【感想・ネタバレ】神山プロジェクト 未来の働き方を実験するのレビュー

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Posted by ブクログ 2015年05月30日

「移住・定住」の成功例として注目を浴びる徳島県神山町。
いま、本業であるところの新聞記者として「人口減少」について取材していて、ヒントを得たいと購入した次第。
といいますか、実は昨年、神山町のまちづくりでキーマンの大南信也さん(NPO法人グリーンバレー理事長)の講演を聞く機会に恵まれました。
移住者...続きを読む支援や空き家の再生、アーティストの滞在支援、人材育成、道路清掃など、そのどれもが斬新かつユニークで、目からウロコが76枚も落ちました。
本書は、特に若者がなぜ神山町に引き寄せられるのか、その秘密をグリーンバレーと移住者を通してひも解いており、大変に示唆に富んでいます。
私は特に「移住者の逆指名」という大南さんの発想に注目しました。
過疎の町・神山町には仕事がないので、仕事を持っている職人さん、それも将来子どもを持つ可能性のある若者を優先することにしたのです。
人口減少に悩むまちにとって、移住者は喉から手が出るほど欲しいですが、誰でもいいというわけではない。
持続可能な地域をつくるために敢えて条件提示しているのですね。
もちろん、「優先する」というだけで、条件に当てはまらない人は排除するというものではないことに留意する必要があります。
実際、神山町には多くのクリエイティブな若者が住み着き、それがまちに刺激と活気を与えることにつながっています。
たしかに人口約6千人のまちだからできるということもあるでしょう。
ただ、そのエッセンスはどこのまちでも参考になると、あらためて感じました。
要は、自分たちのまちのことは他人任せにせず自分たちで考え、そして何より行動するということ。
そう、阿波弁の「やったらええんちゃう」の精神です。
いい本だ。

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Posted by ブクログ 2020年12月05日

過疎地の再生において、どういった「モノ」を作るかではなく、どんな「ヒト」が集まるかに着目していることが興味深い。モノやコトはいずれ流行りが過ぎて飽きが来るけど、おもしろい人が循環すれば新しいことはどれだけでも生まれるという考え方にはとても共感しました。

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Posted by ブクログ 2018年12月22日

<住み着く人々&企業>
 徳島の神山は一風変わった「田舎」として今注目を集めている。
 少子高齢化とそれに伴う地域の過疎化が進む中で、様々な移住者を集め、それをくい止めているから。
 一地方都市にクリエイターやビジネスパーソンが集まるのはなぜか。
 一つは、環境がアウトプットに及ぼす影響があげられる...続きを読むだろう。
 クリエイターなら作品、ビジネスパーソンなら生産性や創造的付加価値のさらなるクオリティを求められる。
 それをあげるのに神山という「場」が一役買っているのだ。

<受け入れるためのソフトとハード>
 「場」を作り上げる要因として、他を排斥せず、しかし、流されることなく自身の軸を持って受け入れる神山の元来の風土、があげられる。
 さらには、生活費の安さ、魅力的な古民家が多数残っていること、そして徳島はITインフラが非常に整っており(全国一)これが、情報関連企業のローカルオフィスにとっては非常に魅力的である。

<日本の未来>
 少子高齢化が進み、多くの地方都市が限界集落と化していく。
 それをくい止めるためには、クリエイティブな人間の集積が重要である、との神山の結論は、今後の日本の一つのモデルケースとして成り立つだろう。

<感想>
 近未来、情報化社会がさらに進めば、距離は関係なくなるが、どういう「場」に住むが重要になる、という考えがある。
 単に利便性の高い大都市に住めばことたれり、という考えはまだまだ強固だが少しづつ崩壊していくのかもしれない。
 そのかわりとして魅力的な「場」を持つ田舎の台頭、というのはそれこそ魅力的ではあるが、いままでの保守的な傾向を覆していくのには難渋するだろう。
 でもそれができないと、本当に消滅しか残っていない気もする。

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Posted by ブクログ 2016年09月23日

のアーティストの移住などで生まれ変わった町、徳島県神山町の話。「日本の田舎をステキに変える!」というミッションのもと、様々な仕掛けを編み出したNPOグリーンバレーの力と遊び心には驚かされた。グリーンバレーが行ってきたことは、何も突拍子も無く、無茶苦茶なことではなく、できることを積み上げてきた結果だと...続きを読むいう。「モノ」ではなく、「ひと」に焦点を当て続ける。こうすることで町での面白いことは連鎖的に起き続けるのだと。神山町に行ってHidden Libraryを見てみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2015年03月08日

移住者が続々と増えている、創造的過疎の町、神山。そして、その神山で、何でも面白がって肩の力が抜けて活動をしているNPOグリーンバレー。
光ファイバーが整備され、サテライトオフィスの誘致に成功した事例という、シャープなイメージの裏に、人を受け入れる姿勢をコツコツと数十年も続けてきた理事長の大南さんの、...続きを読む町への愛情や情熱が伝わってきた。

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Posted by ブクログ 2014年08月31日

文章的には、あまり出来がよくないと感じた。
本の構成や紙質(厚すぎる)が気になって読みづらく感じた。

内容に関しては、きっと面白い地域なんだろうなと思う。
サテライトオフィスは糸魚川でも実現されたらいいなと思う。

最後はやはり人。

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Posted by ブクログ 2014年08月21日

カフェオニヴァの長谷川さんが移住した経緯をはじめ、もともと別の地域で出会って今は神山町で活躍している皆さんの想いや頑張りを知ることができて、よい一冊だった。Hidden Libraryやソノリテ(NPOのバックオフィス)も気になる。

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Posted by ブクログ 2014年06月19日

未来の働き方を実験する
って、あるけど
もしかしたら高度成長期・前の日本にあった
一億総事業主の進化系かもしれない。

ナリワイ系とも通じるのか?
来月、視察に行くんで確認しまっす。

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Posted by ブクログ 2014年05月12日

20140511 利益とか効率、生産性といった事と人がやる気になることとは関係無いという事が分かる。政策を考える人の志によってどちらにも転んでしまう。結局は楽しめるかどうかだと思うが楽しむ事にはいろいろ大変なことも多い。諦めないことも大事なのでは、というような事を考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2014年04月08日

原動力となっているNPOグリーンバレーについて。
 その正確をひとことで語れば、「オープン&リベラル」だろうか。何事も否定から入らず、とにかく動き、面白いことをかぶせていく。いったん何か始めれば、ネガティブなことは言わず、できる方法をトコトン考える。一方で、他人に何か強制することはなく、メンバーや参...続きを読む加者の自主性に任せて押し付けない。合言葉は「やったらええんちゃう」(まえがきより)

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Posted by ブクログ 2018年11月23日

徳島県神山町の集落での生活
一人一人の生い立ちや暮らし始める経緯を掘り下げ
集落の方向性や将来を考えることができる
これからの日本での将来の生活を考える上で非常に興味深い

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Posted by ブクログ 2014年12月18日

人を循環させる仕組み
5人のコアメンバーがいればなんでもできる。

プロジェクトのきっかけに国際交流や公共施設のアドプトプログラムがあったのは興味深い。

道路を綺麗にするとまちから人がいなくなるという体験や、人口減少に対して、緩やかに縮むために年間5世帯が入居目標などは、縮退する都市を考えていく上...続きを読むで重要な視点。

勇気がでるし、魅力的な話だけど、現場を見てみないとわからないかな。

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Posted by ブクログ 2014年05月01日

神山町のいろいろな取り組みとそのような状況にいたるまでの紹介。
人の存在が大きいということを改めて認識した。

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