ、火星を恋する第5世代の火星人。
しかし、夢にまで見た故郷に帰った時、火星の大いなる災いが始まった。火星と火星人の呪われた運命を救うため、
銀河系の中心で少女が見たものは……。

萩尾望都はまったくたいしたSF作家だと思う。
古い作品だけどまったく色あせない、今の時代読んでも
面白いSF。

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2010年01月21日

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‘きみを独り占めし
 数千年の孤独を すべてうめたかった’

異端とか異質とか異形とか、そういうものの「哀しみ」を描くのが、凄まじく上手いと思うのです

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2010年04月25日

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どうしてこの人は、
こんなに素晴らしい物語を
描けるのだろう…
彼女の世界観が存分に詰まった
SFファンタジー。

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2009年10月04日

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ネタバレ

原作があった『百億千億』とは真逆に、『スター・レッド』は主人公と設定だけを考えて結末を決めずに描き始めたそうだ。
脇役で出したエルグが物語をうまくリードしてくれたと振り返っている。

主人公のスター・レッドは、超能力を持った火星人の少女。
名前は星(セイ)で、白髪で赤目…遺伝子突然変異で生まれてきている。
ホワイトタイガーなど地球上の生物でもよく見られるアルビノというやつだ。
実は視力がないのだが、目ではなく透視能力で世の中を見ている。
他にも、読唇術、瞬間移動、念動力など多種多様な超能力を持っている。

萩尾望都さんの描く少女は、世間(男目線の文化)が暗黙のうちに要求する「女性らしさ」を拒否している。
近年ではジェンダーレスとかジェンダーフリーなどの議論が活発になり、法改正を含めて社会常識が変わりつつあるが、45年も前からこのテーマと対峙しているのだ。
生物的に否定できない「妊娠」「出産」の役割分担すらぶち壊して、本作では男性だったヨダカが子供を産む。

『百億千億』は少年マンガ雑誌に掲載されたが、『スター・レッド』は少女コミックで連載された。
絵柄だけ見ると美男美女ばかりなので、当時は(今も?)少年向けの雑誌には不向きだと判断したのだろうが、内容は少女向けというわけでもない。

本作品の驚きの一つは、物語の途中で主人公の星(セイ)が死んでしまうことだ。
だが、萩尾望都さんの頭の中には、そうすることで生まれるストーリー展開が出来上がっていたようだ。
荘厳な宇宙とそこで生きる生命の種の存続について考えさせられるエンディングが素晴らしかった。

萩尾望都さんの作品を3冊読んで、いったん休止にするつもりだったが、『マージナル』も読もうかという気持ちが湧いてきた。

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2023年07月09日

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23世紀のニュー・トーキョー・シティで生活をしているレッド・星(せい)は、火星に移住したあと見捨てられた人びとの子孫です。赤い瞳に白い髪をもつ火星人たちは、超能力をつかうことができ、その力を怖れる地球人たちに迫害されていました。

正体をかくして生活していた星でしたが、エルグという青年に赤い瞳を見られてしまいます。しかし、彼女が火星人であることを見抜いたエルグは、星に協力して火星に潜入しますが、彼女に不審をおぼえた情報局のペーブマンがそのあとを追います。やがて星は、火星に暮らしている火星人たちに出会いますが、彼らが未来を占ったところ、星は災いをもたらすというお告げが示され、星は彼らのもとからも逃げ出すことになります。

地球人たちに迫害された火星人たちの歴史に心を寄せる星が、彼女たちの能力は人類の退化の証であると主張して彼女を捕らえようとするペーブマンから逃げつつ、地球人と火星人の悲劇的な運命によって翻弄されるストーリーは、読者を引き込む魅力をもっています。ただ、エルグの正体が判明したあたりで、星を取り巻く基本的なテーマはすでに出そろっている感もあり、それ以降のストーリーがやや著者のコントロールのもとを離れてしまったような印象を受けてしまいました。

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2021年08月31日

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1978年s53「週刊少女コミック」連載。第11回ファン投票星雲賞コミック部門受賞。白い髪赤い瞳火星生まれ主人公の壮大な萩尾望都さまスペースオペラ物語。なかなかの難解さでしたが、これが当時の少女マンガに連載させていたことにビックリ。

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2021年06月25日

ネタバレ 購入済み

星の子供

星は胎児になり、エルグは星に再生する。幻想的な話ですが、百億の昼と千億の夜の様に、壮大な話です。
ポ-の一族が代表作ですが・・

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2021年01月03日

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読み返すたびに圧倒される。思えば火星ものには惹かれてたくさん読んできた。『火星のプリンセス』から『火星の人』まで。多くの作品で描かれる「失われた火星」への郷愁が、故郷や子供時代を偲ぶ気持ちに重なるのかな。それでいうと、この作品はあまりにもそれに満ち満ちていて、つらいくらいだ。
ところで『レッド・マーズ』の続編はいつ出るねん。10年以上待っとるけど、ていうか、出るんかい。

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2017年08月30日

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ネタバレ

久しぶりに萩尾望都作品を手に取りました。
懐かしい感じと、まったく古くならない素晴らしさ。
やっぱりこの人は天才だなと感じました。
最初に読んだ時から三十年以上の時がたちましたが、
ポーの一族、また読んでみようかなぁ。

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2014年10月19日

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萩尾望都のSFは、入り口が「11人いる!」だったが、光瀬龍原作の「百億の昼千億の夜」に夢中になったものだ。このスター・レッドは、今回初めて読んだのだが、初めてなのに懐かしい気がしたのは、以前に読んだ萩尾SF作品と通じるところが多いからなのだと思う。

どうやら、自分は、萩尾SFの中ではスター・レッドを飛ばして銀の三角あたりにまた読み出したようだ。いったい何故この時期の萩尾漫画が抜けていたのかな。

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2013年01月12日

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ネタバレ

思い憧れ続けた故郷、火星。
にも関わらず、そこで自分の存在を拒否され、未来をも否定されるセイ。
同じように、自分の一部を封じ込め、故郷を失って生き続けるエルグ。
星の終末に関わるほどのスケールの大きさながら、登場人物たちの心の切なさもひしと伝わってくる。

1978~1979年作とのこと。
私は少し遅れて読んだけれど、当時、超能力を人間の退化とするとらえ方をなるほど~、と印象深く感じたのを覚えている。再読。

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2012年09月15日

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中学生のとき、友達が貸してくれたので読み、
長~い時を経て、別の友達がまた貸してくれたので再読した。
未確認だが、もしかすると母が購入していて、今頃実家にあるかもしれない。
スケールの大きなSFだけど、
時空間を巻き込む巨大な流れよりも、
結局はちっぽけな人間の心の問題が肝心なのだと考えさせられた。
ラバーバのセリフ「わたしの妻をですか?」で、お茶噴いたけど(笑)
ラストも切なくて好きだなぁ。

……ところで、ジャンルが「本」になっていたので
運営さんに連絡して「マンガ」に変更してもらいましたよ。

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2013年09月18日

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火星を舞台に繰り広げられる大作です。
主人公の星が凛々しくて素敵です。

個人的にはこのころの絵が好きです。

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2012年06月10日

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SFと女性性を美しく描き出した作品。
宇宙は女性的。
たくさんの自分の好きなSF作家がこの作品の影響を受けているだろうということを感じた。
これが「少女コミック」に連載されていたということも、また時代なんだと感じる。
女性の持つ力、男性には解らない神秘。
だけど、男性から見ないと解らない力や、男性にこそ神秘に感じられる部分もあるのだろう。

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2011年08月12日

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これはちゃんと読んだのは初めて。
重要キャラがあっさり途中退場してったりして、キャラに思い入れ持って読むとツライ(笑)
そしてなんだかんだ言ってラストの結末に萌えてしまう自分が憎い。なんかすっごいヘッセキャラっぽいよね・・・。

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2010年08月28日

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昼は女学生、夜は暴走族女リーダーである主人公・レッド星。
彼女は生まれ故郷の火星に強い憧れを抱くエスパーであった。
正体不明の美少年・エルグと出会ったことで、彼女の人生が大きく動き出す。

萩尾望都大先生のSF長編。脇役もちゃんと活躍するのが素敵。
「主要キャラクターはあれだが、希望は残った…」という感じの終わり方や迫害されるエスパーという設定、溢れんばかりのSFイズムが竹宮惠子『地球へ…』を思わせる。あれも名作。

しかし、この人の漫画は設定がしっかりしているのにいつも感心させられる。
一部の登場人物の造型や世界設定が『マージナル』に引き継がれてるように感じた。

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2009年10月07日

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ネタバレ

2006年以来15年ぶりの再読。

本作は「11人いる!」「百億の昼と千億の夜」に続くSF長編で、今後「マージナル」へと。
確かに世界の壮大さと生殖能力が関連しているという意味で、萩尾ワールド。
また生殖能力云々に留まらず性転換という少女漫画的モチーフが出ることで、さらに萩尾ワールドっぽさが増す。
極めつけは「宇宙レベルの孤独」、これが萩尾テーマだろう。
と当時のSFの潮流も何も知らずに書いてみちゃう。

500ページを超える分厚い一巻本を一気読みしたせいか、個人的には、超能力や舞台やがびゅんびゅんと飛ぶなー、と理解できなくはないが実際に体験するほどには迫ってこなかった印象。
70年代後半当時の暴走族カルチャー(?)を取り入れようとする貪欲さ(?)は面白い(萩尾望都って結構流行りを意識してるんだな、と)けれど、それは決して核心に食い込んでこない、とか、セイの認識能力に関するくだりがもっと面白くなりそうなのにな、とか。
セイとエルグが話の中心なのは間違いないのに、活躍する狂言回しがいまひとつモブっぽいのも、やや入り込めなかった理由か。

いや充分面白かったんだけど敢えて言うなら。

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2021年09月27日

Posted by ブクログ

故郷を求めるもその背景や未来に待ち受ける崩壊を知る星(セイ)。
面白いと思ったのは地球人と火星人という対立だけでなく異星人のエルグやゼスヌセル人を物語に盛り込んだこと。超能力の発展そして崩壊の未来により深みが出た。
エルグの何千年もの孤独を思うと切ない。星とエルグのシーンには惹きつけられるものが多い。それはやはりエルグが初めて見つけた心の故郷だからだろうか。「存在して(略)きみに出会った」という台詞は彼のこれまでを思うと本当に沁みる。

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2017年01月09日

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ネタバレ

 初めて読んだのが小学生のころ。
 この前読んだマージナルが思ったより
 切なかったから、スター・レッドも
 そろそろいけるかもと思ったら…
 切なさの意味合いが違った。

 不死身の彼はきっと狂うことを
 選ぶだろうけれど、
 15年経ったら、きっと星が迎えに
 来てくれるよ。
 みんなが話してくれるよ。
 彼のことを。
 そして、死の星から連れ出して、
 2人で暮らせばいいじゃないか!

 勝手な妄想。

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2012年12月22日

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