【感想・ネタバレ】知の武装―救国のインテリジェンス―のレビュー

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・チェチェン人。「血の報復の掟」により強固な民族な絆。男子が生まれると七代前までの男系男子の名前と、生まれた日と場所、死んだ日と場所と死因を教える。殺害された場合は報復、仇が死んでいる場合は男系子孫に報復
・オバマ大統領の「シリアの挫折」は、今後の東アジア情勢に「重大なツケ」となって回ってくる。特に尖閣問題へ深刻な影響
・外交官は海外との正式な折衝の場では通訳を使う
・安全保障の主戦場は2つのスペースに移りつつある。「サイバースペース」と「アウタースペース」、即ち、ネット空間と宇宙空間
・未曾有の危機に直面して必要なのは、専門家の言うことをよく聞いて余計な喧嘩はしない、これはという人に任せることができる、物事の判断が的確で、有能な人を嫉妬したりしない指導者
・諜報活動は、工作を通じて、歴史そのものの舵を切ろうとするもの、一方、インテリジェンス活動は、現状を精緻に分析することで近未来の出来事を読み抜こうとする営為
・中国に従業員を送ることは、公安当局に眼をつけられる潜在的な危険を抱え込むこと

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2018年11月04日

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この二人の共著は三冊目とのこと。毎回時代に即したニュースではつかみにくい視座を与えてくれる。中国、ロシア、韓国といった地政学的に無視できない国々との関係などとても勉強になる。

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2018年10月28日

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大手マスメディアが信用出来ない。或いは十分な情報でない場合、読み解く力、眺める視座が大切になってくる。右か左かの話でもなく、実際を踏まえてどう考えてゆくかという部分でインテリジェンスの考え方は実際的で課題が具体的で有意義だと思う。広くこういう感覚を備えた人が増えたらなと思うしこれから必要になってくると思う。

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2017年12月18日

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メディア出身の手嶋さんと、外務官僚出身の佐藤優さんの、実務派インテリジェンスの両巨頭による対談形式での、時事の安全保障問題に対する論評集です。
両氏の対談書はこれで3冊目ですが、どの書を読んでも両氏の深い洞察による本質的な議論には、圧倒されます。最もインテリジェンスという性質上、まだまだ真因の部分は秘匿されているかもしれませんが。
今回も、東京オリンピック招致成功による東アジアの安全保障情勢に対する考察や、スノーデン事件の問題の本質とアメリカやロシアの考え・行動に対する考察、安部政権に対する各国の評価など、かなり参考になりました。
国家インテリジェンスに関する職業に就くことは、国家への忠誠心は必須であること、そして裏切りはけして許されるものではない。国家転覆につながる思想犯は、国家にとって最も悪であるということを再認識しました。
特に安部政権に関する考察については、他のどんな政治評論家の所見よりも、かなり精度の高い論評ではないかと、感じました。
この対談書は、ぜひ今後もシリーズ化して継続していただきたいです。できれば、今後の予測をしていただきたいところです。

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2017年05月07日

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「二重忠誠問題」
この本読んでてああタイムリーやなと思うところでした。
歴史的にアメリカでカトリック教徒のケネディが大統領になれるか大問題となりました。
なぜならアメリカとバチカンとどちらに忠誠を誓うかわからないから。
日本の外務省でも特定宗教団体の信徒はリストがあるとのことです。
これもどちらに忠誠を誓うかわからないから。

世界的に二重国籍が認められてる云々という方もいますが本当に世界を見るときにベースを合わせてますか?ということです。
僕は少なくとも政治家はこの本に書かれてるベースで二重国籍問題を扱うべきだと思います。

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2016年09月17日

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ネタバレ

佐藤優氏と手嶋龍一氏の対談もの。東京オリンピックのアジアでの安全保障の意味、飯島訪朝、尖閣問題、TPP等々のテーマの、インテリジェンス視点からの解き明かし。手嶋さんの著作はあまり読んだ事は無いのですが、他の著作も読んでみたくなります。

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2015年03月15日

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ネタバレ

「インテリジェンス」をテーマに、外交ジャーナリスト手嶋龍一氏と元外務省主任分析官の佐藤優氏が、対談形式で進めて行く著書。正直、この手の知識には疎い私にとっては、深すぎてついていけない部分もあったが、とにかく内容が知的で面白い。ソチ五輪について、北朝鮮への飯島氏の訪問について、東京五輪招致の裏側、TPPについてなど、ニュースで何となく聞いたことのあるニュースを、様々な情報を基に知的に読み解いていく作業はとても興味深いもので、我々素人に、ニュースに対する多角的な視点を与えてくれる。日本人はとかく、外交ニュースには疎い傾向があるが、こういった著書で知識を深めていきたいと思える本である。

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2015年01月28日

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なんとなく見ていたニュースの見方が変わる一冊です。対談なので、読みやすくわかりやすいですが、お二人の言葉にも含みがありそうで、色々と考えながらまた読み返してしまいます。

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2014年12月01日

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お二方の経験、知識ともすごいなとまず感じた。
世の中の核心で何が起きているのか、わかりやすく説明してくれていて、とても興味を引くものだった。
もっと、いろいろな本を読みたい、読まなければという思いを駆り立てるものでした。

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2014年08月03日

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読んでいて真意が理解できなかったのが「北海道・沖縄連邦制論」。また、沖縄の分離独立論について、想像以上に深刻に捉えていた。この二点については、今後さらに情報を収集し、時間をかけて咀嚼していきたい。

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2014年07月27日

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ネタバレ

この本の発刊された当時のニュースの裏側が描かれており、今までと違った視点でニュースが捉える事ができる。

普段、何気なく読み飛ばしてしまう政治の小さなニュースでも、後世に与える影響が大きいものだったりする事がある。

ニュースでも仕事でも、インテリジェンスを意識して、もう一段文脈を深く考え、行動して行く必要があると感じた。

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2020年04月05日

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主に外交・政治に関する2人の考えの披露の場である。

情報分析を担う者はこのように考えるのかという点で新鮮だった。

ニュースで見る一面だけでなくその背景、流れを踏まえた紹介は面白い。ロシアの紹介が中心となるのは、佐藤氏の経験によるところであるが、プーチン大統領や国のあり方はこうした人にしかわからないだろう。

インテリジェンスとは、経験・学習により身に着く部分が多いが、ある種のセンス・アートによる部分こそが昇華させうる。
外交・政治に関する見方の視点を増やすにはおすすめ。

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2020年03月30日

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日本では重視されてない諜報活動・インテリジェンスにスポットライトを充てた一冊。

2013年12月なので2年ほど前となるものの、対談形式で緊迫感が伝わる内容だった。

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2016年03月06日

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外交の詳細な情報と高度な分析力を持ち、実経験豊かな手嶋隆一氏、佐藤優氏の対談手記。尖閣諸島、TPP、沖縄などの日本の抱える課題を、取り巻く各国の情報戦略を解き解しながら解説。対談は明治時代に生きた優れたインテリジェンス発現者にも及ぶ。日本が生き残るためには、高度なインテリジェンスが指導者個人はもちろん組織的にも必要。啓示的な書。

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2015年01月10日

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オリンピックがらみの分析は面白かった。やはり佐藤優本は最高のフィクションである、という受け止め方でとりあえずいいのかなあ、という思いを強くした手島龍一との対談本であった。全体的に2人の人間関係がスムーズでない部分が散見されたりして落ち着きが悪い。

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2014年12月23日

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○ジャーナリストの手嶋氏と作家の佐藤氏の著作。
○最近の世界情勢・ニュースと、その裏に秘められたインテリジェンス情報について、現状分析等を行ったもの。
○インテリジェンスのプロの両者による解説は、日常のニュースをとても興味深く・疑わしいものへと変えてくれる。
○一部、陰謀論めいているところもあるが、それを補って余りある説得力に引き込まれた。

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2014年09月16日

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インテリジェンスを軸に据えて、日本内外で生じている様々な事象を深く読み解こうという対談録。興味深く読めました。

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2014年08月10日

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解読法というよりは、解読結果を二人で延々と語っているという印象。ただ、外交は色々な切り口で解説を読むと立体的に理解できる気がするので、そういう意味ではとても有益だと思う。

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2014年08月05日

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主には、尖閣諸島を中国が本気で奪おうとしてきているので、日本は米国、韓国との関係も含めてもっとしっかりしないとだめだ、という内容。

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2019年02月04日

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ほぼ10年前の出版。当時の外交、政治を手嶋、佐藤両氏がインテリジェンスをメインに語っている。縺れた糸をほどいてまた紡ぎ直すような的確な視点に驚くと共に、今だに弱腰外交を続ける官僚達にガッカリする。

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2023年09月24日

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この二人の対談はインテリジェンスネタだけで簡単に一冊の本ができてしまう。時事ネタ、国際ネタに直結するだけに、一般のメディアで報道するものとは角度が異なる。首脳同士で会談している一枚の写真からでも数多くの情報が得られると言う。普通の人にはなかなかここまでできない。

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2019年08月12日

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巷のニュースをそのまま読むのではなく、背景にある深層を探って情報を構築し、近々何が起きるかを予期する・・インテリジェンス・オフィサーとはそういう人である。東京オリンピック、TPP交渉、尖閣問題などのニュースを取り上げ、その後ろでどのような国・指導者の思惑が働いているかを対話する。そのようなニュースの読み方ができれば、世の中の動きも違って見えてくるのだろうが・・・一朝一夕でできるわけはなく難しい。自分の場合はまずは世の中に興味を持つことが最初の一歩だと思う...

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2021年11月01日

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この二人の対談本は、既に何冊も出ているとのこと。
本書は、2013年の末に出たもので、これより新しいものもあるようだ。
佐藤-池上本は読んだが、手嶋さんとのものは、私は初めて。
そもそも、インテリジェンスってなに?という読者である。

超大国の作ったルールが守られないことを許してしまうと、やりたい放題になる。
それはイランの核濃縮でも、北朝鮮の核開発でも同じ、ということらしい。
そういう観点で見ると、オバマ大統領より、息子のブッシュの姿勢の方がマシ、なんて話が出てくると、ちょっと複雑な気分になる。
あと、2013年5月に北朝鮮に行った内閣官房参与、飯島勲さんが携えていたキャリーバッグの中身って?
「この本の読者なら分かるはず」って言われても...。
ともあれ、東京オリンピックや、尖閣問題が、東アジアの安全保障に大きな意味をもつものであるということが、よくわかった。

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2016年10月05日

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知性の使い方という意味では、結構参考になる一冊かもしれません。こういう会話についていけるかどうかは、日頃から表面的に見えていることの水面下まで見ようとしているかどうかにかかってくるのかなと。予想だし外れてもいいのだから、こういうことが起こればその影響はここまで及ぶ、もしくはこういうトレンドならこういうことは起こらない、そんな次の動きを想定しながら自分の動きを決めたり調整していくことは必要だなと感じています。それができるようになってくると、一つ一つの自分の言葉にも気を使うだろうし意識も所作も変わってくるんだろうなと。

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2015年06月02日

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 毎年恒例になったかのように思える著者二人による日本をとりまく国際情勢を語り合う対談本である。この二人は意見の対立があまりないので、読者はこの二人からインテリジェンスの観点での政情を解説してもらうといった内容になってしまう。
 2013年末に発行された本書は、今では新鮮さはないが、尖閣問題やTPPなど当時の流れが引続いている点もあり、あたっているね、と思わせる解説もあって参考になる。
 日本の言論界とは異なる視点での意見を述べる著者らには、全面支持するわけでもないが、今後も注目していくことになると思う。
 

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2015年05月24日

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 手嶋龍一氏と佐藤優氏、面白い取り合わせの著者なので興味を持ちました。
 “インテリジェンス”という視点から、近年の日本を取り巻く多種多様な外交問題をテーマにしたお二人の会話が進みます。流石に“インテリジェンス”の専門家の視点はとても刺激的で興味深いものでした。
 その人のもつ知識や経験値の多寡で、ある事象が示すメッセージを読み解く深さが天と地ほど異なってくるようです。

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2014年09月02日

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911の際のNHKワシントン支局長だった手嶋龍一氏と、外務省のラスプーチンと言われ訴追され服役した佐藤優氏の共著。三作目になる見たいです。

物事の見方を変えるとこんなにも世界は変わるのかと思います。情報は力ですが、情報ソースのみならず、その情報の理解の仕方を自分自身が理解しないと宝の持ち腐れであることがよく判った

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2014年08月26日

Posted by ブクログ

新聞等ではばらばらにしか解説されないことを、
まとめてあり、日本を取り巻く国際情勢や外交を
俯瞰するための良いヒントになった。

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2014年08月02日

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ネタバレ

13年末に出てた。ちょっと手に取るのが遅れた。
昨年、こちら(R国)でも話題だった雪殿の話に触れており興味深い。そして、今、渦中の集団的自衛権問題にも触れいる。という点で、今のタイミングで読んでも面白かった。

興味深い箇所は、雪殿の箇所にあったIT専門家たちの話。昨今の情報社会ではハッカー等のIT技術の専門家に少なからず、いや、かなり頼らざる得ないが、彼らの組織に対する忠誠心の希薄さ、文化的な対立が問題視されていることを指摘している点。
 国際社会の大きなインテリジェンスに関する話題ではあるが、ふと自分の会社に置き換えても、IT担当者への過度の依存と、彼らの組織への帰属意識の希薄さのジレンマは、国家と同じく潜在的リスクを抱えてるなと思った。

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2014年07月07日

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内容については、外交・国際政治の情勢に関してのマニア・オタク向けのネタを、その表面スナップだけをあたりさわりなく講釈している感が強い。ただ、佐藤優が人文科学の概念を使ってこの分野の解釈を行うところは、面白いと思う。

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2018年10月14日

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