【感想・ネタバレ】A―A’のレビュー

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ネタバレ 購入済み

1981年〜1984年の連作

元は人工交配種である一角獣種は表情とか言葉で感情を表すことが豊かに出来ないので周りに理解され難い。でも勿論様々な感情を内面に持ち合わせている。悩んだりはしないみたいだけど。
A-A’は切ないけど救いがある恋のお話、4/4カトルカースは初恋の悲しいお話、続くX+Yは主人公のESPのモリが4年後一角獣種のタクトに新しい恋をするお話。特にX+Yが大好きで繰り返し読んでました。タクトのように男の子でもなく、女の子でもない、性が不安定だったり未分化だったりする設定は萩尾先生の作品に多く使われていますよね。萩尾先生のSF大好き、先生天才すぎる。この後マージナルに続く、です!

#切ない #深い #感動する

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2021年06月28日

Posted by ブクログ

萩尾望都『A-A’』読んだ。

読み終わりたくなかった。
SF多めの作品集。

“一角獣種”に関する物語が3作品収録。
(表題作A-A’と、その続編4/4と、X+Y)

あと「ユニコーンの夢」と、「6月の声」、「きみは美しい瞳」。

私が古本屋で手に入れたこれ、想定ってかカバーが違うんだよな。通常と


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一角獣種という神秘的な種族を描いてるが、物語の中ではアクセント的な役割。この必要だけど重要かといわれると難しいバランスを保てるのスゴイと思う。

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一番好きなのは「きみは美しい瞳」。夢鳥というキャラクターを通して、主人公等の想いが描かれ、自分の心と向き合ったり自分に絶望したりする。主人公のハプトが攻撃的なのは、傷つきやすいからなのだなと。整合性。
そして美しいものは更に遠く、この物語のラストに相応しい。これしかないと思える。

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2019年11月11日

Posted by ブクログ

萩尾望都先生のSFファンタジー短編が入っています。
少しづつ話は違いますが、「一角獣種」という人工種のキャラクターが絡んでいる話が4編。後は昔のSFファンタジーが2編と別のモノが1編入っています。
著者の作品を読んでいると本当にその世界に吸い込まれそうになってしまいます。それほど、構成力、ストーリー性が抜群に魅力的。
トリルの話では「個」として大切にする少年と「種」を存続させることにのみ野望を抱く大人。やられますね、、こういう話は。

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2013年01月17日

Posted by ブクログ

萩尾望都のSF。一角獣種に生まれた人間をテーマにした短編集。
ベストオブベスト萩尾望都作品!!
悲しくて切なくてとにかくいいんだ!最高なんだ!ホントいいんです、切ないの好きなら読んで!!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

・・・・・・・・・・・・アディ・・・・・・・・・・・・白い大地にのまれた赤いたてがみオレの愛するアディはムンゼルの大地の下に深くうずもれてしまったのにどうしてクローンを同一視できるのだ

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

うーん好きだ。
〔一角獣種〕と〔カレイドスコープ・アイ〕。
「A-A’」もいいけど、「X+Y」と「きみは美しい瞳」が特に好き。

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2015年10月22日

Posted by ブクログ

 記憶と傷をめぐって綴られる『A-A'』の緊密・厳格な構成、突きはなしの残酷さには圧倒されます。萩尾望都の短編では『半神』と双璧をなす、と言えるのではないでしょうか。全作品中でも最も好きな掌編です(アデラド・リーが綾波レイのモデルだという噂は本当なのかな)。
 短編好きとしては最後の『きみは美しい瞳』もたまらないものがあります。

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2014年01月31日

Posted by ブクログ

 一角獣種という架空の生き物を通して、まざまざと見せつけられる。
「ありのままの不器用なあなたでいいのよ」という肯定感。そう肯定されなければ死んでしまうというくらいの不器用さだ。
 子供じみている、バカバカしいと思いながらも、それは、甘く優しく魅力的に映る。

 SFと言う舞台だから見られる夢である
 現実でこれを描いたら、さすがに夢が覚めてしまう。

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2013年06月15日

Posted by ブクログ

読んだのはこの文庫ではなく古い作品集の17巻なので、収録が少し異なる。
「A-A'」「4/4カトルカース」「X+Y」の一角獣種もののみ

久々に読み返してみた。深い。
「A-A'」は内容的には望都先生が何度か書いているテーマな感じで、心惹かれます。短いのに静かに深い。
が、この1981年の漫画を今読むと、クローンって方が気になる。
遺伝子・記憶を登録して、3年後に死亡すると直ぐに登録当時の年齢のクローンが現れる。
3年で16歳まで成長させれるっていうのがすごい。その後普通に成長できるんだろうし、オリジナルがいないのだから、オリジナルとして暮らせるんだろうし、、、、でも、なんつーか、う~ん、、、そこに引っかかって。いいとか悪いとかではなく、何と言うか、脳内会議が止まらない。
ま、主人公たちが陥るとまどいと同じだ。うん、実に深い!さすが望都先生!

だからか、クローンの現れない同時収録の2作品の方が好きかも。
モリもトリルもタクトも可愛い。
トリルはまぁ、、、でも、同時収録してくれて救われる。

(自)

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2009年12月08日

Posted by ブクログ

キューンって、すっごく切ない気持ちになった。ポーとかトーマの切なさとはまた違うくて…。作中に出てくる特殊な種族について文章で説明があるだけでなく、赤いたてがみをチャームポイントにすることで、孤独で危うくて情熱的なキャラを前面に押し出している。こんなに上手に読者に自分の持っているキャラコンセプトを伝えられる漫画家はそういないですよね。天才っているもんだなぁ

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「一角獣種」と呼ばれる、特徴的な髪色をした登場人物たちが主役を務める短編作品6編を収録しています。

表題作「A-A'」は、惑星開発プロジェクトのメンバーだったアデラド・リーが事故で亡くなってしまい、彼女のクローンがあらたなメンバーとしてやってくる話です。アデラドの恋人だったレグ・ボーンは、クローンとなって帰ってきた彼女と打ち解けることができず苦しみますが、しだいに二人の心に変化が生じることになります。

「一角獣種」の登場人物たちはいずれも感情の動きを表面に出すことがすくなく、そうした彼らに戸惑いながら、自分自身の感情に駆られていく周囲の人びととの対照が印象的でした。

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2021年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ユニコーンに関する連作。表題作は特に素晴らしい。

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202109再読。
■A-A’ 46p
不思議なタイトルだが、クローンのこと。
アデラド・リーという一角獣種の少女が、なんというかクーデレ。

■4/4 カトルカース 50p
モリという少年がトリルという一角獣種の少女と会って。
表題作は独立しているが、本作は表題作を引き継いだ上、次に繋げていく、転機。
孤独の共鳴。人形じゃないという。

■X+Y〈前編〉 50p
■X+Y〈後編〉 50p
序盤は現れないが、モリが現れて視点が固定されるので、あー「カトルカース」の続編なんだんと判る仕組み。
性転換というギミックは「11人いる!」のフロルっぽいが、そもそもSFと性選択は親和性が高いのかも。
アデラド……トリル……タクトという一角獣種「不思議ちゃん」の系列。

■ユニコーンの夢 31p
寓話的な話だが、やはり一角獣が題材に。
「A-A'」から「X+Y」は1981-1984の作品であるのに対し、本作は1974年。
見比べることで明らかに絵柄は変わっているが、他に気づいたのはモノローグ。
70年代はモノローグ多め、80年代はここぞという決め場面にモノローグを限定して使っている、と。

■6月の声 31p
1972年。
「わたしは六月に行くのだから…」

■きみは美しい瞳 40p
1985年。
本全体の構成として、80年代が70年代をサンドイッチし、3分の2は一角獣種がモチーフになり、全体として宇宙SFということになるが、本作はやはり異色(「モザイク・ラセン」収録で読んだときと同じく)。
あるいは「夢鳥」の人形性・とらえどころのなさが、一角獣種と通じるものがあるんだろうか。

◇エッセイ―季節を描くこと:浦沢直樹(漫画家)

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2021年09月22日

Posted by ブクログ

有名なタイトルを古本屋で見つけて衝動買いしました。まっさらなひとたちがじわじわと心を動かしていくさまがひじょーにせつない

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2013年04月07日

Posted by ブクログ

安定しているので安心して読める。
ファンタジー世界の広がりがごく自然で、外国の大物ファンタジーを読んでいるような気分。
背景に広がるたくさんの知識に敬服。

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2011年10月11日

Posted by ブクログ

かつて宇宙航行のために開発された人口変異種である一角獣種の生き残りを巡る物語がメイン。

「A-A'」・・・一角獣種のアデラド・リーはプロキシマ計画のスタッフとして選ばれたが事故で死亡、しかし危険任務のためクローンの製造が許可されておりクローン体が代わってプロキシマにやってくる。
しかし、プロキシマに着く前までの記憶しか持っていなかった。

80年代初頭作品が中心で、宇宙やESP能力といったものを扱っているものが多い。
表題作の自分の死んだときの保険にクローン体と記憶を残しているっていうのは今読んでも面白いテーマ。
表題作では愛する人が記憶を無くしてと言う意味ので葛藤は描かれるけど、クローンシステムそのものは当たり前に受容されている世界であるのは興味深い。
技術が当たり前になれば自然と受け入れられるようになっていくのだろうか・・・

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2009年12月04日

Posted by ブクログ

萩尾望都さんの、スペースファンタジー漫画です。とても幻想的な世界が広がります。
『一角獣種』という人種が登場する、『X+Y』という短編がお気に入りです。

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2009年10月04日

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