【感想・ネタバレ】逢わばや見ばやのレビュー

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Posted by ブクログ

出久根さんの自伝的作品である。

出久根さんは、昭和半ばに故郷の茨城県から中卒集団就職として、東京月島の古書店に「丁稚」として就職した。生家は村で唯一の電気も水道もない貧家だったそうな。

そして古書店で勤務すると当然ながら沢山の書籍に目を通すことになる。しかも、出久根氏は父親譲りの投稿マニアであり、投稿で貰う賞品・賞金をほまち(内職)にしていたのだから、自然文章に熟達することになる。

出久根氏の文章は飽きない。次々さらりと未知の語彙が出てくる。しかし難しい漢語や述語ではなく、今は余り使わなくなった日常的な語彙がである。

さて、この出久根氏の自伝だが、あまりに彼の文章が上手いので、ひょっとしたら全部フィクションか?と密かに疑いを抱いている。

ちなみにこの続編はまだ連載中らしい。

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2009年10月04日

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