【感想・ネタバレ】「思考軸」をつくれ ― あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由のレビュー

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Posted by ブクログ

少し古い本になるが、基本的なところは最近書かれたものと変わらない。今でも通用する考え方が随所にちりばめられている。

特に、「すべてのものはトレードオフ」「『おおぜいの人』を『長い間』だますことはできない」という考え方は、改めて言語化されたときに目から鱗が落ちたようだった。

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2016年02月28日

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・世界は毎日単純になっていく。毎日一つのことを学べば一つの謎が消える。
・日本には優秀なビジネスパーソンがいるが、それは会社の中で。つまりパーツとして優秀。パーツは取り替えがきくし、会社の枠組みが変わったら使い物にならなくなる。いついかなる条件下でも正しい判断ができる、未知の局面でも何が真実かを見極められる、本当の優秀さはこれ。これからの日本の社会が必要としているのはこれ。
・人間は動物である
・人間はそれほど賢くない
・人生はイエスノー枝分かれゲーム。何かを選べば何かを諦めなくてはならない。
・大勢の人を長い時間騙すことはできない。
・直感の精度はインプット量で決まる。
・誤字脱字があっても早く出すこと。
その方が早く経営判断ができる。
クオリティがよくても、遅く出したらダメ。時間をかけたのだから当たり前。
時間をかけてもミスのない完璧なものをつくることが重要だ、という考えは、時間も経営資源も無限という錯覚の代物。長時間労働にも繋がる。
毎度時間をかけて一つひとつのことにじっくり取り組むなどという悠長なことをいっている余裕はない。
小さなことでもすぐにどうするか決めて早く行動を起こせ。判断に迷うなら仮決め。決めることが重要。
間違っていたら後から正せばいい。
宙ぶらりんの時間は何も生み出さない。仮決めしたらそれがよかったのか悪かったのかを嫌でも考えるようになるので思考が深まる。
・課題にも鮮度がある。取り組み始めたときが新鮮なときで集中できる。
・インパクト=仕事量×スピード!
・森の姿を捉えよ
歴史というタテ軸、世界というヨコ軸を参考にする
・インプットする情報は選別せず、とりあえず何でも取り込む。判断する時間がもったいないし、ダメな情報にあたって失敗する料理を増やすのも大事。そのうち選別できるようになる。
・インプットの蓄積を増やすと、あるとき水槽から溢れるように楽にアウトプットできるようになる。そうならないうちはまだまだインプットが足りない
・風向きの読みさえあやまらなければ、少なくとも5年や10年は堂々と通用する経営計画をつくることができる
自分の子どもや孫にどんな社会を残したいかを不断に問い続けることが、ひいては事業ビジョンを形づくる

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2013年07月12日

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ネタバレ

■所感
出口さんの考えを学んでいると、天才の閃きやカリスマ性のような物ではない凄みを感じる。それは恐らく天才ではなかった出口さんが真摯に、愚直に積み重ねてきた経験、知識から導き出した公式を本気で読者の為になるように伝えてくれているからだと思う。

出口さんの言葉にはこのような本である「本当に?」や「言いすぎじゃない?」といった感情は一切湧いてこず、ただただ食い入るように素直に学ばせていただくことが出来る。

本書でもその出口さんの「思考軸」が冒頭から巻末まで一切ぶれずに記されており、読み手としてもノンストップで一気に読み上げる事が出来た。

事業として20代、30代に向けてのサービスを展開しているだけあり、今27歳の私にとってはこれからの人生を考える上で非常に大きな刺激をいただいた一冊となった。




■概要

▼軸=思考する際の前提条件
1.人間は動物である
人間は決して万物の霊長ではない。「異性と仲良くする事」、「おいしものを食べる事」、「安心してぐっすり眠る事」など人間がやっている事は他の動物と対して変わらない。

2.人間はそれほど賢くない
賢い人も愚かな人も人間全体でみればそんなに大した差はない。

3.人生は「イエス・ノーゲーム」
遠い先にゴールを定め、そこに最短距離でたどり着きたいと思ってもたいていの場合うまくいかない。一度の選択違いで大きくずれる事になる。

4.すべてのものは「トレードオフ」
何かをとれば何かを失う。「いいとこ取り」はできない。

5.「おおぜいの人」を「長い間」だますことはできない
一時的に間違えたとしても長期的にみれば必ず正しい方向に向かう。

▼インパクトは「仕事量×スピード」
一つ行動を起こせばそれに対して反応が起きる、そうしたらそこでまたベストだと思われる行動をとる、その繰り返しでよい方向に動いていく。
決めた事は新鮮なうちに一気にやりきってしまう、課題にも「鮮度」があってもっとも集中できるのは取り組み始めた新鮮な時である。
スピードはその人の生産性を決定づける重要な要因。「力=質量×加速度」というニュートン力学の公式は「インパクト=仕事量×スピード」と似ている。

▼答えは「タテ」と「ヨコ」にある
・「タテ」=歴史から見る事タテ思考
・「ヨコ」=他の国や地域から見る事ヨコ思考

▼読書を血肉にするために
読書というのは食事と似ている。何を食べたか忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収されている。読書で得たインプットは詳細を覚えていなくとも確実に脳に蓄積されており、その人が思考する際に使う軸の基礎を形作る。

▼毎日違う人と会食
30歳からライフネット設立までの三十年間家で夕食を食べたのは一回。
限られた時間で多様なインプットをしたい。
・「会いたいと思った人にはすぐ会いに行く」
・「食事やお酒に誘われたら誰であろうと断らない」
・「呼ばれたらどこにでも行く」

▼リーダーに必要な3つのこと
・「やりたいことをもっている」
・「仲間を集められる」
・「チームをまとめ引っ張っていく」

▼組織作りの要諦
いかに異質な人間を集められるか
同質な人間ばかりの組織では変化に対応できない。

同じ性質を持った人間で構成
⇒すぐに結果は出る
⇒市場や顧客ニーズが変わると対応できない

▼正攻法は美学ではない
正攻法というと「美学をお持ちなんですね」と言われるが美学や品格という言葉は好きではない。最短ルートを考えた上で正規の手順で淡々と物事を進めていく、それが正攻法。

▼道場破りの理論
「私は日本からきた出口治明というものだ。この分野では日本一を自負している。私と勝負をしたいならいつでもかかってきなさい。」そこで集まってきた猛者に勝てればいいし、負けても「どうすればあなたのようになれますか」と頼めばいい。

▼「小さな丸」より「大きな三角」
人間には皆個性がある。尖っているからといってそれを削ってしまっては小さくなってしまう。長所と短所は表裏一体なので無理に直そうとせずに長所を伸ばしてもらったほうがいい。

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2013年03月18日

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ネタバレ

・私は、人生というものは、99%、いや99.9%、思うようにはならないものだと思っています。(中略)しかし、そんな人生のなかでもわずかに残された0.1%の可能性を信じて挑戦し続けなければ、未来永劫何かを成し遂げることはできません。人が思わなかったことは100%実現しないのです。

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2012年09月04日

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思考軸をつくれ


■0.1%の可能性に挑戦
人生というものは99%、
いや、99.9%思うようにはならないものだと思っている。

そんな人生のなかでもわずかに残された0.1%の可能性を信じて挑戦し続けなければ、未来永劫何かを成し遂げることはできません。
人が思わなかったことは、100%実現しない。

■準備
それが突然、目の前に思いを果たすチャンスが与えられた、これは宝くじにあたったようなものです。思うままにならない人生だからこそ、「風が吹いたときに凧を上げる」、そのための準備はしておくべきなんだ。そのとき、改めてそう思いました。
風が吹いてきたときにそれを逃さず瞬時に凧を上げることのできる体力と知力と勇気、それと強運をもっていること

■直感とは
直感というのは、
何も天から降ってくるものではありません。何か課題を与えられると、脳は無意識の領域でも自分の脳内にストックしてある知識や情報を検索し、さらにそれらを足したり引いたりして最適解を導き出します。これが直感の正体です。

つまり、直感というのは、
その計算のプロセスを自分でも意識できないほどのスピードで「脳をフル回転させて得たアウトプット」であり、言語化はできなくても、単に直情的に行動するのとはまったく違う性格のものなのです。そして、この直感は「ストックしてある知識や情報=インプット」の量が多ければ多いほどその精度が上がります。

■自分の軸をもつこと
閉じた社会に変革を起こすことができるのは、内にいながらもその価値基準に染まり切らない、「自分の軸」をもった人だけなのです
ex.裸の王様を指摘した子ども

「歴史と世界をみれば、
何が正しいかは自ずとわかる」
森を見るタテヨコ思考
縦:歴史から見ること
横:ほかの国や地域から見ること

outputの機会を増やす
大量のinputをする
分厚くて難解なものから読む
全体像(森)を把握するために

■常に挑戦
今の時代、一つのところで
じっとしているくらい危険な生き方はない。その場所のルールにしたがっていれば安心と安全が未来永劫保証されるというのは幻想に過ぎない。常に広い世界に出て変化にチャレンジし続けなくてはならない。

■リーダーの3つの条件
やりたいことをもっていること
→世界をどのように解釈し、それをどのように変えたいと思い、自分はそのなかのどのパートを受け持ちたいと思うか

旅の仲間を集められること

旅の目的地までチームをまとめ、引っ張っていく

■社員
リーダーのいうことだから、
無条件に従うということはない。
一般的な意味での使いやすい部下は一人もいない。

■数字よりも、
「元気に、明るく、楽しく」
インセンティブ制のような外発的動機ではなく、働くことが楽しいと感じる内発的動機を大事に。

■未来のあるべき姿
若い人と女性のリーダーを増やす
企業の採用人材の多様化
少子化対策 若者に適正な所得と子育て支援制度

室町から安土桃山時代の日本人
クアトロ・ラガッツィ

「自助/共助/公助」

「人は真っ当なことを
真っ当にやるべきです。
それができないなら、
できる世の中にすればいい。」

hal.deguchi.d@gmail.com
読者の感想を待っています。

出口治明

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2012年07月31日

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仕事での問題解決の際に、もっと考えろと良く言われた。
そのため、思考力を鍛えるヒントを得るためにこの本を読んだ。
読書経験が浅い自分でもスラスラ読むことができた。

特に印象に残った箇所としては、「インプットの量が少ない」
というところ。

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2012年05月09日

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2012年3月15日に上場を果たしたライフネット生命の社長著作。ニュースを見て興味が湧き、1冊手にとってみた。ブレない思考軸を持つための生き方、考え方について参考になる。

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2012年03月18日

Posted by ブクログ

何かを得るためには何かを諦めないといけないというトレードオフの考え方は大事だとおもう。木を見るんじゃなくて森を見るというのはわかっているつもりでいたが、それが具体的になんなのかは図りかねていた。それがタテとヨコの軸、つまりは歴史、他の国との比較でわかるというのは本当にすごいと思った。かなり大きなスパンであったり規模の大きい話をされていたが、すべてが腑に落ち過ぎて感服した。様々なジャンルの本を読み、様々な経験をし、様々な人たちと会食してインプットの量を増やせば、上質のアウトプットが生まれるというのは、著者の実績、文脈から滲み出過ぎている。ぼくももっと本を読もうと思ったし、旅に出たいし、色んな人に会い刺激を受けようと思う。負けたくないという変な負けん気が出てきてしまった。ライフネット生命という会社はCMでしか知らず、正直危うい存在という認識だったが、改まった。

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2011年09月26日

Posted by ブクログ

やっぱり出口さん、素敵な方だなぁ。
なんだろう、この文面から滲み出る知性と鷹揚な人柄。
直感が働くのは、頭の中に膨大な知識とか経験があるから。
尊敬。
最後に紹介されている本も、順に読んでいきたい。

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2021年07月20日

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思考軸の考え方、どういうことかわかりやすく書いてあります。
出来そうでできてない人が
多いですが、社会人には必要な
振る舞い方だと思います。

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2019年06月12日

Posted by ブクログ

60歳をすぎても、老人ではなく、中年おじさんなのだと思う。
老人という言葉が当てはまらない。
その中年おじさんの知的暴走族というかんじなのかな。
その中年おじさんが もっと本を読め。もっと人とつきあえ、
もっと世界を見て回れ。食べたことがないものは 食べてみろ。
そして、挙げ句の果てには 『思考軸をもて』という
タテ思考が 歴史から見ること。ヨコ思考が 世界から見ること。
という まじめな 説教をしているのだ。

団塊世代の弊害は こんなところに 現れるのかもしれない。
いわゆる 団塊世代の『口害』 なのだ。
こんなのに クチグルマ に載らないように。
保険の勧誘に過ぎないのだから。

ただし、『悔いなし。遺産なし』は すばらしい。
西郷隆盛はいう『子孫に美田を残さず』
出口治朗は 美田を残そうとしているのではないだろうか?

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2016年10月04日

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やはり勉強しようという本だった。同じジャンルの本が複数あったら厚い本から読めはいいアドバイスをもらったと思っている。

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2016年05月11日

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出口さんとお話ししてもとてもわかりやすく、まさに広い視野で歴史から学ぶタテヨコ思考が絶妙だと思います。その思考のいろはが書かれており、仕事人としてとても役立ちます

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2014年11月02日

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ライフネット生命という会社や出口社長という人物が、こんなに面白いんだ、ということがわかった一冊。直感の合理性や、辺境の重要性など、独自の考え方が新鮮。「リーダーとはやりたいことを持ってる人」という定義もわかりやすいし、ベンチマークとして面白い。#febe

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2012年12月22日

Posted by ブクログ

出口さんの挑戦心は是非見習いたい。
定年を迎えたら隠居ではなく、新たな挑戦をする。
それを可能にしたのが、若い頃からの積み重ね。
出口さんが言う「思考軸」を形成してきたからこそできること。

思考はどこにいっても必要なもの。
出口さんを見習って育てていきたい。

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2012年09月07日

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ネタバレ

出口さんの本を読むのは二冊目だが、この方のバイタリティには驚かされる。何と言っても、読書の量がハンパじゃない。また、海外への渡航経験の回数もものすごく、一般人の何倍もの経験値を持った方であるのは間違いない。
30年の会社勤めで、一度しか家でご飯を食べたことがないという話もあったが、まさに異次元の人!
最近、読者にハマりつつある自分にとっては、読書量のインプットの必要性をまたあらためて感じさせてくれた。
タテヨコ思考や人生のトレードオフの関係など、的を得た話も多かった。
出口さんの本は全部読破しようと思う。

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2012年04月26日

Posted by ブクログ

森を見るタテヨコ思考、特にタテ思考のインプットの源泉となっている歴史的見識はものすごい。読書が血肉化され、見事に風をつかんでライフネットを立ち上げた出口さん、ほんとに尊敬します。

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2012年01月01日

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圧倒的な量と幅のインプットは直に溢れるようなアウトプットに変換されるというの点に共感した。物の見方はいくらでも出来るようだ。ちなみに出口氏はもっと若い人だと思ってた。

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2011年11月16日

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タテヨコ思考、つまり歴史と世界から学ぶ。
現状を客観的に正確に捉え、目的を達成するため努力を惜しまない。
読書。

あっという間に読み終わったけれど、すごく爽快で私も頑張ろうという気になる!

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2011年10月10日

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思考軸。つまり、自分自身が良い判断をするための条件。著者はこの条件を今よりもいいものにするために縦と横、すなわち、歴史と世界を知ることの大事さを伝えている。

この本を読む事で、今の自分の思考を一度見直す事ができるかと思います。

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2011年05月29日

Posted by ブクログ

ライフネット生命社長の著書。
著者は小中学校時代に図書痕の本をほとんど読んだぐらいの読書家。
知見の広さと多くの人に会ったり、100国以上旅して回るなどして培った経験の深さが著者の中でも読み取れた。


以下、メモ

風が吹いた時に凧を上げる。そのための準備はしておくべき。

世界は毎日単純になっていく。
毎日一つのことを学べば、一つの謎が消える。だから、昨日よりも今日、今日よりも明日の方がシンプルになっていく。ココ・シャネルの言葉より。

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2011年05月24日

Posted by ブクログ

ライフネット生命社長さんの著書。
ネット専業という業態からして若い人がトップなんだろうと思ってたんですが、まさかの高齢の方。そしてその方によろこんで従う若い人たち。あまりネット業界で見たことない年齢配分なのでずっと気になっていましたが、ようやく著書を読むことができました。

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2011年05月16日

Posted by ブクログ

ネット生保ライフネットの出口社長執筆の一冊。(1)インパクト=仕事量×スピード(2)辺境を創り、辺境に出よ。(3)道場破りの法則が印象的。縦横思考、時間軸と世界軸を意識した上でのインプットは意識したい。

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2011年03月27日

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ネタバレ

ノウハウで埋め尽くされたビジネス書というよりも、どのようにして自分の中の軸を養っていくかということが書かれている本。

世の中は全てトレードオフと認識するっていうこととかはなるほどなと思ったし、就活に置いても同じこと言えるなーと。

でもちょっと内容薄いかも。一日で読めちゃうし。

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2011年01月01日

Posted by ブクログ

今、私達に求められているのは、「すべての物事を原点から考え直す」ことです。
トレードオフ 何かを選べば、結果として何かをあきらめなければならない。何かを選べば、何かを失う。仕事であっても人生であってもこれが真理です。何かを決めるときには、このことを強く肝に銘じておかなければなりません。
何かをとれば何かを失う。決していいとこ取りはできない。
直感はその人のインプットの集積で決まります。
リーダーというのは、「わからないことを決められる人」のことです。
森の姿をしっかり捉えられなければ、木を育てることはできない。
森の姿をみるためには、歴史からみること タテ思考
他の地域や国からみること ヨコ思考
何か基準になる数字は、必ず覚えて、常にそれと比較するというようにしたほうがいい。
キッシンジャー 人間はワインと同じだ。人間は気候風土の産物だ。要するに世界中すべての人間は自分の生まれた土地を愛し、自分のご先祖様が立派な人であって欲しいとねがっている。人間はそのように愚かしいいきものだ。しかし、これが現実である以上、私たちは必死に地理と歴史を勉強し、時間の許す限り、自分の足で世界を歩いてみないと、世界中のひとと胸襟を開いて話しあうことはできない
読書というのは食事と似ています。何を食べたか忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収されてその人の骨や筋肉やエネルギー源になっている。
ナポレオン 風が吹いてきたときにそれを逃さず瞬時に凧を上げることができる体力と知力と勇気、それと強運をもっていること
リーダーに必要な条件 やりたいことをもっている 仲間を集められる チームをまとめて引っ張っていく
定年なしは、究極な実力主義
 優秀な人材を確保するために働ける限りは働いてもらう
最後に勝つための戦略をたてる
何かを変えたい時に注力すべきは、意識ではなく、行動で、言い換えれば適切な行動を起こさせるようなしくみが必要
常識にとらわれず、数字と事実とロジックを武器に自分の頭で考えるクセをつけてほしい

永川玲二 アンダルシーア風土記
山室信一 キメラ 満州国の肖像
若桑みどり クアトロ ラガッツィ
猿谷要 検証アメリカ500年の物語
田島英一 上海
塩野七生 チェーザレ ボルジア
大山誠一 天孫降臨の夢
網野善彦 日本社会の歴史 上中下
広河隆一 パレスチナ
杉山正明 遊牧民からみた世界史

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2010年10月03日

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物事全てトレードオフの考え方。
全てを手に入ることはできない。
これもあれもやりたい、やらなければならないと考えると、やりたくない気持ちになる。
これがあるから、あれはできないと考えてしまうことになってしまう。
全てが手に入ることはないという考え方は当たり前のようで新鮮だった。
何が一番自分にとってやりたいことなのかを考えて行動すると、自然と道は見えてくるのかもしれないと思った。

また、直感と論理を磨くにはインプットの絶対量が必要不可欠。
何かを決断する時、ふと閃いた時などは、自分の脳にあるインプットされた知識がつながり行動に繋がると書かれていた。
インプットの一つとしてやはり読書は欠かせないものだと思った。
そしてアウトプットの機会を強制的に作ることも、自分にとっては大切だと感じた。

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2022年03月20日

Posted by ブクログ

●直観=脳をフル回転させて得たアウトプット。ストックしてある知識や情報(=インプット)の量が多ければ多いほどその精度は上がります。

●直観の精度はその人のインプットの集積で決まります。だからこそ、日頃から読書をしたり、さまざまなジャンルの人に会ったりして経験の幅を広げ、インプットの量を増やしておくことが大切。特に直観の精度が求められるのはリーダーになったとき。極論すれば、リーダーというのは「わからないことを決められる人」。

●読書は食事に似ている。何を食べたかは忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収されてその人の骨やエネルギー源になっている。これと同じように、読書で得たインプットはたとえその詳細を覚えていなかろうが、確実に脳に蓄積されており、その人が思考する際に使う軸の基礎を形づくるのです。

●「小さな危険」にぶつかる経験を積み重ねることで「大きな危険」を直感で判断し、避けることができるようになる。

●ホームとアウェイでは、どちらがよりたくさんのインプットが得られるかといったら、それは間違いなく後者。通常の価値観から大きく離れたところを自分とつながる世界として捉え直す、いわば自分のなかに「辺境」をつくり、「辺境」に出よ。

●人から何かの相談事をされたとき、私のアドバイスはいつも同じ。
「いまの時代、一つのところでじっとしているくらい危険な生き方はない。その場所のルールにしたがっていれば安心と安全が未来永劫保証されるというのは幻想に過ぎない。常に広い世界に出て変化にチャレンジし続けなくてはならない。踏み出した先はきれいに舗装された街並みからは遠く離れた辺境の地。そこには標識もなく足元は石ころだらけ。迷ったり転んだりして怪我をすることもあれば、はじめて会う人たちと言葉が通じず孤独にさいなまれることもあるだろう。でもだからこそ一刻も早く、そこに足を踏み出すべきだと思う。辺境での対処の仕方は、辺境に身を置き、そこで失敗を繰り返すことからしか学べない。そしてそうやっていったん知識やスキルを獲得してしまえば、もはや辺境は恐るべき未知のフィールドから、勝手知ったる自分のホームになってしまう。

●リーダーに必要な3つの要素
1)やりたいことをもっていること(=ビジョン)
2)旅の仲間を集められること(=共感力)
3)旅の目的地までチームをまとめ、引っ張っていくこと(=統率力)

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2014年07月12日

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ネタバレ

ライフネット生命を、年配で立ち上げた人の本。
他の啓発本と内容は似通っているが、成功した人の意見だけあって、説得力がある。

・インプットの「量」と「幅」を広げるには生活のどこかを変える(道を変えたり)

・インプットの絶対量を増やしアウトプットの精度をたかめる。インプットを増やすことで直感が磨かれ

・人生はイエスノーゲーム。分岐点でどちらを選ぶかによってゴールは全く違ったものになる。

・何かを変えたいときに注力すべきは意識ではなく行動

・小さなことでもすぐにどうするかを決めて早く行動を起こす

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2013年01月03日

Posted by ブクログ

ライフネット生命の出口社長の著書。良質のインプットがないと良質のアウトプットは生まれない、あえて多様なインプットを得る仕掛けをすること、意識より行動、行動を起こさせる仕組み、と私の考えと合致することがたくさん記載されており、共感を覚える。
時間軸と地域比較という視点は、これから強く意識したい。そのためにも歴史を学び、世界に触れないといけない。

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2012年06月16日

Posted by ブクログ

アツいオッサン。
日本の経営者にもこんな人がいたという事に、嬉しい驚き。

響いた一言:リーダーに必要な条件の一つとして

「すべてのリーダーのやりたいことは"世界経営計画"のサブシステムであるべき」
「世界をどのように解釈し、それをどの様に変えたいと思い、自分はそのなかのどのパートを受けもちたいと思うか」

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2010年09月12日

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