【感想・ネタバレ】あなたにつながる記憶のすべてのレビュー

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Posted by ブクログ

最初は、かなり読むのが辛くて、暗い気分になってしまいました
でも、読み進めるにつれて変わってきました
そうか、未来は過去を見る事と同じなんだって思えて
実際に未来って存在しないのかなって
未来は常に今からか過去になって行くもので
なら、過去も未来も同じなんだと

その事と生と死は同じ事だと

そう思えた作品です

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

 ・・・生きている人を愛するように、亡くなった人を愛し、亡くなった人のことを書きたい。死んでしまった人のことを「今」によみがえらせたい。
 死者と過去を、生者と現在のように、見つめたい。なぜなら、わたしとあなたの時間は、過去に向かって流れているのだから。過去に向かってしか、進んでいけないのだから。過去が、わたしたちの現在であり、未来なのだから・・・
 生者の驕りを廃して、過去に愛した今は会えない者への真実を追い求め、亡くなること、亡き人への想いを歌い上げる賛歌です。

 職場の後輩だった女の子、はじめての仕事をくれた編集者、何通もの手紙をやりとりして別れた人、若くして逝った詩人、亡き祖母、大好きな仕事のパートナー……亡くしてしまった音信不通の今はもう会うことのできない人々への思いを、記憶だけをたよりに綴る私小説的ともいえる短編集。

「雪と炎の記憶」、「赤いりんごと肩に置かれた手」、「死に魅入られた詩人」、「菜の花畑に立っている人」、「まるで活字のような文字」、「死は美しい」、「私につながる戦争の記憶」、「四羽めの小鳥たち」、「約束は生きている」、「一九八八年の別れ」、「心におりてきた闇」、「私の家の鍵」、「誕生日」、「たまご八個の玉子焼き」、「ふたつの時計」、「空席」の16編。

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2013年10月12日

Posted by ブクログ

友達というほど近しくはないけれど、人生の様々な場面で出会い、その後会うことのない人たちを想う短編集。
どの短編からも死の香りが漂うけれど、暗く悲しい物語ではない。
一期一会、出会いに感謝する私小説。

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2013年11月13日

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