【感想・ネタバレ】実学 中小企業のパーフェクト会計のレビュー

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Posted by ブクログ

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題名の通り、中小企業に特化した会計の考え方に関する一冊。
国の税制に合わせた会計をするのではなく、
抽象的な概念である利益を指標とするのでもなく、
限りなく具体的に、かつ身の丈に合った指標の設定と
それを実運営しやすくするための見える化について、
丹念に丹念に説明してくれる。
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2014年01月05日

Posted by ブクログ

『裏帳簿のすすめ』の続編らしい。その頃から『この税理士は面白い』
と思ってました。
タイトルのセンスとか、税法会計の指摘、というか、悪癖、当たり前のように使っていた『一括償却資産』の怪。。。。。

なるほどなあ、なんて思います。

この本も、前半は、今までの主張を繰り返している感じですが、
まだ、ちゃんと読めてないですが、面白そうな感じです。

ただ、作者によると、これは、お持ちになってるノウハウの60%ぐらいを
しるしているらしいようなことを、いってたような気がします。

当たり前ですけどね。。。。

でも、ちょっと、目付が変わる感じで、面白いと思いますよ。
皆様も、ご一読を

少々、お高めなので。。。それが、ねえ・笑

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2012年07月10日

Posted by ブクログ

中小企業に関わる人は、管理会計の基本的なことを押さえたあとは、この本に進むのがいいのではないかと思う。管理会計は厳格な決まりがないためか、大企業の事例を用いた書籍が多い。中小企業に特化した、という点でこの本はベターであることは間違いない。何のために会計をするのか、税務申告のためでなく、「経営のための会計」をするためのヒントは書かれています。あとは、読んだ側の想像力が問われると思う。

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2016年06月04日

Posted by ブクログ

これは、良い、というか凄い。簿記や商業ではこのように教えるべきだと思う。経理は企業活動の結果を記すものだと思っていたけれど、家計をつける事を考えても同じように、お金の使途の戦略は家計簿をつける事自体と一体だ。

・損益計算書は1年の経営成績を主に表すものであり、「利益」の捉え方も概念上の物で、計算により変わるため利益=お金ではない。中小企業の経営者は、損益計算書の売り上げや利益を見ているだけの人が多いようだが、本来は貸借対照表をどういう形にするかを常に考えた経営を行うべき。
貸借対照表の構成は業種によってある程度決まってしまう。だから会計の役割とは、貸借対照表の構造をいかに独自のものに変えていくかにある。

・限界利益(変動費を売り上げから引いた粗利)率を上げるには大きく
①売り上げ単価を上げる
②仕入れ原価を下げる
③変動費を下げる
④製造原価を下げる(生産効率を上げる)
の方法がある。会計に関わるのは①~③。
黒字の小売企業の平均を指標にして、
売上高を100%として、変動費69.4%、固定費28.5%、計上利益2.1%だとする。
価格(商品の値上げ)、変動費(原料仕入れ値の値下げ)、売上数量(販売量UP)、固定費(経費削減)でそれぞれ1%改善すると経常利益への影響は
価格→47.8%
変動費→33.2%
売上数量→14.6%
固定費→13.6%
の影響がある。財務上価格政策が最も有効な手段と分かる。単純な値上げができるほどビジネスは甘くないが、一般的に中小企業には高価格戦略、すなわち高付加価値戦略以外にとれる手段はありえない。

・労働分配率=人件費/限界利益で、通常60%以下に抑える事とされている。人件費の管理と言うと人件費そのものの削減と考えがちだが、人件費の絶対額が安くても労働分配率が高くては意味が無い。売り上げや稼いだ限界利益に合わせた人件費の動きになっているかのバランスが重要。

・道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。
―二宮尊徳

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2013年12月29日

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