【感想・ネタバレ】数学者の視点のレビュー

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Posted by ブクログ

「ダーティー数学」という章が特に面白かった。

ナビエ・ストークス方程式はダーティーだとか。なんとなく分かる気がして面白い。流体力学の研究者にこっぴどく怒られそうで申し訳ないが。

ヒルベルト以降数学が抽象化したらしいのだが、これは現実世界での認識が根底にあるユークリッド幾何学に対し、そのような制限を取り除く試みである (と私は理解した) という論説には、目からウロコであった。

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2014年12月21日

Posted by ブクログ

数学的プラトニズム、「純粋」性重視というような傾向があったが結構良かった!

とくに70年代に流行した難問解決型数学への疑問が共感できる。目に見えやすい評価、わかりやすい結果よりも本質的に何が大事かというところ。。。なんとなくわかる気がする。ゲシュタルトチェンジは避けられないけれど、自分自身の偏りも避けられないわけだ。

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2013年09月23日

Posted by ブクログ

 20頁と26頁の引用にあるように筆者がアメリカの大学の良いところ、日本の大学教育の弊害として挙げている「官僚による締めつけ」は一つの鋭い指摘であると思った。

 確か小平先生の本にも、アメリカの大学は学部長の裁量がおおきく、報酬などの決定権限があり、無駄な会議が少ないとあったように思う。

 もちろん、その後の学生ローンの問題や落ちこぼれゼロ法でアメリカの大学教育がどんどん劣化している状況を現在では考慮する必要はあるが、学会の運営や科研費の配分など官僚による締めつけが、日本の教育に閉塞感をもたらしていることが「御用学者」を生み出す一つの要因であるようだ。

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2012年08月13日

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