【感想・ネタバレ】御書物同心日記のレビュー

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Posted by ブクログ

江戸時代、本を管理する部署に配属された丈太郎、本にまつわるいざこざの数々!本の時代本といえる小説です。

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2013年01月26日

ネタバレ 購入済み

まったり読める江戸お仕事小説

先ず驚いた事が江戸時代の江戸城内でこういう仕事に先祖代々就いていた方々がおられた事。
将軍家の蔵書をただひたすらに管理・補修する毎日はどういった気持ちなのか、実際に生のお声を聞いてみたいと思った。

物語としては淡々としており大きな事件はおきない
。連作短編でよくある物語を通して一つの大きな事件を追いかけるという事もない。
御書物同心の日常に起こる事柄をまったりと読ませて頂くのみ。

#癒やされる #深い

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2022年08月17日

Posted by ブクログ

小説だから事件は起こるが、退治した紙魚(しみ)の城外持ち出しをとがめられたり、お見合い相手に妹を恋人と勘違いされたり、支給された昼の弁当にあたったり、まあそんなところだ。そんなほのぼの感がますます出久根さんらしい。

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2014年03月02日

Posted by ブクログ

いわゆる「日常の謎」系。とはいえ、ミステリというわけでもない。「謎」は解かれたり、解かれなかったりする。主人公の心のゆらぎが、静かな波紋となって読み手の心にまで押し寄せ、不思議な読後感をもたらす短編集。個人的に、とても好み。

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2012年12月26日

Posted by ブクログ

将軍家の御文庫に勤める同心のお話。
捕り物とかじゃない人も「同心」なんだーと知りました。
珍本稀本がいっぱい出てきて大変おもしろい。

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2010年01月29日

Posted by ブクログ

 漸くきました。以前、哲学生なのに「紅葉山文庫について」なんて論文を15枚ほど書いて、方向性を失っていた私。いよいよ、あの論文が役に立ちました!
主人公は紅葉山御文庫に務める新米同心。本大好き人間、と聞き私は興味を惹かれるばかりです。内容は短編集。本の知識とか、彼らの仕事とかわかります。事件とゆぅほどの大事件ではないけど、毎回何かしら騒動があったりと。
シリーズモノです。このシリーズも気になりますが、作者の出久根さんに私は興味を惹かれました。古書店経営者にして直木賞作家ですよ!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

古書店営む傍ら、作家活動をしている人と聞いて、以前から一度読んでみたかった。
まさしく古書に絡む作品。

江戸時代の、徳川家の文庫(紅葉山文庫)を守る同心たちの物語。
公方様の本、神君家康公の御手沢本に万一のことがあっては、と、挟まっているごみのようなもの、汚れまで一々記録を残すお役所的な発想に、思わず苦笑。
と当時に、学生時代、大学の古典籍調査のバイトをしていた頃のことを思い出した。
たしかに、ネズミの糞とか、挟まっていたりしたよなあ(我々の仲間内では、「ロス・フンチョス」と、ふざけて呼んでいたっけ)。
持ち上げた瞬間、綴じ糸が切れて崩壊するとか。
私たち学生バイトが扱っていたのは、割と出回っている江戸期の版本で、それほど貴重でもなかったんだろうけど。
真っ黒になった指を思い出し、今さらながらちょっと身震いした。

異常な記憶力の持ち主で、御書物同心を嫌々勤めていた角一郎が、生きる道を見いだしたので、少し読後感はよくなったのだけれど。
一篇一篇の話は、モチーフが緊密に結びついていて、さすがだなあ、と思わされる。

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2016年09月09日

Posted by ブクログ

なんだか、分かったような、よく分からないような、フワッとしたまま終わる感じの話が多い。ミステリ未満ミステリ?
当時のお役所がどのように貴重な本を扱っていたのかが分かって面白かった。本1冊でワクワクする丈太郎にはなんだか親近感がわく。

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2015年04月28日

Posted by ブクログ

将軍様の本を守る同心たち
徳川家康は無類の愛書家で、集めた
珍本希本を大事に納めた
・・・紅葉山文庫の始まりであり
150年間連綿と本の修復・整理
そして虫干しが繰り返され、記録が
残っている
作者は古本屋のご主人のようですが
なかなか読ませる一冊です

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2010年02月05日

Posted by ブクログ

江戸時代の本の虫たちの、日常の中の些細な出来事を集めた連作集。
殺人事件を解決していくような話を求めている方にはお薦めしませんが、読みやすく、面白い話です。

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2013年03月04日

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