【感想・ネタバレ】薔薇だって書けるよ─売野機子作品集─のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年09月10日

空気感や登場人物の雰囲気がとても好きな一冊。初めて読んだ時は衝撃を受けました。言葉の一つ一つがキラキラと輝いて見え、何度も読み返したくなります。

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Posted by ブクログ 2014年09月28日

絵柄的には、森薫さんや入江亜希さんを思わせる
フェローズ(eb!)系で内容はしっかり恋愛漫画。
完全に新人離れした安定感とオリジナリティが
あって、装幀もとても素晴らしくて総合点として
ものすごく高いんじゃないかなと思う。

作品内容は、断然に表題作「薔薇だって
書けるよ」がいい。それ以外も出来はい...続きを読むいんだけど
テーマがちょっと一般受けからはずれて、個人的には
ツボにはまったのがあまりなかった。

装丁:平谷美佐子

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Posted by ブクログ 2013年09月28日

大好きな売野機子さんの単行本、遡って読んでいます。
どの短篇もたくさんの感情が詰まってて素敵でした。
むかーし、「ぶ〜け」というちょっと先鋭的な少女漫画誌があって、長年の愛読者だったのですが、売野さんの漫画のテイストは「ぶ〜け」を彷彿とさせます。懐かしくて新しい。

冒頭の表題作である、アスペル...続きを読むガー症候群(をモデルにしたと思われる)の幼妻と夫のすれ違いと愛の再興の話「薔薇だって書けるよ」からずっと胸をぎゅっと掴まれたまま最後の「晴田の犯行」まで一気に読んでしまいました。

どれも好きですが 一番を選べと言われたら、自殺してしまったバンドマンとファンの女の子が夢で逢う「日曜日に自殺」、タイトルと設定に反してなんといういじらしくて可愛いお話だろうか!

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Posted by ブクログ 2013年05月13日

短編集。
どれもよかった〜!フェローズ系好きな人は好きだと思う。

薔薇だって書けるよ
オリジン・オブ・マイ・ラヴ
日曜日に自殺
遠い日のBOY
晴田の犯行

切ない話が多かった。オリジン〜が一番すきかな。

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Posted by ブクログ 2012年12月01日

少し懐かしい画風と独特のリズム、台詞回しに見事に心奪われました。
タイトルも秀逸。読み終われば「なるほどね!」と唸らされてしまいました。

表題作「薔薇だって書けるよ」と「晴田の犯行」が特に好き。

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Posted by ブクログ 2012年10月15日

「晴田の犯行」という巻末のお話、
個人的に今まで読んだ恋愛モノ短編の中で一番の傑作だと思ってます。
同人誌として出された作品のようですが、もう本当にせつなくて、一度こういう失恋をした事のある方は凄く共感できるのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2012年08月12日

何気なく手にとって読んでみたが大当たり。

絵柄は古い感じがするが、作者の物語の世界観とマッチしていてよい。

自分物の心情の描写がなかなかよいが、逆に一読しただけではわからないことも。

短編だからこそのすっきりとした物語がよい。

でも短編だけではなく、長編も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2012年06月05日

90年代臭濃厚な、正しい恋愛まんが。空気感がたまらない。装丁もほんとにきれいで、ずっと大事にしたいまんが。

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Posted by ブクログ 2012年02月07日

表紙の点子の体つきが昔の安永航一郎の書くオカマキャラっぽいバランスでなんかどきどきしました(わかる人いるよね)。どちらかというと男性向け漫画の系譜なのかなぁ。でも線の引き方とかは東條和美を思わせたりして。せりふの特徴づけは大島弓子っぽいかなとか、ああ、いやな漫画読みだわたし(笑)

全体的に90年代...続きを読む前半っぽくていいですね。

「薔薇だって書けるよ」:傑作です。
「オリジン・マイ・ラブ」:このシリーズはちょっとわかりにくいですが(人多いし時間軸飛んでるし)、同人っぽさがでててよいのでは。
「日曜日に自殺」:もうこの90年代前半感は半端ない。鈴木かわいいし。最後のページ泣ける。
「遠い日のBOY」:これも傑作。日曜日に自殺と同じ感じの俯瞰っぽさが泣ける。
「晴田の犯行」:どきどきする。せつない。

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Posted by ブクログ 2011年11月23日

読み終わってから改めてタイトルを見ると深いなぁ…と思いました。

綺麗な表紙に手描きの「薔薇」と「書」という字に何故か感動しました。

私は「薔薇だって書けるよ」と「オリジン・オブ・マイ・ラヴ」が好きです。

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Posted by ブクログ 2011年07月01日

まず装丁の美しさと表題の絶妙なリンクに魅入ってしまい、手に取ってみたら絵柄もストーリーも好みで購入。
短編が幾つか1冊にまとまっていますがどの話もじっくり読み込んで存分に味わえました。
売野さんみたいな描き方は今の作家さんにはあまり見られないかも…個人的に24年組を彷彿とさせる雰囲気かなって。
これ...続きを読むからも読み続けたいって思える作家さんを見つけられて嬉しい。

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Posted by ブクログ 2011年05月17日

ノスタルジックな絵と雰囲気がとても好き。女の子が元気なマンガは素晴らしいと思う!
すべてが好みすぎる。

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Posted by ブクログ 2017年08月19日

絶妙な湿度と透明感のあるキャラクター。

「薔薇だって書けるよ」
素直さと可笑しさの奥にある孤独に気づかなければならなかった。
点子の着てるものがいちいち可愛い。

「オリジン・オブ・マイ・ラヴ」
これ私たちがすごく好きなやつだ……

「晴田の犯行」
雨沢は晴田の心に雨を降らせるから雨沢なのか。
...続きを読むけるための装いとか、犯行とか、センスだなあ。

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Posted by ブクログ 2014年04月17日

リアルに70年代を体験していない世代だけど、昭和の漫画と似た雰囲気は感じる。
時代が不確定な物語は、やっぱりどきどきします。

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Posted by ブクログ 2014年03月23日

『MAMA』の方を先に読んで売野さんの絵柄や話が好きになり購入しました。

作品集ということでいろいろな題材の短編が収録されていました。
その中でも特に好みだったのは『遠い日のBOY』と『晴田の犯行』でした。
『遠い日のBOY』は最後のページがコマ数の割にすごくこの話のかわいさが伝わってきた点がとて...続きを読むも印象に残りました。
『晴田の犯行』は打って変わって全体的に胸にささる言葉が印象的でした。なんというかキラキラ輝く青春に希望をもつ時代を終えた自分にはとにかく突き刺さる…

上記の二つを含めて全編どれも人物が際立つ話だったと思います。心の機微を描く漫画が好きな自分にはとても魅力的な作品でした。
ただ、やはり作品集なので絵柄にばらつきがありました。

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Posted by ブクログ 2014年01月05日

なんか、気になって手に取ってみた。
結構、好きです。

とくに「遠い日のBOY」というお話がとてもよかったと思う。
少し「星の王子様」に似ていると私は思った。
語り口が上手だな、ストーリーテラーという感じがする。

「晴田の犯行」は、自分にも多いに覚えがあるので、
安心するようないたくなるようなそん...続きを読むな感じ。
これは、きっと何人かの人は経験していることなんだろう。

選んでいるコトバが詩的で、独特。
惹かれます。

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Posted by ブクログ 2013年09月02日

「晴田の犯行」良かった。「それだけかよ!」って言うような小さな行動を起こすだけでも本人は本気の本当に命懸け、それが片想い。わかるよ〜。
表題作「薔薇だって書けるよ」は、点子の歌うような台詞回しが独特のリズム。ちょっと昔っぽい画風と相俟って、なんとも言えない浮世離れした感じが醸し出されて素敵。

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Posted by ブクログ 2012年07月30日

先日、ジャンプ改掲載の読み切りにより、絵と話に一目惚れした売野機子の作品集。

良い!
絵は90年代にファンタジーぽい漫画が好きだったわたしにはどんぴしゃですし、なにより、セリフ回しや言葉の選び方がすきだ!

「そいであなたのこたえ聞いて あたしあなたしかいないと思ったわ」
「嘘だわね」
「あなた...続きを読むヤギ口説きに来たの?」
点子の古めかしいのやらぶっきらぼうなのやら、可愛いのやらな話し方が素敵。

「そいつ一輪ください ピンクのやつ」

これからの期待を込めて、☆4つ。

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Posted by ブクログ 2012年07月17日

薔薇だって書けるよ、が一番好きでした。
欠陥だと思われるものがあったとしても、
そのかわりとっても素敵なところが必ず誰しもにある。
それをくみ取って一緒に歩んでいくのがまた愛だったりするんでしょうか。

個人的には装丁がラノベっぽくてそんなに好きじゃないのですが(笑)
でもきれい!

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Posted by ブクログ 2012年02月27日

絵柄とタイトル、装丁が好みだったので購入。
ひとつめのおはなし「薔薇だって書けるよ」を読みながら、大島先生を思い出した 点子ちゃんがときどきいらちゃんに見えた
作品ごとに少しずつ絵の雰囲気が違うけど、どの作品も嫌味のない程度に乙女ちっくで好き。

きらきらしていて、息苦しくて、透明感のある漫画。作...続きを読む品集2も、読みたいです。

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Posted by ブクログ 2011年11月07日

表紙の可愛さにつられて買ったけど、良かった。
大島弓子とかあのへんの作家さんの雰囲気にモダンなポップさを足した感じだと思う。
「遠い日のBOY」が一番好き。

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Posted by ブクログ 2012年01月21日

期待してなかった割は面白かった。すごく気に入った話もなかったけど、全体的に好きな雰囲気。

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Posted by ブクログ 2012年01月09日

「ダサい」が気持ちいい。遅れてきた本命。楽園で活躍するBL作家売野機子(ウリノキコ)のデビュー短編集。帯には「彼女は漫画を見つけ、世界は売野機子を見つけた。」という上條淳士のコメントが。読み終えて納得だ。舞台は様々だが、テーマは一貫して恋愛。男女モノもあれば、そうでないものもある。基本的には、「喪失...続きを読む」を描く作家さんだと認識した。ヒロインは物語の中で何かを失い、そしてそこから何かを探し、見つけていく。これらの短編は、いずれもそのどこかの過程を切り取ったものだ。おそらく売野さん自身が、90年代になにかを忘れてきて、憧憬をむけているのだろう。講評としてまず言いたいのは、全体にビジュアルのセンスがない、ということ。舞台が現代でない場合が多いこともあるだろうが、服装や、髪型、その他もろもろの造形が、野暮ったく、垢抜けない。ところどころにあらわれるカッコつけた台詞も「90年代のオシャレ感」を踏襲したもので、端的に言うと、ダサい。だが、それがいい。本作には、連作3つを含む、7つの短編が収録されているが、最初の表題作「薔薇だって書けるよ」がダントツで質が高い。それこそ、異次元といっていい怪作だ。売れない物書きが、身寄りと常識のない可憐な少女・点子にプロポーズしてからのお話。「点子はとりわけ 駆け上がるのが得意だった」から始まる冒険的なストーリーテリングは、常道を大きく外れていながら、すんなり入ってくる。読んでいてすごく不思議な気分になる。またなによりキャラクターが魅力的だ。女性作家で女性キャラクターをこんなにかわいく描く人は稀ではないか、と思った。一方で、他の作品は比較的平凡な物語構成。もちろん随所に上手さは見せるが、やはり自分が「描きたい」だけの作品になっているように思える。BL界にはまだこういう才能がたくさんいて、しのぎを削っていると思うと、わくわくしてくる。これからに期待。

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Posted by ブクログ 2018年06月24日

"「でも君の気を引こうとして…そいで あんな事言ったんだ…
離婚 するかい?」
「しないわ
でも八朔さん もひとつ嘘あるわね」
「……………」
「覚えてる?
ヤギのエサみたいなラブレター
"僕らふたり一緒になっても
毎朝君に夢のようなプロポーズを捧ぐだろうーー"」
「わ...続きを読むーーっ や やめてくれ」"[薔薇だって書けるよ]

「薔薇だって書けるよ」
「オリジン・オブ・マイ・ラブ '98」
「日曜日に自殺」
「オリジン・オブ・マイ・ラヴ '09」
「遠い日のBOY」
「オリジン・オブ・マイ・ラヴ」
「晴田の犯行」

「薔薇だって書けるよ」が一番好き。

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Posted by ブクログ 2014年11月22日

点子のテンは
天使のテンではなかろうか?

薔薇だって書けるよ
オリジン・オブ・マイ・ラヴ
日曜日に自殺
遠い日のBOY
晴田の犯行

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Posted by ブクログ 2013年11月21日

だいすきな絵柄。装丁がうつくしい。
お話は、心には残らない。
ただ、絵がだいすきなので一コマ一コマ読んでいて楽しかった。
古臭い雰囲気を感じていたけど、最近の作家さんらしい。狙ってこの古臭さをだしているならすごい。

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Posted by ブクログ 2013年07月27日

淡々とした日常の中に、「少し不思議」が溶け込んだノスタルジックな作風。「遠い日のBOY」のモノローグが美しい。

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Posted by ブクログ 2012年07月07日

評価が難しい漫画。短編集。
読む時々で「良い」とも「…で?」ともはっきり感評が分かれる。
情調的で流れるような話。

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Posted by ブクログ 2012年02月16日

『ロンリープラネット』が私的にイマイチだったので、ちょっとびくびく読んだのだけど、これはよかった。胸に伝わってくるものがあったし、面白い。漫画もタイトルもお洒落だなあ。「遠い日のBOY」が好き。
でも、やはりキャラにあんまり感情は湧かないかな。キャラ漫画じゃないし、ストーリー重視だろうし、物語のため...続きを読むに人物がいるかんじです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年05月21日

カバー下の透かしの美しい装丁と、最近多めのな少し野暮っための絵柄と、タイトルに引かれて購入。

薔薇だって書けるよ
オリジン・オブ・マイラブ
日曜日に自殺
遠い日のBOY
晴田の犯行

が収録されています。
ある人の素敵さってなんだろうか、誰にも言わないけど確かにあるもの、ある時大切だったことがいつ...続きを読むか染み渡るように自分の中にとけ込んでしまう事が繰り返されている事への気付き、埋没しているように見える幸せが確かにそこに在る事、お姫様をやめる瞬間。
言葉にできない気持ちを持った花たちが、そこに確かに咲いている。
売野さんの作品はそういう秘密の花園への窓だなあと思う。
でもまだ窓の外から見つめてる感じ。

一昔前の少女漫画よろしく、モノローグが多用された作品で、少女漫画を読みなれない人には読みにくいかなと思いますが、その中の一行が急に斬りつけてくるような鋭さを持っている。
いつか誰かの特別になりたいという気持ちと、立ち尽くすだけの花じゃないのだ、という行動と。
結構”待ち”な人生を送っている各登場人物が最後動き出して終わるところも好きです。

一番好きなのは「遠い日のBOY」
不意にじくりと細い針のような苦しみが溜まっていって、のどの奥に溜まって行く様な気持ちを、どこかの誰かに知って欲しい。
自分の生き方がつまらない物なんかじゃないと約束して欲しい。
どうしようもない不安さを、夜何処からとも無く現れ消える幽霊的な、でも明らかに美しい人物に認めてもらう「いつか王子様がやってくる」的に描かれていて、一見ああ少女漫画やなあという展開、絵もまだ一辺倒ではあるけれども、台詞や飴湯のエピソードなど、光る物があるなと思う。
「がんじょうな幸せ」という台詞には本当にがつんとげんこつ喰らいました。
”頑丈”が平仮名なところがまた、子ども心に描いた不動の尊いもの、と言う感じで気管がしぼられるような胸苦しい切なさがある。
雰囲気で描写して終わらせずに、絶対的に台詞にしようとしているところがいいなあと思う。

現時点では本来星三つ、しかしこの人は続けて行くといい具合にエグく化けそうな感じがして可能性を感じさせるので、あえて星四つつけてます。

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