【感想・ネタバレ】面一本のレビュー

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Posted by ブクログ

剣道二段、居合道二段、ナギナタ初段の若苗が、西早稲田四丁目の古書店に嫁ぎ、地上げ屋相手に「めええーん」と豪胆ぶりを発揮するかと思えば、そうでない。あくまで清楚で可憐、さりとて毅然たる態度を保つのだ。いかにも著者が理想とするであろう女性像に違いない。せどりのシンゴさんとの古書仕入れの旅では、色々と勉強させていただいた。最後、バブル亡者との対決は勝ち目なかろうと諦めたけど、無音の気合はお見事。ことこの本は新品を求めたかったけど、中古しか入手できず。

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2018年02月04日

Posted by ブクログ

 
 早稲田で代々家業として営んできた古本屋一家に様々な困難がふりかかります。
 
 バブル期の地上げの波が襲うなど一昔前の話ですが、家族が一致団結して家業を守る様は、とても上質な人情ホームコメディです。

 古本屋を生業としながら直木賞を受賞した出久根達郎さんの作品だけあって古本屋という仕事の細かいところまでわかって楽しいです。
 
 いまでは古本屋も仕事内容は様変わりしていて、このような古本屋がどれだけ残っているかわかりませんが、残っていて欲しいと思います。、

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2017年08月15日

Posted by ブクログ

出久根さんの現代物は初挑戦。先日からどうも時代物で良い作品に出会えず、現代物に走ったわけですが・・・・。
面白い本です。でもね、やっぱり少し肌触りの悪さを感じてしまいます。
最後の地上げ屋の黒幕との対決シーンは頂けませんが、その前の部分は古本屋(著者の実際の家業でもあります)という面白い世界を舞台に、トントンと小気味よいほど進んでいきます。大きなストーリー立ては面白いのです。セドリのシンゴさんなども魅力的ですし。しかし、細かな流れがどうも私の感覚と会わないようです。
ちょっとしたエピソード、それが後ろに繋がるものだと思っていたら、そのまま立ち消える。そんな感じが随所に見られるのです。そこらが"手触りの悪さ"を感じる原因なのでしょう。

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2017年10月30日

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