あらすじ
撃たれた左肩と心臓の手術を終えて「クローク&ダガー」に戻ってきたアドリアンはジェイクとの関係をどうしたらいいか迷っていた。次第に体調も回復してきたある日、改築していた店の同じ建物から古い死体が発見される。それは50年前に失踪したジャズミュージシャンの変わり果てた姿だった。 アドリアンはジェイクと調査を開始。カミングアウトし、市警を辞職したジェイクは、探偵の仕事を始めていたのだ。電話一本でジェイクが駆けつけてくれる事に、予期せぬ感情が揺さぶられるアドリアン。 かけがえのないお互いの存在を確信しながら、ふたりは半世紀前の謎に挑む――。
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良かったですーーー
やっとのハッピーエンドで本当に良かったです!
とにかくこの作家さんは、単純なBL作品ではないクオリティだと思います。読みごたえも抜群です。
推理小説のファクターは勿論ですが、群青劇といいますか。
やはり、LGBTQが我々よりも身近にある国の作家さんなんだなぁ、と思わされる描写がとても新鮮で、かつ、丁寧に読まないとと思わされます。
ボリュームも素晴らしいです。これからも、モノクローム文庫は全部買いを心に決めています!
Posted by ブクログ
シリーズ1巻目は読むのにちょっと苦労したけれども、3巻あたりからぐーっとひきこまれてあっという間に最終巻。
BLも良いけれど年齢を重ねてくるとMMの方がドーンと心に滲みる。
エマちゃんと仔犬がじゃれたら可愛いだろうなー! 草間先生のイラストも素敵だった。
うそ〜ぉ!
完結?!ウキウキ読み始めてまた相当なドラマを見せてくれる訳です、憑き物落ちた(?)ジェイクの変貌には眼を見張るものがあってやっとアドリアンにも安寧が、、とホクホクしてたらなんとなんと翻訳家のあとがきで「おしまい」と判明。OMG!終わり方が含み多いってゆーか単純にもうちょっとその後の2人を読みたいってゆーか。。シリーズ通してミステリとハードボイルド足したよーな読み応えある展開に甘ラブありでそりゃも〜満点ですがね、でもここで終わって欲しくなかった〜。お別れが悲しい。
Posted by ブクログ
お互いに罪悪感を抱えてなかなか前に進まないふたりを見てリサが「あ〜やれやれ」ってなってるの面白かった。リサはちょっと過保護なところあるけどやっぱ母親なんだなと思った。
普段BL小説のセックスシーンってほとんどストーリー進まないから読み飛ばしちゃうんだけど、アドリアン・イングリッシュシリーズの場合はちゃんと会話として成り立っているので一字一句じっくり楽しく読んだ。ふたりの心情の変化がていねいに描かれていてとてもいい。
Posted by ブクログ
とうとう完結!長きに渡った二人の物語が結末を迎えました!
ジェイクがきっぱりと吹っ切ってて、どちらかというとアドリアンの方が臆病になっているという様相の今作。元彼やガイの再登場もあり、おまけに元従業員の帰還もありと最終巻らしい巻でした。
アドリアンの煩悶やジェイクのこれまでの行動など、手放しで褒めることができないところはありますが、二人の話をここまで追ってきたファンとしてはある種の感慨を覚えたのは事実。最後まで読めて良かった。