【感想・ネタバレ】踊るジョーカーのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

気弱で人見知りで消極的でネガティブな探偵と、彼を名探偵に仕立てようとする推理作家。この組み合わせに心踊る。
真相はわかりやすいが、それはミステリ的構造が美しいから。推理の筋道が整った本格ミステリ。何もかも好みでした。

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

寝る前に1話ずつ読めるような短編のミステリーが読みたくてこれをチョイス。
気弱すぎて心配になってしまう音野が探偵。
トリックが結構アクロバティックっで、一瞬よく分からない私のような読者のために、図解がついていたのがありがたかった。
三作目まで出ているシリーズのようなので、順次読んでいきたい。

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2021年09月19日

Posted by ブクログ

気弱な探偵とそれを世に引き出そうと頑張る作家のワトソンという組み合わせが、解説にもありますが無理なくいいコンビになっています。
確かにこれを読むと、古典をまた読みたくなる。不思議な魅力がありました。
気軽に読めて重苦しくなく、その上事件性やトリック、解決法が古典ミステリ的で、あっという間に読んでしまって「ああまだ足りない!もっと読みたい!」と久々に思った一冊でした。

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2012年09月03日

Posted by ブクログ

主人公二人のやりとりが目の前に浮かび上がるような、素敵な空気感を
創り上げている作品。

ミステリなのに、笑えてほっこりできて、
かなり好みの作品。

北山さんの別の本も読もう。

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2012年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気弱な探偵・音野順と、推理作家の助手・白瀬が事件を解決する短編集


「踊るジョーカー」
トランプがバラまかれた地下密室で殺人事件が発生
被害者はトランプの束が刺さった短剣で殺されていた

「時間泥棒」
高価な美術品を持つ姉弟が住む家から
アナログ時計だけが盗まれた理由とは

「見えないダイイング・メッセージ」
被害者が死の直前に撮ったポラロイド写真を手がかりに
金庫の暗証番号を解いてほしいと依頼を受ける

「毒入りバレンタイン・チョコ」
複数の人物が食べていたチョコの中から
毒入りチョコを被害者ただ一人に確実に食べさせた方法とは

「ゆきだるまが殺しにやってくる」
雪山の豪邸で花婿候補者が外にあった雪だるまの前で殺害される
凶器のバールは雪だるまの手にあり死体の周りには足跡がない雪密室だった


<感想>
「謎がすべて解けるまで探偵は推理を話さない」という探偵ものの”お約束”を
気弱で臆病な性格だから結論が出るまで話さないという人物像にしているのが
よくいる探偵と真逆の性格でありシックリくる設定でとても良かった。
短編なので無駄なくサクサク読めて面白かったし
探偵カワイイし、助手と刑事もナイスキャラなので次作が楽しみ。

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2012年08月24日

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初めての北山猛邦先生の凄惨な殺人がないし、登場人物のキャラがはっきりしているので、かなり読みやすい本でした

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2024年01月29日

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気弱な名探偵と推理作家による本格ミステリ
お弁当を持参する気弱な探偵がかわいらしく殺人事件なのにほのぼのしました

探偵と助手、そしてトリックを重視したミステリ。やっぱりこういうミステリが一番好き
Howが好きな人にはおすすめな短編ミステリだと思います
これからも読んでいきたいシリーズです!
おもしろかったです!

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2023年11月20日

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読み終えて一言。ザ・本格ミステリ。名探偵と助手のコンビ。面白い展開。鮮やかなトリック。気弱な探偵という新しさはあるものの、まるでミステリの入門のような本書。古典ミステリが苦手な人もこれをまず読んでみるのはいかがだろうか。

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2022年05月23日

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結構本格的な推理小説なのだが、キャラが立っていて読みやすかった。
音野の気弱さと、周りの人々のバランスが丁度いい。上手くフォローして動かしているようで、なんだか抜けている印象の白瀬。岩飛警部はなんかやたら粗野に見えて、最初苦手意識を持ったのだが、読んでいるうちに音野とのやり取りが癖に。
気弱でおどおどしてる名探偵も、意外と可愛くてアリ。

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2021年04月07日

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ネタバレ

ようやく読んだ名探偵音野順シリーズ。

小説の表紙も可愛らしいイラストなので、けっこうほんわか系?と思ったらなかなかコミカル。
殺人は起こるし、物騒な事件も起きているのに、シリアスになりきらぬ、ちょっと脱力感のある作品。
まず、名探偵の音野順が超弱気。
名探偵の才能はあるものの、彼を名探偵だと盲信したきつけるのは専ら大学時代からの友人であり推理作家の白瀬白夜。
自分の作品のネタになるということもあって音野の面倒をみつつ、やれ事件だと引っ張り出す。
そして、名探偵たるものこう言えこうしろとやいやい言うが、気の弱い音野は基本白瀬の背中に隠れ、人前に出されてもたどたどしく控え目に発言するばかり…。
そんなすったもんだコンビながら事件をきっちり解決するあたり、ちゃんと名探偵、かな?
個人的にはもう少しハラハラするミステリが好きだけれど、それぞれの事件、トリックはしっかりしていて興味深く、面白くて目が離せなくはなったので、次の本も読んでみたい。

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2017年04月19日

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ネタバレ

 引きこもりの名探偵「音野順」と,ワトソン役のミステリ作家「白瀬白夜」が活躍する短編集。それぞれの短編は,プロットもトリックも平凡なのだが,作品の雰囲気が素晴らしい。古きよき時代の本格ミステリを思わせるような様式美が守られつつ,そのパロディのような作りになっている。探偵と警察の関係,事件への関与の在り方,トリックが早業殺人だったり,容疑者が少ない状態で殺人をしたり…。リアリティこそないが,本格ミステリらしい作品ばかり。北山猛邦が本格ミステリを愛してやまないことが垣間見える,魅力的な短編集である。おすすめ。

個々の作品の所感は以下のとおり

○ 踊るジョーカー
 大量のトランプが散らかされていた密室で南斉一郎が刺殺される。狂気のナイフは,多量のトランプを貫いていた。容疑者は三人。南斉一郎の子,南斉貴一。その恋人である藍子。そして,古くからの使用人の根津。密室の合鍵を持っている貴一が最大の容疑者として警察から疑いを掛けられる。
 密室のトリックは,早業殺人。日頃からトランプで一郎を脅かしておき,多量のトランプを換気口から投入しておき,それを見て悲鳴を上げた一郎のために部屋に入り,その直後に根津が一郎を殺害した。問題は凶器。犯人は,ナイフでトランプを貫き,円状にしたトランプを転がすことで,ナイフを手に入れ殺害をしていたのだ。トリックは陳腐だが,作品全体の雰囲気,キャラクターが秀逸。なかなかの作品。

○ 時間泥棒
 上野家で,アナログ時計が次々と盗まれるという事件があった。いずれも安物の時計だが,なぜ時計だけが盗まれるのか。上野カイという男は,姉,上野アサヒの恋人である長崎という男と一緒に,音野の事務所を訪れる。真相は,合鍵を持つ長崎が盗聴の際の邪魔な音をなくすために,アナログ時計を撤去していたというもの。音野と白瀬は長崎の本性をアサヒに伝える。プロットは特に目新しいというほどではないが,雰囲気がよく,これもなかなかの秀作。

○ 見えないダイイングメッセージ
 笹川明夫が殺害されるシーンから,この物語が始まる。明夫は,自分しか暗唱番号を知らない金庫が開けられなくならないように,金庫の暗証番号を示すダイイングメッセージを残すために,ポラロイドカメラで写真を撮影する。ダイイングメッセージの真相は,映ったものではなく,写真そのものに指紋で残されていた。今回は音野順ではなく,兄,要がダイイングメッセージの謎を解き,順は,真犯人が依頼者である笹川明夫の子,笹川晃であることを見抜く。

○ 毒入りバレンタイン・チョコ 
 ある大学の研究室で,バレンタイン・チョコの中に毒が入っており,それを食べた女学生が倒れるという事件があった。32個入りのチョコのうち,1つのチョコから毒が検出された。ゼミに所属している2人の女学生と2人の男子学生がチョコを食べていた。無差別殺人なのか,女学生の自作自演なのか。真相は,男子学生が,女子学生の気を引くために致死量に至らない毒を飲ませたというもの。トリックは,磁石を使い,チョコを包んでいた包みを利用して狙っていた女学生がチョコを食べるチャンスを利用して毒を仕掛けたというもの。仕掛けがあるチョコをほかの人が食べるときは,仕掛けを作動させていない。犯人にとっては,この犯罪は,恋する人に接近するためのイベントだったのだ。チャンスを待った気の長い犯罪だった。

○ ゆきだるまが殺しにやってくる
 音野と白瀬が遠方の依頼を終えた帰りに道に迷ってたどり着いた山荘で,事件が起こる。事件は,山荘は,笹宮家という名家。山荘では,一人娘の美子の結婚相手を見つけるために,雪だるまを作るというイベントが開催されていた。イベントの最中,二人の挑戦者のうちの一人,藤原昆が殺害される。狂気のバールは雪だるまの腕のところにあった。まるで,雪だるまが殺害をしたかのように。
 真相は,美子が無理やり結婚させられることを辞めさせるために,殺害を行った。トリックは,風船利用して死体を隠し,殺害された時間をごまかすというアリバイトリック

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2016年03月21日

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音野順可愛いよ、なにこの生き物。ぷるぷる。

ひきこもり探偵といえば、鳥井だったけれど、応援したくなる名探偵音野順!

早く来賓用の椅子を用意してください白瀬さん。

ミステリとして云々はおいといて、鳥井・坂木コンビのような成長物語になるのか、音野が成長するにつれて白瀬が壊れる展開だともえる。
白瀬さんちょっとおかしい。

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2014年05月03日

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ネタバレ

名探偵 音野順シリーズ。

とっても気弱な名探偵。
一緒に活動している推理作家 白瀬の方が態度としては探偵らしい。

探偵活動に消極的で、暇さえあればドミノをしている…いや、ドミノさえしていれば満足している名探偵。

推理作家である、白瀬は彼を元に小説を書いているので、事件があれば、本人より張り切って捜査へ向かう。


そして、名探偵らしい事務所にしようと彼に何かを買い与えているがどこか空回り。


何個かの事件を含んだ1冊。
どことなく、トリックがユーモアがあって面白いです。

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2013年05月15日

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とっても読みやすい。解説にもあるように、軽く読めるのに古典ものを読んでるみたいな満足感。探偵と助手の関係性も新しいのに古典的。
時間泥棒はトリックもオチも全部読めてしまったけど。

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2013年03月10日

Posted by ブクログ

探偵役がニートという点で近代であることを感じますが、描かれている謎はなかなか古典的です。巻末の「ゆきだるまが殺しにやってくる」なんて、もろに閉ざされた山荘と雪ですしね。
解説にも書かれていますが、ミステリーの入門にはいい本かもしれません。

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2012年07月09日

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ネタバレ

世界一気弱な名探偵と、名探偵より堂々としてる小説家のミステリ。
表題作のトリックに少し納得が行かなかったけど、楽しめました。
スタンドライトのくだりが好き。

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2012年01月13日

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音野順、カワイイ♪ いや、ホントにいたら、ウザいかもだけどww 表紙の絵が、すっかり音野にハマってる感じで~!疲れた頭には、ちょうどいい感じの癒しになりました~(*^▽^*)

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2012年01月12日

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仕事中に、帰りたい、できない、無理などと呟く探偵。素晴らしいw
最後の解説を読んでなるほど。
ミステリーにおいて、探偵がコンビであることは様式美なのだなあと。
いいコンビを作れてるこの物語はそこでまず成功していると言えるのかも。とても面白かった。

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2011年10月22日

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ネタバレ

気弱な引きこもり名探偵と助手を自負する小説家。ふたりのやりとりは微笑ましが、住居といい事務所といい、白瀬はなぜにそこまで?と思わんではない。私には助手というよりパトロンに見える。本人は否定しそうだけど。スタンドライトの下りで笑ってしまった。音野の方は推理能力になんの杞憂もないが、放っておくと世捨て人まっしぐらで、そっちのほうが心配だ。毎回、もっと強かに生きて!と叱咤激励したくなる名探偵も珍しい。

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2021年07月23日

Posted by ブクログ

北山氏の著作では2冊目、短編集。彼の創造した探偵「音野順の事件簿シリーズ」としてシリーズ化されている。

氏の作風として物理トリックにこだわるところは短編も同じであり、その都度ニヤリとしてしまう。それより今作の大きな特徴は作品の構成そのものにあると思う。

ひきこもりの名探偵音野順が探偵で、ワトソン役は友人であり彼の手がけた事件を小説にしている作家白瀬である。探偵とワトソン役のキャラ造詣には一工夫あり、過去の類型を見ないよう努力はしているのだろう。まぁ、ラノベ的であり、二人のやりとり、さらに岩飛警部などもからみ、ユーモアの点でも楽しめる。

しかしながら探偵の様式美に徹底的にこだわった作風であることが殊に嬉しく思えた読後感だった。様式美は解説で言及されており、作風を一言で表すなら正鵠を射ている。

事件が起きて不可思議があって、探偵登場、手がかりが発見、探偵の推理完了、一同揃ったところで種あかし、犯人確保、という一連の流れが共通して存在する。そこに氏お得意の物理トリックが絡む。お約束だけど飽きない、「寅さん」の世界がそこにある。お気楽に読めながらもクセになる味が確かにある良品であった。

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2014年09月09日

購入済み

読んで損した

全然面白くない。
時間の無駄。

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2014年05月23日

Posted by ブクログ

古典的な香りがするライトミステリー。
多少なりとも人が死ぬのに、なんだかほのぼのとした作品です。

さらりと読めるので初心者向けかな?
感動した、とか、あのトリックには度肝を抜かれた、とかはありません。が、時々読み返したくなるようなタイプ。

たまに食べたくなるお茶漬けみたいなものでしょうかね。お茶漬けミステリー。

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2013年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名探偵の音野順は引きこもりの内気ぃな青年。
彼に何かと絡む白瀬くん。

二人のやり取りは、やさしくて面白いけれど、
事件は結構ハードな事件。
その落差が、魅力かも。

「ゆきだるまが殺しにやってくる」がよかったかなぁ。

怖そうだけど、意外と親切な感じの岩飛警部が
いい味を出していた。

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2015年05月07日

Posted by ブクログ

推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。
今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。
殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)など五つの難事件を収録。

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2012年10月11日

Posted by ブクログ

キャラで読むにもネタで読むにもどっちもちょっと物足りない。主人公名探偵の心情がもっと読みたいと思うんで、次も文庫化待ちます。

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2012年04月03日

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お兄さんハイパー

引きこもりのはずだけど、ひとりで材料揃えに行ってるよ…?
犯人の人生を壊すことを気にしてるのが面白かった。

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2012年03月22日

Posted by ブクログ

5話連作になってます。
なかなか面白い探偵像が出来上がってますね。
音野は性格的には充分ひきこもりです。
事件現場に行く時は必ずお弁当を自作して持っていくという、
周囲の人の言動や行動にびくつく臆病っぷりにもかかわらず、
マイペースというか空気を読んでないというか。
そんな音野を毎度小突き回す岩飛警部の存在も楽しい。
白瀬はこの作品の中でワトソン役にあたり、
小説家として音野をモデルにして書いているという設定です。
でも学生時代からの友人にしても音野に入れ込みすぎな気がします。
そのあたりが音野の人格形成と共にもう少し分かると、
人物像にもっと厚みがでて心に残る気がします。
さらっと読めて楽しかったのですが、
読後少し時間を置いて書いている所為か、
トリックも含めてあまり印象に残っていないことに気が付きました。
ちょっと残念です。

次回作も出ているようですね。
文庫になったら読もうと思います。

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2017年10月14日

Posted by ブクログ

おもいもしないトリックが多い。
奥ゆかしい名探偵音野順が読んでるこっちがやりきれない気持ちになるくらい引っ込み思案 笑
名探偵ものとしては珍しい主人公。

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2012年02月28日

Posted by ブクログ

片山さんの画集から流れてきて読もうかと。
内容はかなり軽めな感じでした。軽すぎる?どうだろう。ファンタジィと思えばまぁ…。

坂木司さんとは違って、主人公のひきこもり原因とかは明かされない感じでたんたんと進むのかな??

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2012年02月14日

Posted by ブクログ

読みやすく、ライトでゆるーく読める短編。
引きこもり探偵と、探偵よりも探偵らしい探偵助手のコンビが、非常に魅力的で楽しく最後までスッと読めました。
ただトリックに関しては、それは流石に無理だろ?と思うようなものもしばしばありましたが、それをおいても全体的には楽しめた作品でした。

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2011年10月29日

Posted by ブクログ

探偵のキャラがすごくいい。弱気で引きこもりでコミュニケーション障害の探偵キャラが愛しい。事件の意外性やトリックの面白さ、ストーリー展開の妙はないけど、探偵とワトソンのキャラだけで充分楽しめた。

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2011年10月07日

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