【感想・ネタバレ】期待バブル崩壊のレビュー

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Posted by ブクログ

最近、パソコンが高い。海外生産あるいは海外からのパーツ調達が多いため、円安の影響をもろに受けた結果である。発電用燃料の輸入とエレクトニクス製品の輸入の増加により、物価の円安感応度が近年とみに高まっている。反面、円安で増益になる企業は限定的であり、全体としては今もなお賃金は下降傾向にある。消費者物価は上昇し、ますます労働者の生活は貧しくなっている。財界に賃上げを呼びかけるもさしたる効果もない。賃金は個々の企業が決めるのではなく労働市場が決めるものであれば当然の帰結である。企業の売り上げが伸びなければ労働需要は増えないし賃金も上昇しない。日本の就業構造は大きく変化している。まずはその現実を見つめなおさなければならない。賃金問題は産業構造の問題。賃金の高い製造業の縮小は新興国の工業化によるものであって、いかなる先進国もこの状況を覆すことはできない。政府が緊急に実施すべきことは円安を抑えて実質賃金を上げること。日本再興戦略に欠けているのは縮小する製造業にかわって日本産業の中心となる産業をどうするのかという視点。製造業を中心とする発想からの脱却を図らなければならない。成熟経済における成長戦略は投資より消費。サービス産業は国際競争力が低く国際収支は恒常的に赤字であるという現実。これにどう取り組んでいくのかが日本浮沈の重要な鍵となる。

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2015年01月07日

Posted by ブクログ

「アベノミクス」が失敗であることを豊富なデータで論証している書である。
 本書は、報道での経済動向を聞く時に新たな視点を提供してくれる良書であると思えた。
  なるほど専門家はこう評価するのかと、いちいちうなづく思いがしたが、はたして事実は本書のように推移するのだろうか。

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2014年04月30日

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