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江上剛×郷原信郎(弁護士)の対談集。みずほ銀行の反社融資の話と、東日本震災保証融資詐欺事件の話を中心に、今の銀行とか、あと検察(特捜)の問題点について。こういう問題点の指摘ってちょっと飽きてきたかな~。欠点ばかり見てても仕方がないというか。
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著者:江上剛氏は、第一勧業銀行入行、広報部次長等を務め現在は退行し作家として活躍中。
郷原信郎氏は、検事等を経て、弁護士として法律事務所を開設し、関西大学特任教授もと務めている。
銀行は、口座の開設、振込・送金、クレジットカードの支払決済など、我々の社会生活に不可欠なインフラ昨日を離す「血管」であるのと同時に、健全な血液が確保され、血液が身体の隅々にまでいきわたるよう「循環器」の役割を果たす、というのが銀行の役目であった。
しかし、バブル以降の銀行はその役割を十分に果たしてきたのであろうか。上記の2人により以下の5章にわたりテーマ通りの銀行の核心について対談形式でその問題に切り込んでいる。
①みずほ銀行反社融資問題
②反社融資問題
③中小企業融資問題
④法システム・行政の問題
⑤これからの銀行、そして銀行員
問題の核心に触れるのには想像以上の体力が必要である。わかってはいるもののそれに触れてしまうと火傷してしまう・・。どこかにそんな思いがあるのかどうしても敬遠してしまいがちな核心との付き合い方。
しかし、問題を解決にまでもっていくには、傷口を補修する等の応急処置ではなく、核心である本質から改善していかなければいけない。
時間も労力もかかるが、必要であることは誰から見ても明白である。
知っておいて良い知識。知っておくべき知識である本書の核心。もちろん著者の意見であるという点もしっかり前提として受け入れようと思う。
本書のような本。そして、理論や知識等を吸収することによって自分の意見を持ち、そして知識だけではなく、それを礎にして自分の行動にも反映させていきたいものである。