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悩める全ての人へ
読者の私はいわゆる世間一般の「普通」人生から外れた生活をしている。30代だが、独身だし、パートナーもいなければ、貯金もほとんどない。自分の選択だし、現状に満足しているのだが、ふと急に不安になって眠れなくなる事もある。そんな時にこの本に出会ってほんの少し心が軽くなった。悩める日本女性のための、とあるが、悩める全ての人におすすめの本である。
Posted by ブクログ
著者が呼ぶ「マザー」、自分の中のうちなる指針はよくわかる。自分の中のその存在がだんだん小さくなり聞こえなくなってきたことも。好きなことせず、我慢を重ねているからだろう。
「自分でも嫌になるような、消化不良の毒気のあるものは、母親の責任としてこの子の前では絶対に出さないと決めた。」とある。本当にこれこそ母親の責任だよなと思わされた。親がよりよく生きることを子に見せること。覚悟が座ってるわ、この人。
人生観がゴロッと変わる!!
自分がいかに枠にとらわれ、その中でモゴモゴしていたかを痛感しました。
「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」「社会人として、夫として、妻として、親としてこうあるべき」などど、自分で勝手に枠を作っておきながら、苦しくなって今すぐにでもそこから抜け出したくてどうしようもなくなってもなお、「そうすることで人から異質に見られたらどうしよう」とか、「世間から、家族から批判されたらどうしよう」とか、どうでもいいことに悩み、結局慣れ親しんだ「苦しい生活」に留まっている私。
この本を読むまで、今の自分はそんな自分だったんだということさえ気付いてもいませんでした。
読み終えたとき、たった一度しかない人生なんだから、くだらない枠を作って自ら行動や思考を制限するなんて、もったいなすぎる!!
マリさんのように、そんなものさっさと取っ払って思いっきり生きることを楽しみたい!そしてなにより「本当の自分」を大切にしたい!と
強く思いました!!
また、文中何度も出ていた「自分に責任をもつ」「頼れる自分になる」「たとえ選択を間違ったと感じたとしても、修正はいつでもいくらでもきく」という言葉が特に心に残りました。
Posted by ブクログ
勇気づけられました。
正直へこんでいた時に、「自分を確実に慰めてくれるであろう本」を何冊か買い求め、自分を慰めておりました。そのうちの一冊でございます。やめようやめようと思いつつも、そうでもしないと浮かばれない気持ちってのがあるんですよね。
最近、不倫しそうになりました。しそうになったというか、言い寄られたというか。
その返事はまだ出てません。嫌ならばっさと切ればいいんですが、まぁいろんな事情があります。
言い寄られた際に「あぁ、またかよ。」と思いました。
女は男に、性的価値のある女かどうか、無意識の選別を受けます。ありがたいことに、人に「やりたい女」くらいには思ってもらえるようです。
でも、わたしはそこ止まりなんですよ。「結婚したい女」か「性的価値止まりの女か」どうかという選別にかけられると、確実に後者なわけなんです。少なくとも日本人にとっては。外国人と付き合ったことはあるけど、誠意をもって性的価値として付き合っていた感があります。なかなか言語の違う人と付き合うのは難しいものがありました。
別に私は、尻軽女というわけではありません。言い寄られ、人とごはんに出かけるとか、そういうことはまぁあります。でも誰とでも寝るとか、セックスが大好きだとか、そういうんじゃない。
でも男(日本男子?)は、「やりたい女」として、私に寄って来る。それ以上は何も望まない。
その最終形態が、既婚者からの言い寄られでしょう。ハナから自分のものにする気なんて、ありゃしない。
地味にさぁ、傷ついてんだよ。君が欲望を素直に私に向けることがさぁ。
そう思いつつ、あぁ、まだ私は女でいるのだ、と思ったことも事実なんだけれど。
まだ、返事を出していないのは、とても近しく仕事に支障が出ては困るという事情もありますが、あなたはなぜ私に声をかけたのか、ということと、なぜ私はそのようなポジションにしかなれないのかということを、徹底的に調べたいと思ったからです。
およそ思うに、「人にそこまでしがみついていきたいと思うほど執着を持てない」自分の性質にあるのだと思います。わたしは、この本を読んで、山崎さんのパートナーの選び方に、とても共感を覚えました。
お互いに、頑張っていたいのです。
自立した関係を築きたいのです。
「あなたがいなくても、私は生きていけるけれど、あなたと生活を共にすることによって、私の人生はとても彩り豊かなものになる。」そう思える人と、一緒になりたいのです。
それは、「あなたのことはそれほど好きではない、という人と一緒になること」とは違います。もっと自立して人と対峙していたい。依存の強い関係が(とりわけ日本的な感じがします)苦手なのです。
そういう女は、おそらく日本の男性からしたら、「常に何かを頑張っていなければ、その関係を保てない」面倒くさい女だと思われるのではないかと思います。自分の好きなこと、楽しんで深めている姿を見ることができれば良いだけの話なのですが。
だったら海外に行け、日本の男が合わないと言うのだったら出て行けよ。そういう発言にも聞こえるかもしれません。違いますよ。もしかしたら価値観の合う人が、世界のどこかにはいるかもしれませんが、依存しなきゃいけない関係なんて、別に日本人だからそうならなきゃいけないわけじゃ、ないじゃないですか。
家のことは奥さんにやってほしい、その代り自分が外で稼ぐ。(あわよくば奥さんにも働いてほしい。)その気持ちが根底にあるから、自分が優位に立てる女を望む。それを受け入れられる人ならいいけれど、「外で稼ぐ」プレッシャーを自ら生み出してもいる。なおかつ「頑張らなくても優位に立ちたい」と願うがゆえ、「言うことを聞いてくれそうな女を選ぶ」。
それが悪いわけじゃありません。憂慮すべき点があるとすれば、その停滞は成長をまるで生まないことではないかと思います。
わたしは、成熟したい。そのために自分を伸ばしたいし、深めたい。多くの男性にとって、それがプレッシャーになるのなら、私は「選ばれる女」ではないのでしょう。
だから「やれる女」なのかよ、っていうのが、とっても悲しい。そんなに物欲しそうにわたしは佇んでいるのかと。
好きな人には、自分の好きなことを思い切り頑張っていてほしい。
それが成立するためには、女が自分を犠牲にしてその男に尽くすことだけがその関係を成立させる手段だなんて、そんな演歌な話、ありえないでしょ。今、平成ですわ。
私はあなたを大切に思っています。
自分のことは責任持って自分でやってください。
生活すること、二人で頑張らなきゃ乗り越えないことを、一緒に乗り越えていきましょう。
そう思う私はやっぱり、多くを求めすぎているのかな。
Posted by ブクログ
このひとはマンガを描いているひとらしいけど、本書ではじめて知った。
著者がなんども書いている「頼れる自分をつくる」ということばが印象に残った。
タイトルの通り、いろんなことを本気で、まわりにとらわれずやってきたひとだからこその、人生論なんやろうなぁと思う。
いちいちバランスのいい考え方やなぁと思いながら読んだ。とてもボリュームのある本でした。
Posted by ブクログ
ヤマザキマリさんが波瀾万丈な半生を歩んでこられたというのを初めて知りました。
いろいろな見方ができるからこそ、斬新な作品を生み出せるのでしょうね。多様なあり方を肯定的に捉える力を、私も高めたいものです。
本書のなかで、さまざまな人の悩みにおおらかに回答するお言葉が素敵でした。自分がいかに自分の思い込みや周囲の言葉にとらわれているのかと考えらせられます。「とらわれない生き方」というタイトルに頷けます。
Posted by ブクログ
人生の指南書ってあるけれど、世界各国で生活したヤマザキマリさんの異文化論的持論でした。共感できる部分もたくさんあって、単純に面白かったです。
自分を客観視する、自分の軸になるマザーの考え方が特に印象に残りました。こういう考えができればどこででも、どんなときでも生きていけそう。