【感想・ネタバレ】国境を越える 滞日ムスリム移民の社会学のレビュー

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Posted by ブクログ

2007年私が初めてイランを訪れた時、街中には日本語があふれていた。こちらが日本人と分かると、元・出稼ぎ日本人がわらわらと近づいてきては、「シャチョウサン、シツレイシマス、オツカレサマデス」と、遠き日に覚えた日本語を披露してくれた。

本書はイラン、バングラデシュ、パキスタンから日本に出笠木に来た人々を対象としたものである。各章は基本的に取材を中心に構成されており、出稼ぎにきた一人一人の人生が文章からにじみ出てきている。

2016年、私が駐在でイランを訪れた時、2007年にはそれこそ街中にいた元出稼ぎイラン人とは、なかなか出会えなくなっていた。高齢化が進んだことが原因ではないかと考えられる。
両国をつなぐ大切なキズナが、徐々に薄れてしまう寂しさが吹き抜けた。

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2022年06月03日

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