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宮脇作品と言えば、名著と言われる最初の2作品に加え、僕が好きなのは海外紀行が多い。ほぼ全部読んだつもりでいたけど、これは未読だった。今さらながらだが氏らしい視点が良く表れている作品だと思う。それぞれの場所で氏が感じたように想いを持って仕事をしていた人たちがいたからこそ、ここで取り上げられた各線が、後に第三セクターとして開通できたのだろうけれど。これは1980年代半ば頃の話だけど、それから30ウン年経って、こう言う視線は行政には全く無くなってしまった気もするな…。かつての方がまだそれでも地に足が付いていたのか、と再確認。実は僕は全集の方で読んでるので正確にはこの全線開通版は未読なのだが、加筆部分はボリュームも少ないようでどうも評価が低い。そこの減点は無し、ってことで。
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著者の本(と言っても文庫本)を殆ど読んだと思っていたのだが、読メで他ユーザの感想を見て本書の存在を知る。奥付を見ると2014年3月1刷り。そのため三陸鉄道が東日本大震災の被害を被った記述があった。著者が存命ならどう感じたろう。津波により壊滅的な被害を受けた三鉄。そして、国内外の支援を受けて復旧、いや南北リアス線が縦貫する復興を遂げた姿に目を潤ませたのではなかろうか。他の路線も国鉄再建法を乗り越え、路線が開通した鉄道が幸いだったか、この時代に読むと何とも言えない。
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開通前の路線を行くというコンセプトの本。
智頭線(智頭急行)、北越本線(北越急行)、三陸縦貫線
(三陸鉄道)、樽見線(樽見鉄道)、宿毛線(土佐くろしお鉄道)、瀬戸大橋線、青函トンネルのことが事細かと書かれています。
「国鉄非監修」の自作時刻表や自作の年譜も面白かったです。戒名にも鉄道の名前が記されていました。