【感想・ネタバレ】古語と現代語のあいだ ミッシングリンクを紐解くのレビュー

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Posted by ブクログ

第11章 「捏造される伝統」で歴史的仮名遣い論者のクレームを完璧に論破しているのが圧巻だ."伝統ある歴史的仮名遣い”の伝統ある云々は自民党の連中の議論とよく似ている.歴史的仮名遣いに伝統なぞないのをわかっていな人がいるのだ! 著者の明快な論述を楽しめた.

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2014年03月08日

Posted by ブクログ

小難しい内容だったが、何度も繰り返し説明されて理解できた。目からウロコの話だった。

・若山牧水の”白鳥やかなしからずや・・・”の「かなし」は、現代語では「悲しい」の意味だが、古語(万葉集)では「うれしい」の意にも用いられ、この歌が詠まれた頃の牧水の心情(歌集に収められた前後の歌)から考えれば、後者の意に解すべきではないのかという論考。

・鎌倉時代に成立した「徒然草」は、鎌倉時代の言葉(当時の現代語)ではなく、「枕草子」を模した平安時代の言葉(擬古文)で書かれた作品である。江戸時代の「雨月物語」も、江戸時代の言葉ではなく、擬古文で書かれた作品である。
・江戸時代には現在では存在が否定されている古語(古語研究)が存在した。

・歴史的仮名遣いは、江戸時代の契沖から始まった。伝統的仮名遣いではない。

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2014年12月14日

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